ページ

2018-06-15

「抗う(あらがう)」の意味

あらが・う あらがふ【争・諍】

〘自ワ五(ハ四)〙

1. 相手の言うことを否定して自分の考えを言い張る。言い争う。

*書紀(720)敏達一四年六月(前田本訓)
「馬子宿禰諍(アラカヒ)て従はず」

*後撰(951-953頃)恋二・七八一
「ちはやぶる 神ひきかけて 誓ひてし こともゆゆしく あらがふなゆめ〈藤原滋幹〉」

・藤原 滋幹:
ふじわら の しげもと


2. 賭け事で張り合う。賭で確かにこうなると主張する。

*枕(10C終)八七
「一日などぞいふべかりけると、下には思へど、〈略〉いひそめてんことはとて、かたうあらがひつ」

*平家(13C前)一一
「かけ鳥なんどあらがうて、三に二つは必ず射おとす物で候」


3. 力ずくで張り合う。争う。抵抗する。

*浄瑠璃・妹背山婦女庭訓(1771)一
「その一巻ここへ出せば、苦痛せずに一思ひ、あらがふとなぶり殺し」

・妹背山 婦女 庭訓:
いもせやま おんな ていきん

*風立ちぬ(1936-38)〈堀辰雄〉冬
抗(アラガ)ひがたい運命の前にしづかに頭を項低(うなだ)れたまま」

(精選版 日本国語大辞典)



僕らはそれに抵抗できない - 「依存症ビジネス」のつくられかた





あらが・う【争う・諍う・抗う】アラガフ

〘自五〙

相手の言うことを否定する。抵抗する。あらそう。

源氏物語(夕霧)
「ことにあらが・はず

(広辞苑)



あらが・う【抗う(争う・諍う)】アラガフ

〘自五〙

外から加わる強い力に従わずに、それをはねのけようとする。抵抗する。抗する。

「権力[運命]にあらがう

あらが・い難い証拠をつきつける」

(明鏡国語辞典)



あらがう【抗う】

resist; defy; oppose; protest; struggle.

・激しく抗う
resist violently

・必死に抗う
protest [struggle] desperately

・彼は権勢に抗う態度を取りつづけた。
He kept up his (stance of) opposition to the authorities. / He maintained his attitude of resistance to authority.

・彼女は次々と襲う過酷な運命に抗いながら生きている。
She is living a life of constant opposition to the assaults of cruel misfortune. / Hers is a life of constant struggle against the repeated onslaughts of cruel fate.

(新和英大辞典)



あらがう【抗う】

・権力に抗う
resist authority

・運命に抗う
fight [rebel] against one's destiny

(ジーニアス和英辞典)

2018-06-05

「洗い出す」の意味

あらい-だ・す あらひ・・【洗出】

〘他サ五(四)〙

1. 洗って木の板目などを出す。

*夢十夜(1908)〈夏目漱石〉九
「鼠色に洗(アラ)ひ出(ダ)された賽銭箱の上に、大きな鈴の紐がぶら下がって」


2. よく洗って、よごれを取り去る。

*人情本・春色恋白波(1839-41)一
「雑巾を洗ひ出し拭て居る」


3. 形や事情などをあきらかにする。

*天国の記録(1930)〈下村千秋〉三
「警察へ行ったらそいつを洗ひ出されるのが恐いんでせう」

(精選版 日本国語大辞典)



国際標準の感染予防対策 - 滅菌・消毒・洗浄ハンドブック





あらい-だ・す【洗い出す】アラヒ‥

〘他五〙

1. おおっているものを洗い落として中の形をあらわす。

「木目を洗い出・す


2. 丹念に調べて、隠されていた物事や事情を明らかにする。

「問題点を洗い出・す

(広辞苑)



あらいだす【洗い出す】

1. 〔水洗いして表面が現れるようにする〕
reveal sth by washing (the surface)

〘建築〙〔コンクリートやモルタルの骨材を〕
expose aggregate by washing

・発掘された土器の文様をていねいに洗い出した。
I carefully washd the clay vessel that had been dug up, to reveal the pattern. / Careful washing revealed the 「pattern [figure] on the earthenware vessel that had been excavated.

・砂をかぶった道路の白線が激しい夕立で洗い出された。
The white lines (on the road), which had been covered with sand, were exposed when a late afternoon shower washed the sand away. / A shower washed the covering of sand from the white lined (on the road).


2. 〔調べて明らかにする〕
investigate 《a crime》 and bring to light 《the motive》; discover by investigation

・警察は発見された死体の身元を洗い出した。
A police investigation revealed the identity of the body that had been discovered.

・何が原因だったのか問題点を洗い出さなければならない。
We must root out the problems that caused it. / It is necessary to sift through the problems that led to this incident.

(新和英大辞典)



あらいだす【洗い出す】

・警察は容疑者を洗い出した
The police identified the suspect.

・問題点を洗い出す
bring the problem to light

(ジーニアス和英辞典)



あらいだす【洗い出す】

・いくつかの新しい事実を洗い出す
dig up several new facts

・我々は彼の過去を洗い出した
We dredged up his past.

(ウィズダム和英辞典)



洗い出す

・問題点を洗い出す
sort out [pinpoint] problems

・減損対象とする固定資産を洗い出す
identify candidate fixed assets for impairment write-downs

(経済ビジネス英語表現辞典)

2018-05-31

「あらあらかしこ」の意味

あらあら-かしこ

〘連語〙(粗略で意を尽くさず恐れ入るの意)

女性の手紙文または女性あての手紙文の末尾に書き添える語。あらあらかしく。

*内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遥〉六
「まづは用事のみあらあらかしこ

・内地 雑居 未来之夢:
ないち ざっきょ みらいのゆめ

(精選版 日本国語大辞典)



心を伝える手紙・はがきの書き方文例事典





あらあら-かしこ

女性の手紙の末尾に用いる語。意をつくさず恐れ入るの意。

(広辞苑) 



あらあら-かしこ

〘名〙〔感動詞的に〕女性が手紙の終わりに書くあいさつのことばで、粗略で恐れ入りますの意。

▶「かしこ」より丁寧な言い方。

(明鏡国語辞典)



あらあらかしこ【粗粗かしこ】

〔「行き届かない書き方で恐縮です」の意〕

手紙で女性が用いる結語「かしこ」の更に丁寧な表現。

(新明解国語辞典)



あらあらかしこ

〔女性の手紙の末尾に用いる語〕

  • Yours in haste.
  • Please forgive this 「scribble [scrawl, short letter].
  • Forgive me for this short letter.
  • Sorry for such a 「short [hurried] letter.

(新和英大辞典)

2018-05-30

「東風(あゆ)」の意味

あゆ【東風】

〘名〙 東の風。あゆのかぜ。とうふう。こち。

*万葉(8C後)一八・四〇九三
「英遠(あを)の浦に 寄する白波 いや増しに 立ち重(し)き寄せ来(く) 安由(あゆ)をいたみかも」

(精選版 日本国語大辞典)



徹底ガイド!北陸新幹線まるわかりBOOK





あゆ【東風】

(アイとも)東のかぜ。あゆのかぜ。

万葉集(18)
「寄する白波いや増しに立ちしき寄せ来(く)あゆをいたみかも」

(広辞苑)



あゆ【東風】

(名)東の風。「あゆの風」とも。

[万葉]19・4213
東風をいたみ なごの浦みに 寄する波 いや千重(ちへ)しきに 恋ひ渡るかも」

[訳]東の風がひどく吹くので、なごの浦辺に寄せる波のように、いよいよ幾重にもしきりに恋し続けることよ。(第三句までは、「いや千重しきに」を導きだす序詞)

(旺文社全訳古語辞典)

2018-05-19

「文目も分かず」の意味

[慣]あやめも分(わ)かず

1. 物事をはっきり識別できない。物の区別がわからない。〔匠材集(1597)〕

*読本・椿説弓張月(1807-11)前
「燈燭(ともしび)滅(きえ)て善悪(アヤメ)もわかず

・匠材集:
しょうざいしゅう

・読本:
よみほん

・椿説 弓張月:
ちんせつ ゆみはりづき


2. 判断力の不足などで、物事を筋道立てて考えられない。分別がつかない。

*源氏(1001-14頃)蛍
「あらはれて いとど浅くも 見ゆるかな あやめもわかず なかれけるねの」

(精選版 日本国語大辞典) 



5分で論理的思考力ドリル





[慣]文目もわかぬ

[解]物の区別もつかない。また、物事の分別もつかない。

文目もわかぬ闇」

(広辞苑)



文目も分かぬ

〔物の形がわからないほど暗い〕
pitch dark;
as black as pitch;
so dark (that) you can't see your hand in front of your face

〔思慮分別がない〕
uncomprehending;
benighted

文目も知らぬ恋
(a) blind love

(新和英大辞典)

人気の投稿(全期間)