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2012-01-11

「青田風(あおたかぜ)」の意味

青田の上を吹きわたる風。

《季・夏》

(美しい日本語の辞典)



「青田 (あおた)」

1. 稲が生育した青々とした田。

2. まだ実らない稲田。

3. 無料で興行物を見る人。また、無料。ただ。

守貞漫稿(もりさだまんこう)
「京坂観場に銭を与へず看之等を方言にて青田と云ふ。今は諸事に銭を与へざるを青田と云へり」

(広辞苑)



究極の田んぼ





あお-た アヲ‥ 【青田】

〘名〙

[1](「あおだ」とも)
稲が茂って青々と見える田。通常、七月下旬、土用前後のころの田をいう。《季・夏》

*平家(13C前)八
「賀茂、八幡の御領ともいはず、青田を苅りてま草にす」


[2]
京阪地方で、芝居、見世物などの興行物を、料金を払わないで見ること。また、その人。ただ見。

*滑稽本・客者評判記(1811)上
「御当地ででんぼうたらいふ者を、上(かみ)では青田といふわいの」

・客者 評判記:
かくしゃ ひょうばんき


[3]([2]から転じて、一般に)
代金を払わないこと。

*大阪繁花風土記(1814)今世はやる詞遣ひ
青田。銭出さぬ事」

・大阪 繁花 風土記:
おおさか はんか ふどき

・今世:
こんせ、こんぜ

・詞遣ひ:
ことばづかい

(精選版 日本国語大辞典)



水田: a green paddy [rice] field

青田買いをする

・稲の成熟前に買い付ける
buy rice before it is reaped

・在学中の学生を
recruit college students for future jobs long before they graduate

(プログレッシブ和英中辞典)

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