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2018-04-21

「天つ空(あまつそら)」の意味

[慣]あまつ空(そら)

1. 天。空。大空。あまつみそら。

*古今(905-914)恋五・七五一
「久方の あまつそらにも すまなくに 人はよそにぞ 思ふべらなる 〈在原元方〉」


2. (空のように遠い、というところから)時間的・空間的にはるか遠い所。遠くかけ離れた世界。また、まったく縁がないこと。

*古今(905-914)恋一・四八四
「ゆふぐれは 雲のはたてに 物ぞ思ふ あまつそらなる 人をこふとて 〈よみ人しらず〉」


3. (雲の上というところから)宮中。禁中。朝廷。天皇。

*古今(905-914)雑体・一〇〇三
「人まろこそは うれしけれ 身はしもながら ことの葉を あまつそらまで きこえあげ すゑのよまでの あととなし 〈壬生忠岑〉」


4. (空に浮いているように)心がふわふわして落ち着かないさま。うわのそら。有頂天。

*万葉集 (8C後) 十二・二八八七
「立ちて居て たどきも知らず 吾が心 天津空なり 土は踏めども」

(精選版 日本国語大辞典)



宮中 季節のお料理





あまつ-そら【天つ空】

① 天空。大空。

古今和歌集(恋)
「久方の あまつそらにも 住まなくに」


② 宮中。禁中。

古今和歌集(雑体)
「言の葉を あまつそらまで 聞えあげ」


③ はるかに遠く、かけ離れた所。

古今和歌集(恋)
あまつそら なる人を恋ふとて」


④ 心の落ちつかぬこと。うわのそら。

万葉集(12)
「我(あ)がこころ あまつそらなり 土は踏めども」

(広辞苑)

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