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2020-05-17

「あれかし」の意味

あれかし

あってほしいものだ。してほしい。

ラ変動詞「あり」の命令形に、助詞「かし」が付いたもの。

「前途に幸あれかし」などと使う。

また、あってほしいという気持でいることをいう。

*黒潮 〔1902 〜 05〕 〈徳富蘆花〉 八・二
「他の失敗をあれがしに待って居(を)ることは」

・徳冨 蘆花:
とくとみ ろか

(美しい日本語の辞典)



戸塚貞子刺しゅう図案集II ずっとあってほしい風景





あれ-かし

(動詞「あり」の命令形に終助詞「かし」の付いたもの)

こうあって欲しいと願う気持を表す。

「かく あれかし と望む」

(広辞苑)



あれ-かし 【(有れかし)】

〘連語〙

〔古風な言い方で〕 あってほしいものだ。

「幸(さち) あれかし と祈る」
「かく あれかし と願う」

▶「かし」は願望を表す文語の終助詞。

(明鏡国語辞典)



あれかし

ぜひ そうあってもらいたいと望む意を表わす。

「事 あれかし
「幸 あれかし と祈る」

・ことあれかし 【事有れかし】
何か変わった事が起こればおもしろいのにと、異変を待ち望む様子。

(新明解国語辞典)

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