夏嵐(なつあらし)
夏、木々の緑をゆるがして吹きあれる風。
《季・夏》
寒山落木〈正岡子規〉明治二十九年(1896)夏
「夏嵐 机上の白紙 飛び尽す」
(美しい日本語の辞典)
▷ 山と溪谷 2019年5月号「夏のテント山行 入門とガイド」
あらし【嵐】
(「嵐」の字は、中国では、山に立ちこめるもや、または山のけはいの意)
① 荒く激しく吹く風。もとは山間に吹く風をいうことが多く、のち一般に、暴風・烈風をいう。
万葉集(10)
「あしひきの 山の下風(あらし)は ふかねども」
万葉集(7)
「大き海に 嵐な吹きそ」
古今和歌集(秋)
「吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ」
② さらに広く、暴風雨。台風。
「嵐が過ぎる」
③ (比喩的に)激しく平安を乱すもの。荒れ狂う現象。
「紛争の嵐」
「質問の嵐」
④ 炭竃(すみがま)の通風口。
(広辞苑)
あらし【嵐】
〘激しい雨・風など〙
storm
〘拍手などのあらし〙
a storm of
・激しいあらしにあう
be caught in a fierce storm
・多くの家屋がそのあらしの被害を受けた。
Many houses were damaged by the storm.
・外はあらしが吹き荒れている。
A storm is raging outside.
・それはあらしの前の静けさだった。
It was the calm before the storm.
・場内があらしのような拍手でわきかえった。
The hall resonated with a storm of applause.
(ジーニアス和英辞典)
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