磯山風(いそやまかぜ)
磯辺の山から吹いて来る風。
*十六夜日記〔1279 〜 82頃〕
「東路の 磯山かぜの たえまより 波さへ花の おもかげに立つ」
・東路:
あずまじ
(美しい日本語の辞典)
▷ 歴史を知れば3倍たのしい 鎌倉の古社寺
いそ-やま【磯山】
磯辺にある山。
新後撰和歌集(旅)
「清見潟 磯山づたひ 行き暮れて」
(広辞苑)
いそやま-あらし【磯山嵐】
〘名〙
磯辺の山から吹きおろす嵐。磯山颪(おろし)。
*玉葉(1312)秋下・七一四
「雲はるる 磯山あらし音ふけて 沖つ潮瀬に 月ぞかたぶく〈藤原冬平〉」
・玉葉:
ぎょくよう
・潮瀬:
しおせ
(精選版 日本国語大辞典)
いそべ【磯辺】
are along the shore
◆ 磯辺揚げ
isobeage(-tempura)
(ジーニアス和英辞典)
人気の投稿(全期間)
-
「なる」 の改まった言い方。 「あい」 は接頭語。 「いかが 相成り ましょうか」 「五万円に 相成り ます」 「いたくお世話に 相成り ました」 など、改まった場での物言いとなる。 (美しい日本語の辞典) ▷ 美しい日本語の辞典 「な...
-
あたりきしゃりきくるまひき 「あたりまえ(当前)」をしゃれていう。近世以後、職人などが用いるぞんざいな語。「しゃりき」は「車力」、すなわち荷車ひきの意か。「りき」の音を繰り返して語呂(ごろ)をよくするために添えた語。 「あたりき、しゃりき、けつの穴ばりき」とも、「けつの穴...
-
あしらう 「あしえらう」の変化した語。応対すること。 現在では、「冷たくあしらう」「鼻であしらう」などの言い方で、いいかげんに他を待遇するの意を表すことが多い。 また、景物、料理、装飾などで、物を取り合わせる、配合する意を表す。 多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後...
-
あこがれる もとは「あくがる」で、本来いるべき場所を離れてさまようことをいった。 転じて、心が対象にひかれてさまよい出て行くような感じ、すなわち、何かに心がひかれて思いこがれることをいうようになった。 「 あこがれ の的」といえば、理想として思いを寄せる対象のこと。 ...
-
徒桜(あだざくら) はかなく散る桜。また、はかないもののたとえ。 親鸞聖人の歌とされる「あすありと 思ふ心の あだ桜(ざくら) 夜は嵐の 吹かぬものかは」が有名。 桜はあだな(かりそめではかない)もので今日咲いても明日はもう散っているかもしれない、という発想は古く、...