あれかし
あってほしいものだ。してほしい。
ラ変動詞「あり」の命令形に、助詞「かし」が付いたもの。
「前途に幸あれかし」などと使う。
また、あってほしいという気持でいることをいう。
*黒潮 〔1902 〜 05〕 〈徳富蘆花〉 八・二
「他の失敗をあれがしに待って居(を)ることは」
・徳冨 蘆花:
とくとみ ろか
(美しい日本語の辞典)
▷ 戸塚貞子刺しゅう図案集II ずっとあってほしい風景
あれ-かし
(動詞「あり」の命令形に終助詞「かし」の付いたもの)
こうあって欲しいと願う気持を表す。
「かく あれかし と望む」
(広辞苑)
あれ-かし 【(有れかし)】
〘連語〙
〔古風な言い方で〕 あってほしいものだ。
「幸(さち) あれかし と祈る」
「かく あれかし と願う」
▶「かし」は願望を表す文語の終助詞。
(明鏡国語辞典)
あれかし
ぜひ そうあってもらいたいと望む意を表わす。
「事 あれかし」
「幸 あれかし と祈る」
・ことあれかし 【事有れかし】
何か変わった事が起こればおもしろいのにと、異変を待ち望む様子。
(新明解国語辞典)
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