〘名〙台風のうち、特に雨の量や影響が大きいもの。
*故郷忘じがたく候(1968)〈司馬遼太郎〉
「途中、雨台風のあとで道が悪く」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 台風についてわかっていることいないこと
あめ-たいふう【雨台風】
風はあまり強くないが、雨が強く降った台風を後からいう言葉。
⇔ 風台風
(広辞苑)
あめたいふう【雨台風】
a typhoon accompanied by a lot of rain; a typhoon that 「brings [causes] heavy rain (rather than strong wind); a typhoon with heavy rain.
(新和英大辞典)
雨台風[アメタイフウ]
風による被害は比較的小さく、雨による被害が大きい台風の俗称。厳密な定義はない。一般に、梅雨期や秋季の台風は風よりも雨による被害が大きい。1947年9月14〜15日に関東・東北地方に大雨を降らせ、利根川と荒川の堤防の決壊により東京都、埼玉県に未曽有の大水害を起こしたカスリン台風や、1958年9月26〜28日に東海・関東地方で大雨をもたらして狩野川を氾濫させ、伊豆地方で1000人をこえる死者を出したほか、神奈川県、東京都でも浸水、崖崩れ等の大きな被害をもたらした狩野川台風は、雨台風の代表的なものである。
(ブリタニカ国際大百科事典)