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2018-05-18

「文目(あやめ)」の意味

あや-め【文目】

〘名〙

1. 綾織物の織り目。また、模様。あや。

*朝光集 (995頃)
「おぼつかな 錦もみえぬ 闇の夜に 何のあやめを おるにかあるらん」

・朝光集:
あさてるしゅう


2. 視覚などによって識別すべき模様や物のかたち。物の区別。あいろ。「あやめも分かぬ」などと、下に打消の意の語を伴う場合が多い。

*宇津保 (970-999頃) 楼上下
「あがほとけ、なほ見せ給へ。〈略〉まだあやめも見えざりしをだに」


3. 物事の論理的な筋道。また、物事を順序立てて考えること。条理。分別。「あやめも知らず」などと下に打消の意の語を伴うことが多い。

*源氏 (1001-14頃) 箒木
「なにのあやめも思ひしづめられぬに」

・箒木:
ははきぎ


4. ハモのすり身を、豆腐と一緒に田楽にして、皿に盛り、葛餡(くずあん)をかけた料理。

[補注]
和歌では「菖蒲(あやめ)」にかけて用いることが多い。

(精選版 日本国語大辞典)



5分で論理的思考力ドリル ちょっとやさしめ





あや-め【文目】

1. 模様。色合い。

2. 物のすじ。条理。区別。

源氏物語(夕顔)
「もののあやめ見給へ分くべき人も侍らぬわたりなれど」。

古今和歌集(恋)
あやめも知らぬ恋もするかな」

(広辞苑)



あやめ【文目】

〔模様〕
a pattern; a design; a figure

〔物事のすじ道〕
a stripe; stripes

〔区別・けじめ〕
a distinction


文目も分かぬ

〔物の形がわからないほど暗い〕
pitch dark; as black as pitch; so dark (that) you can't see your hand in front of your face

〔思慮分別がない〕
uncomprehending; benighted

文目も知らぬ恋
(a) blind love

(新和英大辞典)

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