朝(あさ)ぼらけ
「あけぼの」と並んで、夜が明ける時分の視覚的な明るさを表す語。
「あけぼの」が、「枕草子・一・春はあけぼの」以降春との結びつきが多いのに対し、「あさぼらけ」は秋冬と結びつくことが多い。
なお、夜明けの暗さを表す語に「あけぐれ」がある。
(美しい日本語の辞典)
▷ 北陸さんぽ旅
あさ-ぼらけ【朝ぼらけ】
朝がほんのりと明けてくる頃。あけぼの。しののめ。
古今和歌集(冬)
「朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに」
(広辞苑)
あさ-ぼらけ【朝ぼらけ】
〘名〙〔雅〕朝、空がほのかに明るくなるころ。夜明け方。あけぼの。
(明鏡国語辞典)
あさ-ぼらけ【朝朗け】
(名)
朝、ほのぼのと明るくなったころ。夜明け方。
[古今]冬
「朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野(よしの)の里に 降れる白雪」
(全訳古語辞典)
あさぼらけ【朝ぼらけ】
daybreak; dawn
(プログレッシブ和英中辞典)
人気の投稿(全期間)
-
「なる」 の改まった言い方。 「あい」 は接頭語。 「いかが 相成り ましょうか」 「五万円に 相成り ます」 「いたくお世話に 相成り ました」 など、改まった場での物言いとなる。 (美しい日本語の辞典) ▷ 美しい日本語の辞典 「な...
-
あたりきしゃりきくるまひき 「あたりまえ(当前)」をしゃれていう。近世以後、職人などが用いるぞんざいな語。「しゃりき」は「車力」、すなわち荷車ひきの意か。「りき」の音を繰り返して語呂(ごろ)をよくするために添えた語。 「あたりき、しゃりき、けつの穴ばりき」とも、「けつの穴...
-
あしらう 「あしえらう」の変化した語。応対すること。 現在では、「冷たくあしらう」「鼻であしらう」などの言い方で、いいかげんに他を待遇するの意を表すことが多い。 また、景物、料理、装飾などで、物を取り合わせる、配合する意を表す。 多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後...
-
あこがれる もとは「あくがる」で、本来いるべき場所を離れてさまようことをいった。 転じて、心が対象にひかれてさまよい出て行くような感じ、すなわち、何かに心がひかれて思いこがれることをいうようになった。 「 あこがれ の的」といえば、理想として思いを寄せる対象のこと。 ...
-
徒桜(あだざくら) はかなく散る桜。また、はかないもののたとえ。 親鸞聖人の歌とされる「あすありと 思ふ心の あだ桜(ざくら) 夜は嵐の 吹かぬものかは」が有名。 桜はあだな(かりそめではかない)もので今日咲いても明日はもう散っているかもしれない、という発想は古く、...