羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)[韲(あえもの)]を吹(ふ)く
一度の失敗にこりて、必要以上の用心をするたとえ。熱かった吸い物にこりて、膾や韲物のような冷たい料理も吹いてさます意から。
出展は「楚辞 - 九章」から。
虞美人草(ぐびじんそう)[1907]〈夏目漱石〉一五
「羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹(ふ)くは、株(しゅ)を守って兎(うさぎ)を待つと、等しく一様の大律(たいりつ)に支配せらる」
(美しい日本語の辞典)
▷ 味噌汁専門店のおかず味噌汁100
[慣]羹に懲りて膾(なます)を吹く
[解]羹の熱いのにこりて、冷たい膾をも吹いて食う。一度失敗したのにこりて無益な用心をする。羹に懲りたる者韲(あえ)を吹く。
(広辞苑)
◆ 羹に懲(こ)りて膾(なます)を吹く
失敗にこりて、必要以上に用心深くなる。
▼ 熱かった羹にこりて膾のような冷たい料理も吹いて冷ます意からいう。
(明鏡国語辞典)
あつもの【羹】
hot soup [broth]
・羹に懲りて膾 (なます) を吹く
〘諺〙Once bitten, twice shy. / A burnt child fears the fire.
(プログレッシブ和英中辞典)
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