荒れ果てた家。廃屋。破れ屋。自分の家をへりくだって言う際にも用いる。「あばら」は隙間の多いさまをいう古語。
燗〔1913〕〈徳田秋声〉六
「ごらんの通りの廃屋(あばらや)で、・・・私も悉皆(すっかり)零落(おちぶ)れてしまひましたよ」
(美しい日本語の辞典)
▷ 世界でいちばん美しい廃墟
あばら-や【荒屋】
(1)荒れはてた家。自分の家の謙称としても用いる。
源氏物語(澪標)
「人知れぬあばらやに」
(2)休憩所として設けた四方の囲いのない小さな建物。四阿(あずまや)。亭(ちん)。あばら。
(広辞苑)
あばら-や【荒ら屋・荒ら家】
〘名〙
荒れはてた粗末な家、また、自分の家を謙遜(けんそん)していう語。
「こんなあばらやによくいらっしゃいました」
▼ 「あばら」はすき間が多いの意。
(明鏡国語辞典)
あばらや【荒屋・荒家】
(1)〔荒れた家〕
a tumble-down house; a dilapidated house
(2)〔謙遜(けんそん)して, 自分の家〕
my tumble house
(プログレッシブ和英中辞典)
あばらや【荒ら屋】
〘むさ苦しいぼろ家〙
shabby house
〘掘っ立て小屋〙
shack
・海辺に吹きさらしのあばらやが建っていた。
A weather-beaten shack stood beside the sea.
・その家はあばらやのようだった。
That house looked shabby.
(ジーニアス和英辞典)