さかんに湧き起こる雲。
じゆりあの・吉助〔1919〕〈芥川龍之介〉三
「一団の油雲が湧き出でて、程なく凄じい大雷雨が、沛然(はいぜん)として刑場へ降り注いだ」
(補注)
漢語に「油雲(ゆううん)」があり、「文選 - 陸機」に「油雲翳高岑」とある。
(美しい日本語の辞典)
▷ 今の空から天気を予想できる本
はい-ぜん【沛然】
(1)盛大なさま。
(2)雨のさかんに降るさま。
「沛然たる驟雨(しゅうう)」
◆ しゅう-う【驟雨】シウ‥
急に降り出し、間もなく止んでしまう雨。にわかあめ。
(広辞苑)
はい-ぜん【沛然】
〘形動(トタル)〙
〔文〕雨が激しく降るさま。
「沛然たる驟雨」
(明鏡国語辞典)