書物の中でいちばんすぐれた箇所。他を圧倒するほどすぐれた詩文。昔、中国の科挙(官吏登用試験)で、及第者のうちの最優秀者の答案を他の答案の上に載せたところから。
現在では、物事の全体の中で最もすぐれた部分の意で使うことが多い。「今日の試合、圧巻は七回表のピッチングだった」など。
(美しい日本語の辞典)
▷ 科挙 - 中国の試験地獄
あっ-かん【圧巻】‥クワン
(「巻」は、昔、中国で官吏登用試験の答案。最優等のものを一番上に乗せたのに基づく)
書物の中で最もすぐれた部分。他にぬきんでた詩文。転じて、全体の中で最もすぐれた部分。
「この作品が、出品中の圧巻だ」
(広辞苑)
あっ-かん【圧巻】-クヮン
〘名〙
書物・劇・楽曲などの中で、最もすぐれている部分。また、勢ぞろいしたものの中で最もすぐれているもの。出色(しゅっしょく)。
「終楽章のカデンツァの部分が圧巻だ」
「とりわけ彼の研究発表が圧巻だった」
[語源]
昔、中国で最もすぐれた巻(=官吏登用試験の答案)を他のすべての答案の上に載せたことからいう。
[表記]
「圧観」は誤り。
(明鏡国語辞典)
あっかん【圧巻】
〔最高の部分〕
the best part
〔呼び物〕
the highlight
・彼の演説は大会の圧巻だった
His speech was the best part of the convention.
・このアリアは今夜のオペラの圧巻だ
This aria is the highlight of tonight's opera.
(プログレッシブ和英中辞典)