あたぼう
当然そうあるべきこと、あたりまえのことを意味する近世の俗語。あたりき。
「ぼう」は人を親しみまたは嘲っていう「坊」の意か。「あたりまえだ、べらぼうめ」の略とする説もある。
「んなこたああたぼうよ」などと使う。
江戸っ子の心意気を感じさせることばである。
(美しい日本語の辞典)
▷ 浮世絵でわかる!江戸っ子の二十四時間
あた-ぼう ‥バウ
(「当たり前」と「べらぼう」を縮めた語)
分かりきったことだ。当然だ。
(広辞苑)
あたぼう
[意味]
当り前である。
[語源]
「当り前だ、べらぼうめ」の略。江戸時代の俗語。
べらぼう
[意味]
ばかげていること。また、程度がはなはだしいこと。
[語源]
江戸時代の見世物で評判になった奇人の名「便乱坊(べらんぼう)」、または「可坊(べくぼう)」からとされる。「箆棒」と書くのは当て字。
(日本語「語源」辞典)
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