空を吹く風。
*古今(905-914)雑上・八七二
「あまつかぜ 雲のかよひぢ 吹きとぢよ をとめのすがた しばしとどめん 〈遍昭〉」
・遍昭:
へんじょう
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 薩摩酒造 天つ風
あまつ-かぜ【天つ風】
天を吹く風。
古今和歌集(雑)
「あまつかぜ 雲の通ひ路 ふきとぢよ」
(広辞苑)
あまつかぜ・・・
[和歌](百人一首)
【天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ】〈古今・17・雑上・872・良岑宗貞〉
・良岑 宗貞:
よしみねの むねさだ
大空を吹く風よ、天女が帰ろうとする雲間の通い路を、雲を吹き寄せて閉じて通れなくしてくれ。この舞が終わってもあの美しい天女(=「五節の舞姫」ノコト)の姿を、いましばらくこの地上にとどめて眺めることができると思うから。(小倉百人一首では俗名ではなく、僧正遍昭(そうじようへんじよう)として収録)
(旺文社古語辞典)