深い意味もない、こっけいなしぐさや、にぎやかなふるまいで観客を笑わせる芝居。
オペラを換骨奪胎したもので、昭和の初年流行した。
どたばた喜劇。ナンセンス喜劇。
「あちら(西洋)か(化)」の変化した語という。
古川ロッパ日記 - 昭和九年〔1934〕五月三〇日
「アチャラカにして笑はすには余りリアルだし、まじめにやっちゃ笑はせようもなし、いやんなる」
(美しい日本語の辞典)
▷ 古川ロッパ昭和日記・下司味礼賛
あちゃらか
(「あちら(西洋)か(化)」の転という)
ごく日常的なことを材料としながら、笑いを誘うような、ばかふざけをすること。
「あちゃらか芝居」
(広辞苑)
あちゃらか
〘名〙
深い意味もないこっけいなせりふやしぐさで笑わせる芝居。どたばた喜劇。ナンセンス喜劇。
▼ 「あちら(=西洋)化」の転という。
[表記]「アチャラカ」と書くことが多い。
(明鏡国語辞典)
あちゃらか
〔にぎやかなドタバタ喜劇〕
acharaka
slapstick comedy
・この本は、いわば、漱石の「わが輩は猫である」のあちゃらか版だ。
This book is a sort of 「comic [comical, farcical] version of Soseki's I Am a Cat.
・浅草はあちゃらか(喜劇)の本場だった。
Asakusa was where 「acharaka [slapstick comedy] started.
Asakusa 「was [used to be] the place (to go) for acharaka.
(新和英大辞典)