あげ雨(あげ-あめ)
関東地方で、降ったりやんだりする雨。
あげぶり。
▷ 日帰りハイキング+立ち寄り温泉 関東周辺(大人の遠足BOOK)
靄雲(あいうん)
群がって立ちこめている雲。
*大観本謡曲・江島〔室町末〕
「靄雲収まりて、海上(かいしゃう)に一つの島を成せり」
・靄:
もや
靄気(あいき)
もやもやとたちこめる雲。また、雲の勢いの盛んなこと。
*三国伝記〔1407 〜 46頃か〕五・八
「菩薩乗雲の靄気(あいき)を起し玉ふ処に塔を建て供養し」
秋の雲(あきのくも)
「あきぐも(秋雲)」に同じ。
《季・秋》
*俳諧・七番日記 - 文化七年〔1810〕七月
「夕暮や 鬼のでさうな 秋の雲」
秋の初風(あきのはつかぜ)
秋のおとずれを初めて感じさせる風。初秋風(はつあきかぜ)。
《季・秋》
*古今和歌集〔905 〜 914〕秋上・一七一
「わがせこが 衣のすそを 吹き返し うらめづらしき 秋のはつかぜ〈よみ人しらず〉」
(美しい日本語の辞典)
[慣]あきの雲(くも)
秋の空に浮かぶ雲。
《季・秋》
*御伽草子・桜の中将(室町時代物語大成所収)(室町末)上
「月のかほばせもさながらあきのくもにかくれ」
(精選版 日本国語大辞典)
あき-の-くも【秋の雲】
秋の高く澄みわたった空の雲。
〈季・秋〉
(広辞苑)
人気の投稿(全期間)
-
「なる」 の改まった言い方。 「あい」 は接頭語。 「いかが 相成り ましょうか」 「五万円に 相成り ます」 「いたくお世話に 相成り ました」 など、改まった場での物言いとなる。 (美しい日本語の辞典) ▷ 美しい日本語の辞典 「な...
-
あたりきしゃりきくるまひき 「あたりまえ(当前)」をしゃれていう。近世以後、職人などが用いるぞんざいな語。「しゃりき」は「車力」、すなわち荷車ひきの意か。「りき」の音を繰り返して語呂(ごろ)をよくするために添えた語。 「あたりき、しゃりき、けつの穴ばりき」とも、「けつの穴...
-
あしらう 「あしえらう」の変化した語。応対すること。 現在では、「冷たくあしらう」「鼻であしらう」などの言い方で、いいかげんに他を待遇するの意を表すことが多い。 また、景物、料理、装飾などで、物を取り合わせる、配合する意を表す。 多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後...
-
あこがれる もとは「あくがる」で、本来いるべき場所を離れてさまようことをいった。 転じて、心が対象にひかれてさまよい出て行くような感じ、すなわち、何かに心がひかれて思いこがれることをいうようになった。 「 あこがれ の的」といえば、理想として思いを寄せる対象のこと。 ...
-
徒桜(あだざくら) はかなく散る桜。また、はかないもののたとえ。 親鸞聖人の歌とされる「あすありと 思ふ心の あだ桜(ざくら) 夜は嵐の 吹かぬものかは」が有名。 桜はあだな(かりそめではかない)もので今日咲いても明日はもう散っているかもしれない、という発想は古く、...