他人の家に身を寄せ、養ってもらっていること。また、その人。「いそうろう三杯目にはそっと出し」は居候の肩身の狭さをたくみに言いあてた川柳としてよく知られている。
*浮雲〔1887 〜 89〕〈二葉亭四迷〉一・二
「昨日までは叔父の家とは言ひながら食客(ゐさふらふ)の悲しさには」
(美しい日本語の辞典)
い-そうろう【居候】ヰサウラフ
他人の家に寄食すること。また、その人。食客。
誹風柳多留(24)
「居候因果と子供嫌ひなり」
・寄食:
きしょく
・食客:
しょっかく
・誹風 柳多留:
はいふう やなぎだる
(広辞苑)
▷ 名句鑑賞『誹風柳多留』十一篇を読み解く
居候[イソウロウ]
無能なやっかい者をもさすが、通常他人の家に寄食する者をいう。同居人の一種。「やか」(家にいる)がやっかいに転じた。
江戸時代の公文書に、縁者でも正式の雇用人でもない同居者を「だれそれの家に居候」と肩書きされたのが始り。
(ブリタニカ国際大百科事典)
いそうろう【居候】
lodger who does not pay room and board
《◆ room and board は「部屋代と食費」の意》
・私は彼の家に居候している。
- I'm a 「non-paying lodger [freeloader] in his house.
- I am living in his house without paying room and board.
・彼女は30歳を越えているのに、まだ実家に居候している。
She is over thirty but still living off her parents.
・居候三杯目にはそっと出し。
A non-paying lodger hesitates to accept for a third helping.
(ジーニアス和英辞典)
いそうろう【居候】
[名]
〘話・けなして〙 a freeloader;
(寄生虫のような人)〘けなして〙 a parasite
[動]居候する
・彼は兄のところに居候している。
He lives off [〘話〙 freeloads on] his brother.
(ウィズダム和英辞典)