〘名〙 東の風。あゆのかぜ。とうふう。こち。
*万葉(8C後)一八・四〇九三
「英遠(あを)の浦に 寄する白波 いや増しに 立ち重(し)き寄せ来(く) 安由(あゆ)をいたみかも」
(精選版 日本国語大辞典)
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あゆ【東風】
(アイとも)東のかぜ。あゆのかぜ。
万葉集(18)
「寄する白波いや増しに立ちしき寄せ来(く)あゆをいたみかも」
(広辞苑)
あゆ【東風】
(名)東の風。「あゆの風」とも。
[万葉]19・4213
「東風をいたみ なごの浦みに 寄する波 いや千重(ちへ)しきに 恋ひ渡るかも」
[訳]東の風がひどく吹くので、なごの浦辺に寄せる波のように、いよいよ幾重にもしきりに恋し続けることよ。(第三句までは、「いや千重しきに」を導きだす序詞)
(旺文社全訳古語辞典)