会話や物事の進行の間に差し挟むちょっとした言葉や物事。
元来は、邦楽で歌と歌との間に楽器だけで演奏する部分をいい、さらに、歌や曲の間に挟む手拍子や掛け声をいった。
吾輩は猫である[1905~06](夏目漱石)六
「折々大きな声で相の手を入れて居る」
(美しい日本語の辞典)
あい-の-て 【間の手・相の手・合の手】
1. 邦楽歌曲で、唄と唄との間に、楽器だけで奏される短い部分。
2. 歌や踊りの調子に合わせて間に入れる掛け声や手拍子。
3. 会話・物事の進行の間に別の人が挟む言葉や物事。「合いの手を入れる」
(広辞苑)
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1. [間奏]
an interlude
・合いの手を入れる
insert an interlude
2. [間に入れる掛け声]
an interjected chant
・一小節ごとに「ラララ」と合いの手を入れた
They joined in, chanting "la, la, la" after every verse.
3. [話の間に入れる言葉]
・私が話している間、彼は「そうだ」と何度も合いの手を入れた
While I was talking, he repeatedly threw in the phrase "That's right."
(プログレッシブ和英中辞典)
あいのて【合いの手】
interjected chant
interjection
・合いの手を入れる
make an interjection
・彼女の歌に調子よく合いの手を入れる
clap hands in time to her song
・「賛成!」と彼はすかさず合いの手を入れた。
"I agree!" he interjected immediately.
(ジーニアス和英辞典)
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