ぽかんとしているさま、放心状態にあるさまや、あるべき物事がなく、空虚な感じがするさまを表す。
また、ある人物に、常識的・道徳的に考えれば当然あるはずの屈託やためらい、恥じらいといった感情がなく、平然をしているさまを表す。
自弔の鐘〔1975〕〈野坂昭如〉あっけらかん
「『何かわるいことをしてみませんか』『わるいことねえ、やってみてもいいけど、どんなことがありますか』京野、しごくあっけらかんといった」
(美しい日本語の辞典)
▷ あきれた紳士の国イギリス
あっけら-かん
事の意外さにあきれて、ぽかんとしたさま。また、少しも気にせずけろりとしたさま。あけらかん。あけらぽん。
(広辞苑)
あっけらかん-と
〘副〙
(1)驚きあきれて(口を開けて)ぼんやりしているさま。
「事の急変をあっけらかんと眺める」
(2)部屋などががらんとしているさま。
「あっけらかんとした広間」
(3)何もなかったように平気でいるさま。また、開放的でのびのびしているさま。
「しかられてもあっけらかんとしている」
「あっけらかんとした性格」
(明鏡国語辞典)
あっけらかん(と)
あっけらかんとしている
〔ぽかんと〕
look blank [absentminded]
〔こだわりのない〕
be carefree
〔けろりとして〕
look unconcerned
・大切な書類をなくしたのにあっけらかんとしている。
He lost some important papers, but he still looks (as cool) as if nothing had happened.
(プログレッシブ和英中辞典)