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2020-11-15

「幾ばく(いくばく)」の意味

幾(いく)ばく

どれほど。どれくらい。

特に、それがわずかである場合に用いる。

「余命幾ばくもない」
幾ばくかの金を包む」

などと使う。

*万葉集〔8C後〕九・一八〇七
幾時(いくばく)も生けらじものを〈虫麻呂歌集〉」

*伊勢物語〔10C前〕七八
「御随身、舍人して取りにつかはす。いくばくもなくて持て来ぬ」

・御 随身:
み ずいじん

・舎人:
とねり / しゃじん

伊勢物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典



(美しい日本語の辞典)



いくば-く 【幾何・幾許】

① どれほど。どんなに多く。

万葉集(8)
「我が背子と 二人見ませば 幾許か この降る雪の 嬉しからまし」

・背子: せこ
(女が、兄弟・恋人・夫など男を親しんでいう称)


② (「も」を伴い、否定・反語に用いる) なにほども。

万葉集(11)
いくばくも降らぬ雨ゆゑ」

「余命いくばくもない」

(広辞苑)



いくばく 【幾許】

いくばくもなく
before long; soon

いくばくかの金
a small sum of [some, a little] money; what little money one has

・彼の余命はいくばくもない。
His days are numbered. / He doesn't have long to live. / He will die soon.

(ウィズダム和英辞典)

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