遊里、料理屋などの用語で、入れたての煎茶のこと。また、一般に茶をいう。でばな。あがり。
芸者・遊女などが客がなくて暇であることをいう「茶を引く」の茶を忌み、客が「あがる」(登楼する)ようにと縁起を祝って言いはじめた語。
(美しい日本語の辞典)
▷ しっかりわかる、煎茶入門
あがり-ばな 【上がり花】
(「花」は「端」(はな)」の当て字。もと、遊里や料理屋での言葉)
煎じたばかりの茶。でばな。あがり。また、一般に茶をいう。
(広辞苑)
あがり-ばな 【上がり花】
〔古風な言い方で〕入れたての煎茶(せんちゃ)。また、一般にお茶。
もと、遊里や料理屋でいった。今は「あがり」が一般的。
(明鏡国語辞典)
あがりばな【上がり花】
(freshly brewed) tea
(新和英大辞典)
人気の投稿(全期間)
-
「なる」 の改まった言い方。 「あい」 は接頭語。 「いかが 相成り ましょうか」 「五万円に 相成り ます」 「いたくお世話に 相成り ました」 など、改まった場での物言いとなる。 (美しい日本語の辞典) ▷ 美しい日本語の辞典 「な...
-
あたりきしゃりきくるまひき 「あたりまえ(当前)」をしゃれていう。近世以後、職人などが用いるぞんざいな語。「しゃりき」は「車力」、すなわち荷車ひきの意か。「りき」の音を繰り返して語呂(ごろ)をよくするために添えた語。 「あたりき、しゃりき、けつの穴ばりき」とも、「けつの穴...
-
あしらう 「あしえらう」の変化した語。応対すること。 現在では、「冷たくあしらう」「鼻であしらう」などの言い方で、いいかげんに他を待遇するの意を表すことが多い。 また、景物、料理、装飾などで、物を取り合わせる、配合する意を表す。 多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後...
-
あこがれる もとは「あくがる」で、本来いるべき場所を離れてさまようことをいった。 転じて、心が対象にひかれてさまよい出て行くような感じ、すなわち、何かに心がひかれて思いこがれることをいうようになった。 「 あこがれ の的」といえば、理想として思いを寄せる対象のこと。 ...
-
徒桜(あだざくら) はかなく散る桜。また、はかないもののたとえ。 親鸞聖人の歌とされる「あすありと 思ふ心の あだ桜(ざくら) 夜は嵐の 吹かぬものかは」が有名。 桜はあだな(かりそめではかない)もので今日咲いても明日はもう散っているかもしれない、という発想は古く、...