おもに山地や北国で立冬以前に降る雪。
秋雪(しゅうせつ)。
平安時代では、多くは見立てとして用いられている。
[季・秋]
後撰和歌集〔951 ~ 953 頃〕秋中・三二八
「衣手は 寒くもあらねど 月影を たまらぬ秋の 雪とこそ見れ〈紀貫之〉」
(美しい日本語の辞典)
▷ まっぷる 山梨 富士五湖・勝沼・甲府・清里 '21
[慣]あきの雪(ゆき)
[1]
秋に降る雪。おもに山地や北国で立冬以前に降る雪。秋雪(しゅうせつ)。
平安時代では、多くは見立てとして用いられている。
《季・秋》
*後撰(951-953頃)秋中・三二八
「衣手は 寒くもあらねど 月影を たまらぬ秋の 雪とこそ見れ〈紀貫之〉」
*家郷の霧(1956)〈飯田蛇笏〉昭和二八年
「秋の雪 北嶽たかく なりにけり」
・家郷:
かきょう
・飯田 蛇笏:
いいだ だこつ
・北嶽:
きただけ
[2]
江戸時代、吉原の紋日(もんび)である八朔(はっさく)(=八月一日)に遊女がそろって着た白無垢(しろむく)の小袖(こそで)。八朔の雪。里の雪。
*雑俳・柳多留 - 二五(1794)
「丈(たけ)四尺くらいにつもる秋の雪」
・雑俳:
ざっぱい
・柳多留:
やなぎだる
(精選版 日本国語大辞典)