「あけぼの」と並んで、夜が明ける時分の視覚的な明るさを表す語。
「あけぼの」が、「枕草子・一・春はあけぼの」以降春との結びつきが多いのに対し、「あさぼらけ」は秋冬と結びつくことが多い。
なお、夜明けの暗さを表す語に「あけぐれ」がある。
(美しい日本語の辞典)
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あさ-ぼらけ【朝ぼらけ】
朝がほんのりと明けてくる頃。あけぼの。しののめ。
古今和歌集(冬)
「朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに」
(広辞苑)
あさ-ぼらけ【朝ぼらけ】
〘名〙〔雅〕朝、空がほのかに明るくなるころ。夜明け方。あけぼの。
(明鏡国語辞典)
あさ-ぼらけ【朝朗け】
(名)
朝、ほのぼのと明るくなったころ。夜明け方。
[古今]冬
「朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野(よしの)の里に 降れる白雪」
(全訳古語辞典)
あさぼらけ【朝ぼらけ】
daybreak; dawn
(プログレッシブ和英中辞典)