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2014-05-31

「あたりきしゃりきくるまひき」の意味

あたりきしゃりきくるまひき

「あたりまえ(当前)」をしゃれていう。近世以後、職人などが用いるぞんざいな語。「しゃりき」は「車力」、すなわち荷車ひきの意か。「りき」の音を繰り返して語呂(ごろ)をよくするために添えた語。

「あたりき、しゃりき、けつの穴ばりき」とも、「けつの穴ブリキ」とも、節をつけていう。

(美しい日本語の辞典)



「職人」を教え・鍛え・育てるしつけはこうしなさい!





あたりき

(職人のことば。主に明治期に用いた)

「あたりまえ」を語呂よく言った語。あたりきしゃりき。

(広辞苑)



あたりきしゃりき(くるまひき)【当たりき車力(車引き)】

  • Naturally!
  • Of course!
  • 《口》 What (the hell) do you 「think [expect]?
  • Absolutotally!

▶ 最後の訳は、「当たり前」という意味の "Absolutely!" に totally をつけて強めた臨時語。

(新和英大辞典)

2014-05-30

「新しき酒は新しき皮袋に」の意味

新しき酒は新しき皮袋に(あたらしきさけはあたらしきかわぶくろに)

新しい思想は新しい形式で表現せよの意。

『新約聖書』マタイ伝に見えることば。

これをもじって、外見は古めかしいけれども内実は新しいもののことを、「古い皮袋に新しい酒を盛ったよう」といったりもする。

(美しい日本語の辞典)



ゼロから分かる!図解日本酒入門





マタイ-でん【マタイ伝】

マタイ福音書に同じ。


マタイ-ふくいんしょ【マタイ福音書】

新約聖書巻頭の書で、使徒マタイの記したと伝える福音書。

神の国、共同体的一致を強調。イエスの生涯と福音を旧約聖書の預言の成就と見る。

西暦65年頃の作。マタイ伝。

(広辞苑)



マタイによるふくいんしょ「マタイによる福音書」

〘聖〙

the Gospel according to St. Matthew

〔略称〕
Matthew (略: Matt.)

(新和英大辞典)

2014-05-29

「あたら」の意味

あたら

すぐれたもの、りっぱなもの、価値あるものに対して、それが失われたり、欠けたり、無視されたりして、むなしく終わってしまうのは残念だという感情を表す。

体言のすぐ前に置かれ、連体詞のようなはたらきをもつ一方、独立語としての性格も強い。

あたら花を散らす」といえば、惜しまれる人が若死にしたのにいう。

(美しい日本語の辞典)



企画展だけじゃもったいない 日本の美術館めぐり





あたら【可惜】

〘副〙

(アタラシの語幹。感動詞的に独立して、また連体詞的に名詞に冠して用いる)

惜しくも。もったいないことに。惜しむべき。あったら。

源氏物語(若菜下)
あたら人の文をこそ思ひやりなく書きけれ」

あたら若い命を捨てた」

可惜身命 / 可惜身 / 可惜物 / 可惜

(広辞苑)



あたら【〈可惜〉・惜】

一 〘副〙

価値あるものが有効に働かないことが惜しまれるさま。惜しいことに。あったら。

あたら若い命を散らす」


二 〘連体〙

〔古〕惜しむべき。もったいない。

可惜夜・可惜物」

◆ 文語形容詞「可惜(あたら)し(=おしい、すばらしい)」の語幹から。

(明鏡国語辞典)



あたら【可惜】

〔惜しい〕

・あたら20歳の命を戦争で失った
Regrettably [((文)) Alas], he lost his life at twenty in the war.

・あたら青春を棒に振ってしまった
He wasted the irreplaceable days of his youth.

・あたら好機を逸した
I missed a precious [once-in-a-lifetime] opportunity.

(プログレッシブ和英中辞典)

2014-05-28

「あだやおろそか」の意味

あだやおろそか

軽々しく、粗末にするさま。並大抵。いいかげん。多く「あだやおろそかに」の形で下に打消の語を伴って用いる。

浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・六
「ギャット産れてから是までにするにア仇や疎(おろそ)かな事(こっ)ぢゃア有りません」

(美しい日本語の辞典)



その調理、9割の栄養捨ててます!





あだ-や-おろそか【徒や疎か】

(「あだおろそか」をさらに強めていう語)

かりそめ。おろそか。いいかげん。

「父の遺品をあだやおろそかに扱えない」

(広辞苑)



あだやおろそか【徒や疎か】

・君の好意は決して徒や疎かにはしない
I will always be grateful for what you have done for me.

・この金は徒や疎かに使ってもらっては困る
You must nor fritter away this money.

(プログレッシブ和英中辞典)

2014-05-27

「あたぼう」の意味

あたぼう

当然そうあるべきこと、あたりまえのことを意味する近世の俗語。あたりき。

「ぼう」は人を親しみまたは嘲っていう「坊」の意か。「あたりまえだ、べらぼうめ」の略とする説もある。

「んなこたああたぼうよ」などと使う。

江戸っ子の心意気を感じさせることばである。

(美しい日本語の辞典)



浮世絵でわかる!江戸っ子の二十四時間





あた-ぼう ‥バウ

(「当たり前」と「べらぼう」を縮めた語)

分かりきったことだ。当然だ。

(広辞苑)



あたぼう

[意味]
当り前である。

[語源]
「当り前だ、べらぼうめ」の略。江戸時代の俗語。


べらぼう

[意味]
ばかげていること。また、程度がはなはだしいこと。

[語源]
江戸時代の見世物で評判になった奇人の名「便乱坊(べらんぼう)」、または「可坊(べくぼう)」からとされる。「箆棒」と書くのは当て字。

(日本語「語源」辞典)

2014-05-26

「徒花(あだばな)」の意味

徒花(あだばな)

咲いても実を結ばない花。むだ花。転じて、みせかけだけで実(じつ)を伴わない物事、予測される結果を伴わないで終わることにたとえていう。

「減税の公約もあだ花でしかなかった」「『青年実業家』の多くはバブルの時代に咲いたあだ花であった」などと使う。

(美しい日本語の辞典)



良いトレーニング、無駄なトレーニング





あだ-ばな【徒花】

(1) 咲いても実を結ばない花。むだ花。

閑吟集(かんぎんしゅう)
「ならぬ徒花真白に見えて、憂き中垣の夕顔や」

「好景気は徒花だった」


(2) はかなく散りゆく花。末とげられぬ恋などのたとえにも用いる。

(3) 季節はずれに咲く花。 〈日葡辞書(にっぽじしょ)〉


(4) 祝儀として渡しても、後で現金に換えない紙纏頭(かみばな)。

浮世草子、椀久二世(わんきゅうにせ)の物語
「外聞ばかりのあだ花を出し人々に嬉しがらせ」

(広辞苑)



あだ-ばな【徒花】

〘名〙

(1) 咲いても実を結ばない花。むだ花。

▼ 実(じつ)を伴わないもののたとえに使う。

「恋の徒花を咲かせる」
「せっかくの公約が徒花に終わる」

(2)〔古〕季節はずれに咲く花。

(明鏡国語辞典)



あだばな 【徒花】

[I] 〔実を結ばない花〕
an abortive flower

[II] 〔実質の伴わない企て〕
a worthless [an abortive / an unproductive] attempt

・減税計画があだ花で終わらないように願う
We hope the tax reduction plan will materialize [be realized].

(プログレッシブ和英中辞典)

2014-05-25

「徒情(あだなさけ)」の意味

徒情(あだなさけ)

かりそめの、はかない愛情。また、一時の気まぐれな親切。

浄瑠璃・芳野の内裡〔1708〕四
「わらはがつよき執心(しうしん)は思ひきれ共、いやましにとどまりがたきあだなさけ、こよひはぜひにと御床に忍びてみれば」

(美しい日本語の辞典)



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あだ-なさけ【徒情け・仇情け】

かりそめのなさけ。きまぐれな恋心。

(広辞苑)



あだ-なさけ【徒情け・仇情け】

〘名〙

〔古風な言い方で〕その場限りのはかない恋。また、かりそめの親切。

「ぬしと一夜のあだなさけ

(明鏡国語辞典)



あだなさけ【徒情け・仇情け】

a short-lived [capricious] love affair; a fling

・彼とのことはしょせん一夜の徒情けと思い定めていた
I had decided that he was just a one-night stand.

(プログレッシブ和英中辞典)

2014-05-24

「あだっぽい」の意味

あだっぽい

女が、色っぽく、なまめかしい様子である。あだな様子である。「婀娜っぽい」「仇っぽい」などと書く。

平凡〔1907〕〈二葉亭四迷〉五九
「美しいといふよりは仇っぽくて、男殺しといふのは斯(こ)ういふ人を謂(い)ふのかと思はれた」

(美しい日本語の辞典)



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あだっ-ぽ・い【婀娜っぽい】

〘形〙

女が、美しくなまめいた様子である。

(広辞苑)



あだっ-ぽ・い【婀娜っぽい】

〘形〙

容姿やしぐさがなまめいて色っぽい。つやっぽい。

あだっぽい流し目」

[表記]「仇っぽい」とも当てる。
[派生]-さ

(明鏡国語辞典)



あだっぽい【婀娜っぽい】

seductive

・彼女は口元にあだっぽい笑みを浮かべた
A bewitching smile played on her lips.
She smiled seductively.

・彼女のあだっぽい流し目についふらふらとなった
He was thrown off balance by her seductive glances.

・彼女はなかなかあだっぽい
She's quite a charmer.

(プログレッシブ和英中辞典)

2014-05-23

「安達太郎(あだちたろう)」の意味

安達太郎(あだちたろう)

積乱雲の一種である雲の峰の異称。

(美しい日本語の辞典)



[慣]くもの峰(みね)

夏、山の峰のようにそびえ立っている積雲をいう。入道雲。

《季・夏》

*四季物語(14C中頃か)六月
「さみだれの晴間なき空もいつしか名残なくなりて、雲の峰々立ちかさなり」

(精選版 日本国語大辞典)



雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑





せきらん-うん【積乱雲】

十種雲級の一つ。垂直に発達した積雲。

雲頂はむくむくしているが、圏界面に達すると巻雲状に水平にひろがり、全形が朝顔状や鉄床(かなとこ)状になる。雲底は乱層雲のような形になる。多くは雷雨現象を伴う。入道雲。雷雲。

記号 Cb

(広辞苑)



積乱雲, 入道雲

cumulonimbus

(プログレッシブ和英中辞典)



せきらんうん【積乱雲】

〘気象〙
cumulonimbus

〘入道雲〙
thunderhead

・南の海上に積乱雲が発生した。
A thunderhead appeared over the sea to the south.

(ジーニアス和英辞典)

2014-05-22

「徒桜(あだざくら)」の意味

徒桜(あだざくら)

はかなく散る桜。また、はかないもののたとえ。

親鸞聖人の歌とされる「あすありと 思ふ心のあだ桜(ざくら) 夜は嵐の 吹かぬものかは」が有名。

桜はあだな(かりそめではかない)もので今日咲いても明日はもう散っているかもしれない、という発想は古く、しばらくぶりに訪れてきた在原業平に向かって「はかないものと有名な桜だけれども、一年にほんのたまにしか来ないあなたのような人のことも、ちゃんと待ちつけてこうして咲いているじゃありませんか」とある人が詠みかけ、業平が「私が今日来なかったら、明日は散っていたに違いない」と応じた歌のやりとりが『古今和歌集』や『伊勢物語』に見える。

(美しい日本語の辞典)



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あだ-ざくら【徒桜】

散りやすく、はかない桜花。

親鸞聖人絵詞伝
「あすありと 思ふ心のあだ桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」

(広辞苑)



あだ-ざくら【徒桜】

〘名〙

すぐに散ってしまう桜の花。

▼ はかないもののたとえに使う。

(明鏡国語辞典)



あだざくら【徒桜】

(the) 「ephemeral [fleeting, passing] cherry blossoms

  • (the) ephemeral cherry blossoms
  • (the) fleeting cherry blossoms
  • (the) passing cherry blossoms

(新和英大辞典)

2014-05-21

「徒雲(あだぐも)」の意味

徒雲(あだぐも)

風のまにまに漂う雲。また、はかなく消えやすい雲。

浮雲(うきぐも)。

夫木和歌抄(ふぼくわかしょう)〔1310 頃〕一六
あだ雲も なき冬の夜なれば 月の行くこそ 遅く見えけれ〈西住〉」

(美しい日本語の辞典)



地域とゆるくつながろう!





あだ-ぐも【徒雲】

やがて消えるはかない雲。浮雲。

夫木和歌抄(16)
あだ雲も なき冬の夜なれば」

(広辞苑)



うき-ぐも【浮雲】

(古くはウキクモ)

① 空にうかび、風に従って動く雲。

② 物事の落ちつき定まらないもののたとえ。

浮雲の生活」

(広辞苑)



うきぐも【浮雲】

a 「floating [drifting] cloud

・浮雲の生活
an unsettled life

・私達は子供のころ空の浮雲を動物に見立てる遊びをした。
When I was a child we used to play at looking for animal shaped in the floating clouds.

(新和英大辞典)

2014-05-20

「あずまや」の意味

あずまや

四阿・東屋・阿舎などと書く。「あづま」の屋の意で、もと、田舎風の家をいうといわれる。

庭園や公園内に、休憩、眺望のため、あるいは園内の一点景として設けられる小さな建物。

屋根は四方を葺(ふ)きおろした方形(ほうぎょう)造り、寄棟(よせむね)造りになっている。

壁がないものもある。

美しい日本語の辞典



箱庭シリーズ 東屋





あずま-や【四阿・東屋・阿舎】アヅマ‥

(東国風のひなびた家の意)

(1) 四方へ檐(のき)を葺きおろした家屋。寄棟(よせむね)あるいは入母屋(いりもや)造。

正倉院文書
「草葺四阿一間」


(2) 四方の柱だけで、壁がなく、屋根を四方に葺きおろした小屋。庭園などの休憩所とする。亭(ちん)。

国木田独歩、夫婦
「庭へ出て吾妻屋(あずまや)に行つて見たが」


(3) 催馬楽(さいばら)の曲名。

(4) 源氏物語の巻名。宇治十帖の一つ。

(広辞苑)



あずま-や【東屋・〈四阿〉・〈阿舎〉】アヅマ-

〘名〙

軒を四方へふきおろした、壁のない建物。庭園などの休憩所に使う。亭(ちん)。

▼ 東国風の家の意という。

(明鏡国語辞典)



あづま-や(アズマ-)【東屋・四阿】 (名)

屋根を四方に葺(ふ)きおろした、粗末な小屋。のちには、庭園の休憩所などとして設置された。

[枕] 289
「屋は まろ屋。東屋

[訳]
建物は、まろ屋 (=葦(あし)や茅(かや)で葺いた粗末な家)。東屋(が趣がある)。

(全訳古語辞典)



あずまや【東屋・四阿】

a small arbor
(英)a small arbour

(プログレッシブ和英中辞典)

2014-05-19

「アスピリンスノー」の意味

アスピリンスノー

(洋語: aspirin snow)

アスピリンの結晶のような、ひとつひとつの粒が小さい、さらさらした雪のこと。気温が低いときの新雪。

(美しい日本語の辞典)



skier 2019





アスピリン-スノー

(和製語 Aspirin snow)

アスピリンの粉末のように、さらさらした粉雪。

(広辞苑)



アスピリン[Aspirin ドイツ]

〘名〙

解熱(げねつ)・鎮痛に使う、白色・無臭の薬品。

▼もと、商品名。化学名としては、アセチルサリチル酸。

(明鏡国語辞典)



アスピリン

(an) aspirin

・アスピリンを3錠飲む
take three aspirin tablets
take three aspirins

(プログレッシブ和英中辞典)

2014-05-18

「梓に上す」の意味

梓に上す(あずさにのぼす)

「梓に鏤(ちりば) む」「梓に刻む」ともいう。

書物を版木(はんぎ)に彫りつけること。本を発行する。上梓(じょうし)する。

昔、中国で、梓の木を版木に用いたところからきたことば。

「しにのぼす」とも読む。

(美しい日本語の辞典)



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[慣]梓に鏤(ちりば)める

[解]版木に彫りつけて、本を発行する。上梓する。梓(し)にちりばめる。

浮世草子、好色万金丹(まんきんたん)
「書林なにがし梓に鏤めむと望み」

(広辞苑)



あずさ【梓】アヅサ

〘名〙

(1) ヨグソミネバリの別称。深山に自生するカバノキ科の落葉高木。材は堅く弾力性がある。昔、これで弓(=あずさ弓)を作った。

(2) キササゲの別称。

(3) アカメガシワの別称。

(4) 版木。

「梓に上(のぼ)す(=上梓(じょうし)する)」

▼ 昔、中国で(2)の材を用いたことから。

(明鏡国語辞典)



あずさ【梓】

a catalpa (tree)

【合成語】
・梓弓
a catalpa bow

(プログレッシブ和英中辞典)

2014-05-17

「与って力がある」の意味

与って力がある(あずかってちからがある)

物事が完成したり、ある事態に立ち至ったりした場合、そうさせたいくつかの要因の中で、あることが特に有力な助けとなったことを述べる表現。

有力に寄与する。

ヰタ・セクスアリス〔1909〕〈森鴎外〉
「彼が漢学の素養があって、いつも机の上に韓非子を置いてゐたのも、与って力があったのだらう」

・ヰタ・セクスアリス:
ウィタ・セクスアリス

・韓非子:
かんぴし

(美しい日本語の辞典)



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[慣]与って力がある

[解]あることの実現に、有力な助けとなる。

「事業の成功には彼の参加が与って力があった

(広辞苑)



あずかって力がある

・彼は世界平和にあずかって力があった。
(=多大な貢献をした)
He made a great contribution to world peace.

・この辞書は手紙を書くのにあずかって力がある。
(=大いに役立つ)
This dictionary is very useful for writing letters.

(ウィズダム和英辞典)

2014-05-16

「飛鳥風・明日香風(あすかかぜ)」の意味

飛鳥風(あすかかぜ)・明日香風

大和(奈良県)の明日香地方に吹く風。

万葉集〔8C後〕一・五一
「采女(うねめ)の 袖吹きかへす 明日香風(あすかかぜ) 都を遠み いたづらに吹く〈志貴皇子(しきのみこ)〉」

(美しい日本語の辞典)



まっぷる 奈良 '21





あすか-かぜ【明日香風】

飛鳥地方に吹く風。

万葉集(1)
「袖吹きかへす 明日香風 都を遠み いたづらに吹く」

(広辞苑)



ことりっぷ 奈良・飛鳥





あすか【飛鳥・明日香】

奈良盆地南部の一地方。畝傍(うねび)山および香具山付近以南の飛鳥川流域の小盆地。推古天皇以後百余年間にわたって断続的に宮殿が造営された。

・香具山:
かぐやま

(広辞苑)

2014-05-15

「夏の空(なつのそら)」の意味

夏の空(なつのそら)

夏の太陽のぎらぎら輝く空。夏空。

《季・夏》

霊芝〔1937〕〈飯田蛇笏〉昭和一〇年
「わが浴(ゆあ)む たくましき身に 夏の空


夏空(なつぞら)

「夏の空」に同じ。

《季・夏》

火垂るの墓〔1967〕〈野坂昭如〉
夏空にキラキラと光り彼方とみるうち」

(美しい日本語の辞典)



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れい-し【霊芝】

1. マンネンタケ(万年茸)の漢名。瑞草(ずいそう)とされる。

西鶴諸国ばなし
「聖人の世に生える霊芝といふもの」

2. 霊妙な働きのあるきのこ。

(広辞苑)



いいだ-だこつ【飯田蛇笏】イヒ‥

(1885~1962)

俳人。本名、武治。山梨県生れ。早大中退。芭蕉に傾倒、高浜虚子の指導を受けた。

俳誌 「雲母」 を主宰、主情的で雄勁荘重な句風を樹立。句集「山廬集(さんろしゅう)」「霊芝」「山響集(こだましゅう)」など。

(広辞苑)



なつぞら【夏空】

・頭上には真っ青な夏空が広がっていた。
The deep blue summer sky spread out above us.

(オーレックス和英辞典)

2014-05-12

「夏の雨」の意味

夏の雨(なつのあめ)

夏に降る雨。

《季・夏》

俳諧・八番日記 - 文政四年〔1821〕六月
「着ながらに せんたくしたり 夏の雨

(美しい日本語の辞典)



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なつのあめ【夏の雨】

[三]夏七月

梅雨や夕立といった特別のものとは違うふつうの雨で、どことなく明るくそれなりの趣がある。

[例句]
音立てゝ 朴の広葉に 夏の雨
田村三重子

[例句]
夏の雨 海面穿ち 始めたる
新谷根雪

(ホトトギス俳句季題便覧)

2014-05-10

「夏雲(なつぐも)」の意味

夏雲(なつぐも)

夏空にたつ雲。夏の雲。積雲、積乱雲など。

《季・夏》

青猫〔1923〕〈萩原朔太郎〉さびしい青猫・さびしい来歴
夏雲よ なんたるとりとめのない寂しさだらう」


夏の雲 (なつのくも)

「なつぐも (夏雲)」 に同じ。

《季・夏》

恋衣〔1905〕曙染〈与謝野晶子〉
「ここすぎて夕立はしる川むかひ柳千株(せんしゅ)に夏の雲のぼる」

(美しい日本語の辞典)



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なつ-ぐも【夏雲】

夏に立つ雲。夏の雲。入道雲・夕立雲・雷雲など。

(広辞苑)



なつぐも 【夏雲】

〔夏空の雲〕
summer clouds

〔積乱雲〕
a cumulonimbus

(プログレッシブ和英中辞典)



なつぐも【夏雲】

・山の上に夏雲が湧いている。
Summer clouds are gathering over the mountain.

(ジーニアス和英辞典)

2014-05-09

「夏風(なつかぜ)」の意味

夏風 (なつかぜ)

夏吹く風。

《季・夏》

初奏本金葉和歌集〔1124~25〕夏
「実行卿の家の歌合に、夏風の心をよめる夏衣すそ野の草のふく風に思ひもあげず鹿やなくらん〈藤原顕季〉」


夏の風(なつのかぜ)

夏に吹く風。夏の季節風。

《季・夏》

広本拾玉集〔1346〕二
夏のかせに なり行くけふの 衣手の 身にしまぬ色ぞ 身にはしみける」

(美しい日本語の辞典)



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なつ-かぜ【夏風邪】

夏にひく風邪。

(広辞苑)



なつかぜ【夏風邪】

・夏風邪は治りにくい
It's hard to get rid of a cold in summer.

(プログレッシブ和英中辞典)



なつかぜ【夏風邪】

・夏風邪は治りにくい。
Summer colds take a long time to recover from.

(オーレックス和英辞典)



なつかぜ【夏風邪】

夏にかかる感冒性疾患の総称。特定の病名ではない。

普通感冒、咽頭(いんとう)結膜炎のようなウイルス感染症や寝冷えに対する反応なども含まれる。

かつてはポリオの不完全型もかなりあるとされていた。

夏の暑さや冷房のために安静と保温を保ちにくく長びくことが多い。

(百科事典マイペディア)

2014-05-08

「夏嵐(なつあらし)」の意味

夏嵐(なつあらし)

夏、木々の緑をゆるがして吹きあれる風。

《季・夏》

寒山落木〈正岡子規〉明治二十九年(1896)夏
夏嵐 机上の白紙 飛び尽す」

(美しい日本語の辞典)



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あらし【嵐】

(「嵐」の字は、中国では、山に立ちこめるもや、または山のけはいの意)

① 荒く激しく吹く風。もとは山間に吹く風をいうことが多く、のち一般に、暴風・烈風をいう。

万葉集(10)
「あしひきの 山の下風(あらし)は ふかねども」

万葉集(7)
「大き海に な吹きそ」

古今和歌集(秋)
「吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を といふらむ」


② さらに広く、暴風雨。台風。

が過ぎる」


③ (比喩的に)激しく平安を乱すもの。荒れ狂う現象。

「紛争の

「質問の


④ 炭竃(すみがま)の通風口。

(広辞苑)



あらし【嵐】

〘激しい雨・風など〙
storm

〘拍手などのあらし〙
a storm of

・激しいあらしにあう
be caught in a fierce storm

・多くの家屋がそのあらしの被害を受けた。
Many houses were damaged by the storm.

・外はあらしが吹き荒れている。
A storm is raging outside.

・それはあらしの前の静けさだった。
It was the calm before the storm.

・場内があらしのような拍手でわきかえった。
The hall resonated with a storm of applause.

(ジーニアス和英辞典)

2014-05-07

「足を洗う」の意味

足を洗う

汚れた足を洗うように、悪事や好ましくない職業の世界から抜け出ることにいう。現代では、煩わしい仕事などをやめる場合にも用いる。ちなみに、あることをし始める場合は「手を染める」という。

破戒〔1906〕〈島崎藤村〉一三・四
「何時(いつ)まで政界に泳いで居る積りは無いのです。一日も早く足を洗ひたいと」

(美しい日本語の辞典)



100歳までスタスタ歩ける足のつくり方





[慣] 足を洗う

[解] 賤しい勤めをやめて堅気になる。悪い所行をやめてまじめになる。また、単にある職業をやめることにもいう。

(広辞苑)



足を洗・う

好ましくない仲間や仕事から離れて、まともな生活をする。

「やくざの世界から足を洗う

(明鏡国語辞典)



[慣用]足を洗う

・悪人仲間から足を洗う決心をした
He decided to sever his connections with [wash his hands of] the underworld and go straight.

・麻薬から足を洗った
He kicked the drug habit.

(プログレッシブ和英中辞典)



足を洗う

・悪の道から足を洗う
sever one's connections with [wash one's hands of, leave] the underworld

・トーマスはようやくギャンブルから足を洗った
Thomas finally kicked his gambling habit.

(ジーニアス和英辞典)

2014-05-06

「あしらう」の意味

あしらう

「あしえらう」の変化した語。応対すること。

現在では、「冷たくあしらう」「鼻であしらう」などの言い方で、いいかげんに他を待遇するの意を表すことが多い。

また、景物、料理、装飾などで、物を取り合わせる、配合する意を表す。

多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後・五・二
「処々唐松を地色で配(あしら)ってある」

(美しい日本語の辞典)



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あしら・う アシラフ

〘他五〙

(アヘシラフ・アヒシラフの約)

1. あつかう。応対する。もてなす。転じて、いい加減に扱う。

浄瑠璃、丹波与作侍夜の小室節
「重ねて来たともあしら・ふな」

「鼻の先であしら・う


2. 装飾・料理などを、とりあわせる。配合する。

「松の根本に石をあしら・う


3. 「あしらい」 をする。

(能楽用語)
ア. 相手役に体を向けて応対すること。
イ. 能の囃子で相手のリズムに合わせず独自に併奏すること。
ウ. 狂言の伴奏をすること。
エ. 短い囃子。

(広辞苑)



あしら・う アシラフ

〘他五〙

1. 客などをもてなす。遇する。特に、軽んじて扱う。

「客を上手にあしらう
「軽く[適当に・冷たく]あしらう
「鼻(の先)であしらう
「けんもほろろにあしら・われる


2. 趣をだすために、他の物を取り合わせる。配する。

「庭の一隅に松をあしらう
「吸い物に三つ葉をあしらう
「髪にリボンをあしらう

[可能]あしらえる
[名]あしらい

(明鏡国語辞典)



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あしらう

1. 〔応対する, 扱う〕treat; handle

・客を丁重にあしらった
They treated [received / entertained] the guest politely.

・私をじゃけんにあしらった
He ill-treated me.
He treated me badly [unkindly].

・その問題はいい加減にあしらわれた
The question was handled perfunctorily.

・彼は私の忠告を鼻であしらった
He turned up his nose at my advice.

・市の役人は彼を適当にあしらって追い払った
The city officials gave him a polite brush-off.


2. 〔取り合わせる〕

・板前は刺し身に大根のつまをあしらった
The cook garnished the sashimi with thread-like strips os radish.

・彼女は生け花の松の根元に巧みに菊をあしらった
She skillfully placed [arraanged] some chrysanthemums at the foot of the sprigs of pine in her flower arrangement.

(プログレッシブ和英中辞典)



あしらう

① [処遇する]
deal with O, treat O, handle O

・役所は陳情団を適当にあしらった
The public office 「dealt with [treated, handled] the lobby perfunctorily.

・私は幼い子供のあしらい方がわからない。
I don't know how to deal with small children.

・あの会社に寄付を頼んだがていよくあしらわれた
I asked that company for a donation, but I was given a polite brush-off.


② [配する]
〘添える〙
add O1 to O2 〈O2にO1を〉

〘飾る〙
garnish O1 with O2 〈O1にO2を〉

・赤いバラ白いカスミソウをあしらう
add white baby's-breath to red roses

・吸い物ミツバをあしらう
put honewort into soup

(ジーニアス和英辞典)

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