与って力がある(あずかってちからがある)
物事が完成したり、ある事態に立ち至ったりした場合、そうさせたいくつかの要因の中で、あることが特に有力な助けとなったことを述べる表現。
有力に寄与する。
ヰタ・セクスアリス〔1909〕〈森鴎外〉
「彼が漢学の素養があって、いつも机の上に韓非子を置いてゐたのも、与って力があったのだらう」
・ヰタ・セクスアリス:
ウィタ・セクスアリス
・韓非子:
かんぴし
(美しい日本語の辞典)
▷ 在宅避難で役立つ食まわりの知恵から日ごろの備えまで「クックパッド防災レシピBOOK」
[慣]与って力がある
[解]あることの実現に、有力な助けとなる。
「事業の成功には彼の参加が与って力があった」
(広辞苑)
◆ あずかって力がある
・彼は世界平和にあずかって力があった。
(=多大な貢献をした)
He made a great contribution to world peace.
・この辞書は手紙を書くのにあずかって力がある。
(=大いに役立つ)
This dictionary is very useful for writing letters.
(ウィズダム和英辞典)
人気の投稿(全期間)
-
「なる」 の改まった言い方。 「あい」 は接頭語。 「いかが 相成り ましょうか」 「五万円に 相成り ます」 「いたくお世話に 相成り ました」 など、改まった場での物言いとなる。 (美しい日本語の辞典) ▷ 美しい日本語の辞典 「な...
-
あたりきしゃりきくるまひき 「あたりまえ(当前)」をしゃれていう。近世以後、職人などが用いるぞんざいな語。「しゃりき」は「車力」、すなわち荷車ひきの意か。「りき」の音を繰り返して語呂(ごろ)をよくするために添えた語。 「あたりき、しゃりき、けつの穴ばりき」とも、「けつの穴...
-
あしらう 「あしえらう」の変化した語。応対すること。 現在では、「冷たくあしらう」「鼻であしらう」などの言い方で、いいかげんに他を待遇するの意を表すことが多い。 また、景物、料理、装飾などで、物を取り合わせる、配合する意を表す。 多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後...
-
あこがれる もとは「あくがる」で、本来いるべき場所を離れてさまようことをいった。 転じて、心が対象にひかれてさまよい出て行くような感じ、すなわち、何かに心がひかれて思いこがれることをいうようになった。 「 あこがれ の的」といえば、理想として思いを寄せる対象のこと。 ...
-
徒桜(あだざくら) はかなく散る桜。また、はかないもののたとえ。 親鸞聖人の歌とされる「あすありと 思ふ心の あだ桜(ざくら) 夜は嵐の 吹かぬものかは」が有名。 桜はあだな(かりそめではかない)もので今日咲いても明日はもう散っているかもしれない、という発想は古く、...