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2012-04-19

「秋の空」の意味

秋の空(あきのそら)

秋、晴れわたって高く見える空。秋晴れの空。あきぞら。

《季・秋》

後撰和歌集〔951~953頃〕秋下・四二三〈右近〉
「おほかたの 秋のそらだに わびしきに 物思ひそふる 君にもある哉」



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秋空(あきぞら)

「秋の空」に同じ。

《季・秋》

俳諧・続猿蓑(ぞくさるみの)〔1698〕秋〈酒堂〉
秋空や 日和くるはず 柿のいろ」



秋梅雨入・秋黴雨(あきついり)

(「ついり」は「つゆ入り」の変化した語)

秋の頃、梅雨のように、いつまでも雨が降り続くこと。また、その雨。

《季・秋》

俳諧・猿蓑〔1691〕三・秋〈史邦(ふみくに)〉
「はてもなく 瀬の鳴る音や 秋黴雨(あきついり)



秋の雨

秋に降る雨。しみじみと身にしみるような冷たい雨とされる。あきさめ。

《季・秋》

万葉集〔8C後〕八・十五七三〈大伴利上〉
秋之雨(あきのあめ)に 濡れつつをれば賤(いや)しけど 吾妹(わぎも)が屋戸(やど)し 思ほゆるかも」



秋の嵐

野分(のわき)より弱い程度の風をいう。

《季・秋》



秋の風

秋に吹くつめたい風。

《季・秋》

万葉集〔8C後〕四・四八八〈額田王(ぬかたのおおきみ)〉
「君待つと あが恋ひをれば わが屋戸の すだれ動かし 秋風(あきのかぜ)吹く」

(美しい日本語の辞典)



あき-の-そら【秋の空】

① 秋の晴れて高く見える空。秋天。〈季・秋〉

② (曇ったり晴れたり定めないことから)心の変わりやすいことのたとえ。

「男心と秋の空

(広辞苑)

2012-04-18

「秋曇(あきぐもり)」の意味

秋曇(あきぐもり)

秋の曇り空。

《季・秋》

山盧(さんろ)集〔1932〕〈飯田蛇笏(だこつ)〉
「滝上や 大瀬のよどむ 秋曇り



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秋小雨(あきこさめ)

9月中旬から10月半ばにかけて降る一種の長雨。

《季・秋》



秋時雨(あきしぐれ)

「あき(秋)の時雨」に同じ。

《季・秋》

俳諧・梟日記〔1698〕九月七日
「薄墨の やつれや松の 秋時雨



秋の時雨(あきのしぐれ)

秋の末に降る時雨。秋時雨。

《季・秋》

古今和歌集〔905~914〕離別・三九八〈兼覧王(かねみのおおきみ)〉
「をしむらん 人の心を しらぬまに 秋のしぐれと 身ぞふりにける」



秋湿(あきじめり)

梅雨のように降りつづく秋の雨。秋の長雨。

《季・秋》

(美しい日本語の辞典)



あき-じめり【秋湿り】

秋に降る長雨。

また、秋の雨のために空気が湿って冷たい感じ。

〈季・秋〉

(広辞苑)

2012-04-17

「赤風(あかっかぜ)」の意味

赤風(あかっかぜ)

赤っぽい砂塵(さじん)を含んだ風。



赤巻紙 青巻紙 黄巻紙

あかまきがみ あおまきがみ きまきがみ

早口ことばの一種。



秋嵐(あきあらし)

初秋のころから仲秋にかけて吹く強い風。初嵐。

《季・秋》



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秋風(あきかぜ)

秋に吹く風。

《季・秋》

俳諧・野ざらし紀行〔1685~86頃〕
秋風や 藪も畠も 不破の関」



秋雲(あきぐも)

澄んだ秋の空に浮かぶ雲。秋の雲。

《季・秋》

赤光(しゃっこう)〔1913〕〈斎藤茂吉〉折に触れて
「火の山を 回る秋雲の 八百雲を ゆらに吹きまく 天つ風かも」

(美しい日本語の辞典)



あき-かぜ【秋風】

① 秋になって吹く風。

〈季・秋〉

源氏物語(須磨)
「須磨にはいとゞ心づくしの秋風に」


② 秋を「厭き」にかけて、男女の心の変わることにいう。

古今和歌集(恋)
秋風は 身をわけてしも 吹かなくに」

(広辞苑)

2012-04-12

「秋の日は釣瓶落とし」 の意味

秋の日は釣瓶落とし

あきのひは つるべおとし

秋の日は沈み始めると、たちまち落ちることのたとえ。縄や竿の先につけて井戸の水を組み上げる桶である釣瓶を井戸に落とすと、急速に垂直に落ちていくところからのことば。

秋の日の鉈(なた)落としともいう。

(美しい日本語の辞典)



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[慣] 秋の日は釣瓶(つるべ)落とし

秋の日の沈むのが早いことをいう。


つるべ-おとし 【釣瓶落とし】

① 釣瓶を井戸に落とすように、まっすぐに早く落ちること。

平家物語(9)
「大盤石の苔むしたるが釣瓶落としに十四五丈ぞ下つたる」

② 転じて、秋の日の暮れやすいことにいう。
「秋の日は釣瓶落とし」

(広辞苑)



秋の日は釣瓶(つるべ)落とし

井戸を滑り落ちる釣瓶のように、秋の日は急速に暮れるということ。釣瓶落としの秋の暮れ。

(明鏡国語辞典)



◆ 秋の日はつるべ落とし

(秋は日が沈むのが早い)

  • The day ends very fast in the fall.
  • It gets dark quickly in the fall.

(ウィズダム和英辞典)

2012-04-11

「秋の扇」の意味

秋になり、不要となった扇。秋の季語。

また、漢の成帝の宮女、 班婕妤(はんしょうよ)が君寵の衰えたわが身を秋の扇にたとえて詩を作った「文選 - 怨歌行」の故事から、男の愛を失った女のたとえにも使う。

(美しい日本語の辞典)



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あき-の-おうぎ【秋の扇】

(「秋扇(しゅうせん)」の訓読。班婕妤(はんしょうよ)が、寵(ちょう)を失った自分を秋冷(しゅうれい)になって捨てられた扇に比した故事から)

寵愛の衰えた女のたとえ。

団雪の扇。

壬二(みに)集
秋の扇の名をば忘れじ」

(広辞苑)



あき-の-おうぎ【秋の扇】

男性から愛されなくなった女性。班女(はんじょ)が扇。秋扇(しゅうせん)。

[語源]
秋が来て不要になった扇の意で、漢の成帝の宮女班婕妤(はんしょうよ)が君寵(くんちょう)を失ったとき、わが身を秋には不要になる扇にたとえて詩を詠んだという故事による。

(明鏡国語辞典)

2012-04-10

「商う(あきなう)」の意味

売り買いする。商売する。

「秋」に接尾語の「なふ」がついてできた語とする説によれば、秋に産物の交易が行われたところからの語ということになる。

(美しい日本語の辞典)



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あきな・う【商う】アキナフ

(ナウは接尾語)商売をする。売り買いをする。

宇津保物語(藤原君)
「その物を貯へて市し商はばこそ賢からめ」

「輸入品を商う

(広辞苑)



あきなう 【商う】

〔売る〕 sell
〔売買する〕 deal in

(プログレッシブ和英中辞典)



あきなう【商う】

〘扱う〙
handle, deal in

〘売る〙
sell

・金物(かなもの)を商う
a store the 「deals in [sells, handles] hardware
a hardware store

・長年我が家は乾物を商っている
For many years we have been selling [dealing in] dried food.

(ジーニアス和英辞典)

2012-04-09

「秋雨(あきさめ)」の意味

秋に降る長雨。

八月末から十月初めごろの間に陰鬱な天気が続き、それにつれて降る弱い長雨。

《季・秋》

俳諧・蕪村句集〔1784〕秋
秋雨や 水底の草を 踏みわたる」

(美しい日本語の辞典)



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あき-さめ 【秋雨】

秋に降る雨。秋の雨。

特に9月から10月にかけての長雨にいう。

秋霖(しゅうりん)。秋黴入(あきついり)。

(広辞苑)



あきさめ【秋雨】

(an) autumn rain

【合成語】
秋雨前線
an autumnal rain front

(プログレッシブ和英中辞典)



あきさま【秋雨】

fall [autumn] rain

◆ 秋雨前線
fall [autumn] rain front

(ジーニアス和英辞典)

2012-04-08

「秋風が吹く」の意味

男女の愛情が冷めることをいう。

「秋風が立つ」といっても同じ。

「秋」に「飽き」をかけることは、和歌の世界では平安時代の『古今和歌集』以来の伝統がある。

(美しい日本語の辞典)



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秋風が立つ

男女の仲などで、相手がいやになってくる。

秋を「厭き」にかけていう。

「秋風が吹く」とも。

北田薄氷、乳母
「私のやうな不束者には、もう秋風がお立ちなされてのではなきか」

(広辞苑)



[慣用]秋風が立つ

・二人の間に秋風が立ち始めた
Their love has begun to cool.

(プログレッシブ和英中辞典)



◇ 秋風が吹く[立つ]

・二人の間に秋風が吹きはじめた[立った]。
Their love has begun to cool.

(新和英大辞典)

2012-04-01

「春の雪」の意味

春に降る雪。散る花に見立てたり、とけやすいもののたとえに用いたりする。

〈季・春〉

古今和歌集〔905~914〕春上・九
「霞たち このめも春の ふれば 花なきさとも 花ぞちりける」〈紀貫之〉

(美しい日本語の辞典)



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はる-の-ゆき【春の雪】

春になって降る雪。大きな雪片の牡丹雪(ぼたんゆき)になることが多く、淡く消えやすい。

春雪(しゅんせつ)。

(広辞苑)



しゅんせつ【春雪】

spring snow

(新和英大辞典)

「春の空(はるのそら)」の意味

なごやかに晴れた春の空。春天。はるぞら。

〈季・春〉

風雅和歌集〔1346~49頃〕春上・四
「朝日さす みもすそ川の 春の空 長閑(のどか)なるべき 世の気色哉」
〈後鳥羽院〉

春空(はるぞら)
「春の空」に同じ。

火の鳥〔1939〕〈中村草太男〉昭和13年
春空に 身一つ容るる だけの塔」

(美しい日本語の辞典)



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[春]【春の空(はるのそら)】春空 春天

春の空は、晴れた日でもなんとなく白く霞んで見えることが多い。

(合本俳句歳時記)

「春三番(はるさんばん)」の意味

① 春さき、桜を散らす南風。春最初の春一番、桜の咲く頃の春二番に対していう。

② 小寒から穀雨に至る八気二十四候の初めの三候に吹く風。

・小寒(しょうかん): 1月5日頃
・穀雨(こくう): 4月21日頃

小寒のころ、梅、椿、水仙の開花を知らせる風。

(美しい日本語の辞典)



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はる-さんばん【春三番】

二十四番の花信風(かしんふう)のうち、初め3番の風。

(広辞苑)



にじゅうしばん-かしんふう【二十四番花信風】‥ジフ‥クワ‥

二十四節気の小寒から穀雨までの間の各気の花の開くのを知らせる風。

  • 小寒: 梅・山茶(つばき)・水仙
  • 大寒: 瑞香(じんちょうげ)・蘭・山礬(さんばん)
  • 立春: 迎春(おうばい)・桜桃(ゆすら)・望春(こぶし)
  • 雨水: 菜・杏・李(すもも)
  • 啓蟄: 桃・棣棠(やまぶき)・薔薇
  • 春分: 海棠(かいどう)・梨・木蘭(もくれん)
  • 清明: 桐・麦・柳
  • 穀雨: 牡丹・荼靡(どび)・楝(おうち)

各気にそれぞれの花を配する。

(広辞苑)

「春雨 (はるさめ)」 の意味

春の季節に静かに降る雨。はるさあめ。

〈季・春〉

万葉集[8C後]十八・四一三八
「やぶなみの 里に宿借り 波流佐米(はるさめ)
こもりつつむと 妹に告げつや」
〈大伴家持〉

春雨(はるさあめ)
「はるさめ(春雨)」に同じ。

永長元年中宮権太夫能実歌合[1096]
春さ雨に まかせしものを 小山田の 早苗とるべき ほどはきにけり」

(美しい日本語の辞典)



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はる-さめ 【春雨】

① 春降る雨。特に若芽の出る頃、静かに降る細かい雨。

〈季・春〉

万葉集(17)
「赤裳(あかも)の裾の 春雨に にほひひづちて」


② (その形状から名付けた)緑豆(りょくとう)またはジャガイモ・サツマイモの澱粉から作った透明・線状の食品。とうめん。

③ うた沢・端唄。二上りで、最も流行した曲の一つ。

(広辞苑)



はるさめ 【春雨】

① 〔春の雨〕
(a) spring rain

・丘が春雨に煙っていた
The hills looked hazy in the spring rain.

② 〔食品〕
gelatin noodles; (Japanese) vermicelli

(プログレッシブ和英中辞典)



はるさめ【春雨】

① [春の雨]
spring rain, spring shower [drizzle]

② [食物]
bean starch noodles

春雨サラダ
bean starch noodle salad

(ジーニアス和英辞典)

「春風(はるかぜ)」の意味

春の時節に、東または南から吹く風。

春風 (しゅんぷう)。東風 (こち)。

〈季・春〉

古今和歌集[905~914]春下・八五
春風は 花のあたりを よきて吹け 心づからや うつろふと見む」〈藤原好風(ふじわらのよしかぜ)〉

(美しい日本語の辞典)



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はる-かぜ 【春風】

春の季節に、東または南から吹く暖かい風。

こち。しゅんぷう。

〈季・春〉

万葉集 〈10〉
「青柳の 糸の細(くわ)しき 春風に 乱れぬい間(ま)に 見せむ子もがも」

(広辞苑)



はるかぜ 【春風】

a spring breeze [wind]

(プログレッシブ和英中辞典)



◆ 春風

spring [vernal] breeze

・ここちよい春風
a pleasant spring breeze

(ジーニアス和英辞典)

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