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2011-10-11

「あえか」の意味

古くは、容姿や気持ちなどが弱々しいさま、かよわくなよなよとしたさまをいい、ふつう若い女性に関して用いられた。

明治30年代になって与謝野晶子などにより、自然の景物や光、音、夢、希望などのはかなげで美しいさまに対して、短歌などで使われるようになって広まった。

晶子新集 [1917] 〈与謝野晶子〉
「冬枯れの 木立あえかに なまめかし 後に朝の 歩み寄る時」

(美しい日本語の辞典)



世界で一番美しい海のいきもの図鑑





かよわく、なよなよとしたさま。たよりないさま。

源氏物語・帚木(ははきぎ)
「艶にあえかなるすきずきしさのみこそをかしくおぼさるらめ」

あえかな花」

(広辞苑)



[形動]

かよわいさま。

あえかに匂う桜花」

美しいものとみなして言う。

(明鏡国語辞典)



あえか

〜な
willowy; helpless and pretty

〔かすかな〕
faint

・あえかな星の光を頼りに砂丘を歩く
walk through a desert with only the faint light of the stars to guide one

・あえかに美しい
fragilely [delicately] beautiful

(新和英大辞典)

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