「青嵐(せいらん)」を訓読した語。
初夏の青葉を吹き渡る風。《季・夏》
「青嵐(せいらん)」
新緑の頃、青葉の上を吹きわたる風。薫風。青嵐(あおあらし)。
平家物語[13C前]三・有王(ありおう)
「白雲跡を埋んで、ゆき来の道も定かならず。青嵐夢を破って、その面影も見えざりけり」
(美しい日本語の辞典)
▷ 新選組 幕末の青嵐
「晴嵐(せいらん)」を訓読した語。
青葉の茂るころに吹くやや強い風。
「青嵐(せいらん)」
1. (「嵐」は山気の意)青々とした山気(やまけ)。
平家物語(3)「青嵐夢破つて、その面影も見えざりけり」
2. 青葉を吹き渡る風。薫風(くんぷう)。
(広辞苑)
a breeze blowing through green leaves; a fresh early-summer breeze
(プログレッシブ和英中辞典)
あおあらし【青嵐】
a slightly fresh wind blowing through verdure in early summer
▶ fresh は wind を形容すると「強い」の意味になる。
(新和英大辞典)
2011-10-13
2011-10-12
「あえの風」の意味
日本沿海に、4月から8月にかけて吹く、夏のそよ風のことをいう。
(美しい日本語の辞典)
▷ るるぶ福井 越前 若狭 恐竜博物館
あい-の-かぜ【あいの風】
〘名〙
[1]
東風のこと。おもに、越(こし)地方(現在の福井県から新潟県に至る)で言った。あゆのかぜ。《季・夏》
*催馬楽(7C後-8C)道の口
「道の口 武生(たけふ)の国府(こふ)に 我はありと 親に申したべ 心安比乃加世(アヒノカゼ)や さきむだちや」
・催馬楽:
さいばら
[2]
東西と南北の二つの基本方位の間から吹いてくる風。〔日葡辞書(1603-04)〕
[3]
北西風。
*和訓栞(1777-1862)
「あゆのかぜ 〈略〉 今越前にて戌亥の風をあひの風といふとそ」
・和訓栞:
わくんのしおり
・戌亥:
いぬい(北西)
(精選版 日本国語大辞典)
あいのかぜ【あいの風】
夏の穏やかな北風をいい、日本海沿岸地方で広く用いられる言葉。
(百科事典マイペディア)
(美しい日本語の辞典)
▷ るるぶ福井 越前 若狭 恐竜博物館
あい-の-かぜ【あいの風】
〘名〙
[1]
東風のこと。おもに、越(こし)地方(現在の福井県から新潟県に至る)で言った。あゆのかぜ。《季・夏》
*催馬楽(7C後-8C)道の口
「道の口 武生(たけふ)の国府(こふ)に 我はありと 親に申したべ 心安比乃加世(アヒノカゼ)や さきむだちや」
・催馬楽:
さいばら
[2]
東西と南北の二つの基本方位の間から吹いてくる風。〔日葡辞書(1603-04)〕
[3]
北西風。
*和訓栞(1777-1862)
「あゆのかぜ 〈略〉 今越前にて戌亥の風をあひの風といふとそ」
・和訓栞:
わくんのしおり
・戌亥:
いぬい(北西)
(精選版 日本国語大辞典)
あいのかぜ【あいの風】
夏の穏やかな北風をいい、日本海沿岸地方で広く用いられる言葉。
(百科事典マイペディア)
2011-10-11
「あえか」の意味
古くは、容姿や気持ちなどが弱々しいさま、かよわくなよなよとしたさまをいい、ふつう若い女性に関して用いられた。
明治30年代になって与謝野晶子などにより、自然の景物や光、音、夢、希望などのはかなげで美しいさまに対して、短歌などで使われるようになって広まった。
晶子新集 [1917] 〈与謝野晶子〉
「冬枯れの 木立あえかに なまめかし 後に朝の 歩み寄る時」
(美しい日本語の辞典)
▷ 世界で一番美しい海のいきもの図鑑
かよわく、なよなよとしたさま。たよりないさま。
源氏物語・帚木(ははきぎ)
「艶にあえかなるすきずきしさのみこそをかしくおぼさるらめ」
「あえかな花」
(広辞苑)
[形動]
かよわいさま。
「あえかに匂う桜花」
美しいものとみなして言う。
(明鏡国語辞典)
あえか
〜な
willowy; helpless and pretty
〔かすかな〕
faint
・あえかな星の光を頼りに砂丘を歩く
walk through a desert with only the faint light of the stars to guide one
・あえかに美しい
fragilely [delicately] beautiful
(新和英大辞典)
明治30年代になって与謝野晶子などにより、自然の景物や光、音、夢、希望などのはかなげで美しいさまに対して、短歌などで使われるようになって広まった。
晶子新集 [1917] 〈与謝野晶子〉
「冬枯れの 木立あえかに なまめかし 後に朝の 歩み寄る時」
(美しい日本語の辞典)
▷ 世界で一番美しい海のいきもの図鑑
かよわく、なよなよとしたさま。たよりないさま。
源氏物語・帚木(ははきぎ)
「艶にあえかなるすきずきしさのみこそをかしくおぼさるらめ」
「あえかな花」
(広辞苑)
[形動]
かよわいさま。
「あえかに匂う桜花」
美しいものとみなして言う。
(明鏡国語辞典)
あえか
〜な
willowy; helpless and pretty
〔かすかな〕
faint
・あえかな星の光を頼りに砂丘を歩く
walk through a desert with only the faint light of the stars to guide one
・あえかに美しい
fragilely [delicately] beautiful
(新和英大辞典)
2011-10-01
「阿吽の呼吸(あうんのこきゅう)」の意味
「阿吽」は密教の言語観で、初めと終わりの意味。
「阿」は悉曇(しったん)十二母音の最初の音で開口音を、「吽」は最後の閉口音をいう。
寺院山門の仁王や狛犬などの一対に見られる、一方を口を開き、一方は口を閉じている相はそれを現したもの。
「阿吽の呼吸」は吐く息と吸う息、呼吸の出入りのことで、相撲の仕切りなど、二人以上が一緒にある物事をするときの、相手の微妙な調子、気持ち、またそれがぴったりと一致することをいう。
(美しい日本語の辞典)
ともに一つの事をするときなどの相互の微妙な調子や気持ち。とくに、それが一致することをいう。
(広辞苑)
阿吽の呼吸
口を開いて息を出す「阿」、息を吸って口を閉じる「吽」から、気息の出入りを「阿吽」という。
相撲の立ち会いは、吐く息・吸う息・止まる息といって、息を吐いたあと、七、八分ほど吸込んで止め、その一瞬に立つものとされているが、立ち会いで呼吸を合わせることを「阿吽の呼吸」という。
(ブリタニカ国際大百科事典)
▷ 大相撲の解剖図鑑
・両者の阿吽の呼吸が合っている。
They are on the same wavelength. / Their minds work the same way [run in the same channels].
・阿吽の呼吸で答えた。
He responded immediately [without hesitation] (as if he had anticipated my question).
(プログレッシブ和英中辞典)
あうん【阿吽】
◆ あうんの呼吸(絶妙のタイミング)
perfect timing in a collaboration
・空中ブランコのチームはあうんの呼吸が必要だ。
A flying trapeze team needs to be on the same wavelength.
(ウィズダム和英辞典)
「阿」は悉曇(しったん)十二母音の最初の音で開口音を、「吽」は最後の閉口音をいう。
寺院山門の仁王や狛犬などの一対に見られる、一方を口を開き、一方は口を閉じている相はそれを現したもの。
「阿吽の呼吸」は吐く息と吸う息、呼吸の出入りのことで、相撲の仕切りなど、二人以上が一緒にある物事をするときの、相手の微妙な調子、気持ち、またそれがぴったりと一致することをいう。
(美しい日本語の辞典)
ともに一つの事をするときなどの相互の微妙な調子や気持ち。とくに、それが一致することをいう。
(広辞苑)
阿吽の呼吸
口を開いて息を出す「阿」、息を吸って口を閉じる「吽」から、気息の出入りを「阿吽」という。
相撲の立ち会いは、吐く息・吸う息・止まる息といって、息を吐いたあと、七、八分ほど吸込んで止め、その一瞬に立つものとされているが、立ち会いで呼吸を合わせることを「阿吽の呼吸」という。
(ブリタニカ国際大百科事典)
▷ 大相撲の解剖図鑑
・両者の阿吽の呼吸が合っている。
They are on the same wavelength. / Their minds work the same way [run in the same channels].
・阿吽の呼吸で答えた。
He responded immediately [without hesitation] (as if he had anticipated my question).
(プログレッシブ和英中辞典)
あうん【阿吽】
◆ あうんの呼吸(絶妙のタイミング)
perfect timing in a collaboration
・空中ブランコのチームはあうんの呼吸が必要だ。
A flying trapeze team needs to be on the same wavelength.
(ウィズダム和英辞典)
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