「阿」は悉曇(しったん)十二母音の最初の音で開口音を、「吽」は最後の閉口音をいう。
寺院山門の仁王や狛犬などの一対に見られる、一方を口を開き、一方は口を閉じている相はそれを現したもの。
「阿吽の呼吸」は吐く息と吸う息、呼吸の出入りのことで、相撲の仕切りなど、二人以上が一緒にある物事をするときの、相手の微妙な調子、気持ち、またそれがぴったりと一致することをいう。
(美しい日本語の辞典)
ともに一つの事をするときなどの相互の微妙な調子や気持ち。とくに、それが一致することをいう。
(広辞苑)
阿吽の呼吸
口を開いて息を出す「阿」、息を吸って口を閉じる「吽」から、気息の出入りを「阿吽」という。
相撲の立ち会いは、吐く息・吸う息・止まる息といって、息を吐いたあと、七、八分ほど吸込んで止め、その一瞬に立つものとされているが、立ち会いで呼吸を合わせることを「阿吽の呼吸」という。
(ブリタニカ国際大百科事典)
▷ 大相撲の解剖図鑑
・両者の阿吽の呼吸が合っている。
They are on the same wavelength. / Their minds work the same way [run in the same channels].
・阿吽の呼吸で答えた。
He responded immediately [without hesitation] (as if he had anticipated my question).
(プログレッシブ和英中辞典)
あうん【阿吽】
◆ あうんの呼吸(絶妙のタイミング)
perfect timing in a collaboration
・空中ブランコのチームはあうんの呼吸が必要だ。
A flying trapeze team needs to be on the same wavelength.
(ウィズダム和英辞典)