あまねく【遍・普】
〘副〙(形容詞「あまねし」の連用形の副詞化)すべてにわたって広く。一般に。
*色葉字類抄(1177-81)
「洽聞 アマネク」
・色葉字類抄:
いろはじるいしょう
・洽聞:
こうぶん
(精選版 日本国語大辞典)
▷ カンタン総まとめ 就活の一般常識&時事 2021年度
あまねく【遍く・普く】
〘副〙(形容詞「あまねし」の連用形から)すべてにわたって、広く。
「全国にあまねく知られる」
(広辞苑)
あまねく【普く・遍く(周く)】
〘副〙広く全体に及ぶさま。広くすみずみまで。
「文名は普く天下に輝き渡る」
「陽光は遍く大地を覆う」
▶ 文語形容詞「あまねし」の連用形から。
[表記]
「普」は広く全部に行き渡る意(普及)。「遍」はまんべんなく広がる意(遍在・遍照)。「周」は欠け目なく行き届く意(周知・周到)。一般には「普」でまかなうことができる。
(明鏡国語辞典)
あまねく【遍く・普く】
〔広く〕
widely; extensively; far and wide; at large;
〔一般に〕
generally; universally;
〔すみずみまで〕
everywhere; all around; all over (the country); throughout (the land).
・あまねく探す。
make a through [wide] search; comb.
・彼は自動車産業を育て上げたことであまねく世界に知られている。
He is known throughout the world for having promoted [due to the fact that he has promoted] the growth of the automobile industry.
・この建築方法はあまねく全国に普及している。
This construction method has spread widely thoughout the whole country.
(新和英大辞典)
あまねく【遍く】
(広範囲に)
widely;
(幅広く)
broadly
・あまねく知られた事実
a widely [broadly] known fact
・彼の名はあまねく知れわたっている
His name has become widely known in the world.
(ジーニアス和英辞典)
2018-04-23
2018-04-22
「天つ御空(あまつみそら)」の意味
[慣]あまつ御空(みそら)
大空。天空。あまつそら。
*万葉(8C後)一〇・ニ三ニニ
「はなはだも 降らぬ雪ゆゑ こちたくも 天三空(あまつみそら)は 曇らひにつつ」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 今の空から天気を予想できる本
あま-つ-みそら【天つ御空】(名)
〔「み」は美称〕 空。天空。=天つ空・天の御空。
「ひさかたの(=枕詞) 天つみ空に 照る月の 失(う)せなむ日こそ わが恋止(や)まめ」〈万・12・3004〉
(旺文社古語辞典)
大空。天空。あまつそら。
*万葉(8C後)一〇・ニ三ニニ
「はなはだも 降らぬ雪ゆゑ こちたくも 天三空(あまつみそら)は 曇らひにつつ」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 今の空から天気を予想できる本
あま-つ-みそら【天つ御空】(名)
〔「み」は美称〕 空。天空。=天つ空・天の御空。
「ひさかたの(=枕詞) 天つみ空に 照る月の 失(う)せなむ日こそ わが恋止(や)まめ」〈万・12・3004〉
(旺文社古語辞典)
2018-04-21
「天つ空(あまつそら)」の意味
[慣]あまつ空(そら)
1. 天。空。大空。あまつみそら。
*古今(905-914)恋五・七五一
「久方の あまつそらにも すまなくに 人はよそにぞ 思ふべらなる 〈在原元方〉」
2. (空のように遠い、というところから)時間的・空間的にはるか遠い所。遠くかけ離れた世界。また、まったく縁がないこと。
*古今(905-914)恋一・四八四
「ゆふぐれは 雲のはたてに 物ぞ思ふ あまつそらなる 人をこふとて 〈よみ人しらず〉」
3. (雲の上というところから)宮中。禁中。朝廷。天皇。
*古今(905-914)雑体・一〇〇三
「人まろこそは うれしけれ 身はしもながら ことの葉を あまつそらまで きこえあげ すゑのよまでの あととなし 〈壬生忠岑〉」
4. (空に浮いているように)心がふわふわして落ち着かないさま。うわのそら。有頂天。
*万葉集 (8C後) 十二・二八八七
「立ちて居て たどきも知らず 吾が心 天津空なり 土は踏めども」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 宮中 季節のお料理
あまつ-そら【天つ空】
① 天空。大空。
古今和歌集(恋)
「久方の あまつそらにも 住まなくに」
② 宮中。禁中。
古今和歌集(雑体)
「言の葉を あまつそらまで 聞えあげ」
③ はるかに遠く、かけ離れた所。
古今和歌集(恋)
「あまつそら なる人を恋ふとて」
④ 心の落ちつかぬこと。うわのそら。
万葉集(12)
「我(あ)がこころ あまつそらなり 土は踏めども」
(広辞苑)
1. 天。空。大空。あまつみそら。
*古今(905-914)恋五・七五一
「久方の あまつそらにも すまなくに 人はよそにぞ 思ふべらなる 〈在原元方〉」
2. (空のように遠い、というところから)時間的・空間的にはるか遠い所。遠くかけ離れた世界。また、まったく縁がないこと。
*古今(905-914)恋一・四八四
「ゆふぐれは 雲のはたてに 物ぞ思ふ あまつそらなる 人をこふとて 〈よみ人しらず〉」
3. (雲の上というところから)宮中。禁中。朝廷。天皇。
*古今(905-914)雑体・一〇〇三
「人まろこそは うれしけれ 身はしもながら ことの葉を あまつそらまで きこえあげ すゑのよまでの あととなし 〈壬生忠岑〉」
4. (空に浮いているように)心がふわふわして落ち着かないさま。うわのそら。有頂天。
*万葉集 (8C後) 十二・二八八七
「立ちて居て たどきも知らず 吾が心 天津空なり 土は踏めども」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 宮中 季節のお料理
あまつ-そら【天つ空】
① 天空。大空。
古今和歌集(恋)
「久方の あまつそらにも 住まなくに」
② 宮中。禁中。
古今和歌集(雑体)
「言の葉を あまつそらまで 聞えあげ」
③ はるかに遠く、かけ離れた所。
古今和歌集(恋)
「あまつそら なる人を恋ふとて」
④ 心の落ちつかぬこと。うわのそら。
万葉集(12)
「我(あ)がこころ あまつそらなり 土は踏めども」
(広辞苑)
2018-04-15
「あまつさえ」の意味
あまっ-さえ【剰え】
〘副〙(「あまりさえ」の変化した語。古くは「に」を伴うこともある。現代では「あまつさえ」)
1. 物事や状況がそれだけでおさまらないで、さらによけいに加わる意を表わす。そればかりか余分に。その上。おまけに。あまりさえ。あまさえ。
*太平記(14C後)四
「越王を楼より出し奉るのみにあらず、剰(アマツサエ)越の国を返し与へて」
*仮名草子・伊曽保物語(1639頃)下
「つゐに飽き足る事なふて、あまっさへに宝をおとして其身をもほろぼすもの也」
2. (事態の異常なことなどに直面して)驚いたことに。あろうことか。あまさえ。
*土井本周易抄(1477)一
「剰(アマッ)さへ負る耳(のみ)ならず、尸(し)をのせてかへらうぞ」
*幼学読本(1887)〈西邨貞〉ニ
「しかるに彼れ等は少しも我れにしたしまずして、かへって我れを嫌ひ、あまつさへ、ややもすれば我れをころさんとす」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 大河ドラマ 太平記 完全版 第壱集
あまつさえ【剰え】アマツサヘ
〘副〙
(アマリサエの音便アマッサエの転)
前文をうけて、それだけでも並大抵でないのに、その上にさらに(悪いことが)加わる意を表す。そればかりか。その上に。あまさえ。
狂言、柿山伏
「この貴い山伏を最前から鳥類禽類に喩へをる。あまつさえ鳶ぢやと云うた」
日葡辞書
「アマッサエ」
「日は暮れて、あまつさえ雪までも降って来た」
▷ 近年はアマツサエが多いが、転ずる前の形のアマッサエも使う。
(広辞苑)
あまつ-さえ【剰え】-サヘ
〘副〙
〔古風な言い方で〕そのうえに。おまけに。多く、悪い事柄を累加する気持ちで使う。
「雨はますます激しく、あまつさえ風まで吹き出した」
▶ 「あまりさえ → あまっさえ → あまつさえ」と転じた。「あまっさえ」も使うが、「あまつさえ」が一般的。
(明鏡国語辞典)
あまつさえ アマツサヘ【剰(え)】
(副)
〔「余りさへ」の変化。古くは「あまっさへ」〕
許容の限界を超えていることの上に、さらに好ましくないことが付け加わったと判断する様子。
「暴言を吐き、あまつさえ殴りかかってくる始末だ」
(新明解国語辞典)
あまつさえ【剰え】
besides; moreover; in addition.
・彼は家々から金品を盗みだし、あまつさえ数人の市民の命まで奪った。
In addition to stealing money and things from many houses, he also murdered several residents.
(新和英大辞典)
〘副〙(「あまりさえ」の変化した語。古くは「に」を伴うこともある。現代では「あまつさえ」)
1. 物事や状況がそれだけでおさまらないで、さらによけいに加わる意を表わす。そればかりか余分に。その上。おまけに。あまりさえ。あまさえ。
*太平記(14C後)四
「越王を楼より出し奉るのみにあらず、剰(アマツサエ)越の国を返し与へて」
*仮名草子・伊曽保物語(1639頃)下
「つゐに飽き足る事なふて、あまっさへに宝をおとして其身をもほろぼすもの也」
2. (事態の異常なことなどに直面して)驚いたことに。あろうことか。あまさえ。
*土井本周易抄(1477)一
「剰(アマッ)さへ負る耳(のみ)ならず、尸(し)をのせてかへらうぞ」
*幼学読本(1887)〈西邨貞〉ニ
「しかるに彼れ等は少しも我れにしたしまずして、かへって我れを嫌ひ、あまつさへ、ややもすれば我れをころさんとす」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 大河ドラマ 太平記 完全版 第壱集
あまつさえ【剰え】アマツサヘ
〘副〙
(アマリサエの音便アマッサエの転)
前文をうけて、それだけでも並大抵でないのに、その上にさらに(悪いことが)加わる意を表す。そればかりか。その上に。あまさえ。
狂言、柿山伏
「この貴い山伏を最前から鳥類禽類に喩へをる。あまつさえ鳶ぢやと云うた」
日葡辞書
「アマッサエ」
「日は暮れて、あまつさえ雪までも降って来た」
▷ 近年はアマツサエが多いが、転ずる前の形のアマッサエも使う。
(広辞苑)
あまつ-さえ【剰え】-サヘ
〘副〙
〔古風な言い方で〕そのうえに。おまけに。多く、悪い事柄を累加する気持ちで使う。
「雨はますます激しく、あまつさえ風まで吹き出した」
▶ 「あまりさえ → あまっさえ → あまつさえ」と転じた。「あまっさえ」も使うが、「あまつさえ」が一般的。
(明鏡国語辞典)
あまつさえ アマツサヘ【剰(え)】
(副)
〔「余りさへ」の変化。古くは「あまっさへ」〕
許容の限界を超えていることの上に、さらに好ましくないことが付け加わったと判断する様子。
「暴言を吐き、あまつさえ殴りかかってくる始末だ」
(新明解国語辞典)
あまつさえ【剰え】
besides; moreover; in addition.
・彼は家々から金品を盗みだし、あまつさえ数人の市民の命まで奪った。
In addition to stealing money and things from many houses, he also murdered several residents.
(新和英大辞典)
2018-04-14
「天つ風(あまつかぜ)」の意味
[慣]あまつ風(かぜ)
空を吹く風。
*古今(905-914)雑上・八七二
「あまつかぜ 雲のかよひぢ 吹きとぢよ をとめのすがた しばしとどめん 〈遍昭〉」
・遍昭:
へんじょう
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 薩摩酒造 天つ風
あまつ-かぜ【天つ風】
天を吹く風。
古今和歌集(雑)
「あまつかぜ 雲の通ひ路 ふきとぢよ」
(広辞苑)
あまつかぜ・・・
[和歌](百人一首)
【天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ】〈古今・17・雑上・872・良岑宗貞〉
・良岑 宗貞:
よしみねの むねさだ
大空を吹く風よ、天女が帰ろうとする雲間の通い路を、雲を吹き寄せて閉じて通れなくしてくれ。この舞が終わってもあの美しい天女(=「五節の舞姫」ノコト)の姿を、いましばらくこの地上にとどめて眺めることができると思うから。(小倉百人一首では俗名ではなく、僧正遍昭(そうじようへんじよう)として収録)
(旺文社古語辞典)
空を吹く風。
*古今(905-914)雑上・八七二
「あまつかぜ 雲のかよひぢ 吹きとぢよ をとめのすがた しばしとどめん 〈遍昭〉」
・遍昭:
へんじょう
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 薩摩酒造 天つ風
あまつ-かぜ【天つ風】
天を吹く風。
古今和歌集(雑)
「あまつかぜ 雲の通ひ路 ふきとぢよ」
(広辞苑)
あまつかぜ・・・
[和歌](百人一首)
【天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ】〈古今・17・雑上・872・良岑宗貞〉
・良岑 宗貞:
よしみねの むねさだ
大空を吹く風よ、天女が帰ろうとする雲間の通い路を、雲を吹き寄せて閉じて通れなくしてくれ。この舞が終わってもあの美しい天女(=「五節の舞姫」ノコト)の姿を、いましばらくこの地上にとどめて眺めることができると思うから。(小倉百人一首では俗名ではなく、僧正遍昭(そうじようへんじよう)として収録)
(旺文社古語辞典)
2018-04-13
「天津少女(あまつおとめ)」の意味
[慣]あまつ少女(おとめ)
1. 天上に住むと考えられる少女。てんにん。てんにょ。あまおとめ。あまびと。あめびと。
*有明の別 (12C後) 三
「七人の一人のあまつをとめ、花のかづらひとふさをつみ折りて」
2. (天女のように、美しく舞うところから) 五節(ごせち)の舞姫のこと。
*後撰 (951-952頃) 雑一・一一〇一
「悔しくぞ あまつをとめとなりにける 雲地尋ぬる 人も無き世に〈藤原滋包女〉」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ ちょっとどんぶり 天津飯
あまつ-おとめ【天つ少女】‥ヲトメ
① 天上に住むという少女。天女。天人。
新古今和歌集 (雑)
「ひさかたの あまつおとめが 夏衣」
②五節(ごせち)の舞姫。
夫木和歌集 (18)
「曇なき 豊のあかりに見つるかな あまつおとめの舞の姿を」
(広辞苑)
あまつ-おとめ【天津乙女】‥ヲトメ
女優。本名、鳥居栄子。東京生れ。宝塚歌劇団に40余年在籍。日舞を得意とした。(1905〜1980)
(広辞苑)
1. 天上に住むと考えられる少女。てんにん。てんにょ。あまおとめ。あまびと。あめびと。
*有明の別 (12C後) 三
「七人の一人のあまつをとめ、花のかづらひとふさをつみ折りて」
2. (天女のように、美しく舞うところから) 五節(ごせち)の舞姫のこと。
*後撰 (951-952頃) 雑一・一一〇一
「悔しくぞ あまつをとめとなりにける 雲地尋ぬる 人も無き世に〈藤原滋包女〉」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ ちょっとどんぶり 天津飯
あまつ-おとめ【天つ少女】‥ヲトメ
① 天上に住むという少女。天女。天人。
新古今和歌集 (雑)
「ひさかたの あまつおとめが 夏衣」
②五節(ごせち)の舞姫。
夫木和歌集 (18)
「曇なき 豊のあかりに見つるかな あまつおとめの舞の姿を」
(広辞苑)
あまつ-おとめ【天津乙女】‥ヲトメ
女優。本名、鳥居栄子。東京生れ。宝塚歌劇団に40余年在籍。日舞を得意とした。(1905〜1980)
(広辞苑)
2018-04-02
「数多(あまた)」の意味
あま-た【数多】
〘副〙(名詞的に用いられる場合もある)
1.(主として形容詞にかかる)程度のはなはだしいさま。非常に。大変。
*万葉(8C後)一ニ・三一八四
「草枕 旅行く君を 人見多み 袖振らずして 安万田悔しも」
2. 数量の多いさま。数多く。たくさん。
㋑ 単独で連用修飾語となる。
*書紀(720)允恭八年ニ月・歌謡
「ささらがた 錦の紐を 解きさけて、阿麻哆は寝ずに ただ一夜のみ」
・允恭:
いんぎょう
*源氏(1001-14頃)桐壺
「女御更衣あまたさぶらひ給ひける中に」
・女御:
にょうご、にょご
㋺ 直接または「の」を介して、下の体言を修飾する。
*宇津保 (970-999頃) 藤原の君
「あまたの人のよろこびをなさむに」
*天草本伊曾保物語 (1593) ネテナボ帝王イソポに御不審の条々
「Greçia ノ クニカラ amatano ザウヤクヲ ヒキヨセタガ」
・伊曾保物語:
いそほものがたり(イソップ物語)
㋩ 多くのもの、人などの意で、格助詞「が」「に」等を伴う、名詞的用法。
*古今 (905-914) 夏・一三六
「あはれてふことをあまたにやらじとや 春におくれてひとり咲くらん 〈紀利貞〉」
*史記抄 (1477) 八
「諸呂とて、あまたが一同なれども、其中で呂産が首(かしら)ぢゃほどに」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ たくさんのタブー
あま-た【数多】
〘名・副〙
①(数量について)多く。たくさん。
允恭紀
「あまたは寝ずにただ一夜のみ」
「あまたの人」
「引く手あまた」
②(程度について)非常に。甚だしく。
万葉集(7)
「沖つ波 騒くを聞けば あまた悲しも」
(広辞苑)
あま-た【〈数多〉・〈許多〉】
〘名・副〙
〔やや古風な言い方で〕
数多く。たくさん。多数。
「あまたの候補者がひしめき合う激戦区」
「引く手あまたのエンジニア」
(明鏡国語辞典)
あまた【数多】
・引く手あまたである
receive invitations from many different quarters; be invited fere and there: be sought after
・実例をあまた示す
cite [give] numerous examples.
・当社はあまたある企業の中で、社員の厚生にもっとも配慮している会社だ。
Of all the various enterprises, our company gives the greatest consideration to the welfare of its employee.
・彼はあまたの先輩力士を追いこして横綱に昇りつめた。
Outstripping many older [senior] wrestlers, he has climbed all the way up to yokozuna ranking.
(新和英大辞典)
あまた
[数多・許多]
・彼らはあまたの困難を乗り越えてついにそのダムを完成させた
After overcoming a good [great] many difficulties, they have finally completed the dam.
《◆ a good [great] many は many よりも数の多さを強調; good よりも great の方がより強意的》
(ジーニアス和英辞典)
〘副〙(名詞的に用いられる場合もある)
1.(主として形容詞にかかる)程度のはなはだしいさま。非常に。大変。
*万葉(8C後)一ニ・三一八四
「草枕 旅行く君を 人見多み 袖振らずして 安万田悔しも」
2. 数量の多いさま。数多く。たくさん。
㋑ 単独で連用修飾語となる。
*書紀(720)允恭八年ニ月・歌謡
「ささらがた 錦の紐を 解きさけて、阿麻哆は寝ずに ただ一夜のみ」
・允恭:
いんぎょう
*源氏(1001-14頃)桐壺
「女御更衣あまたさぶらひ給ひける中に」
・女御:
にょうご、にょご
㋺ 直接または「の」を介して、下の体言を修飾する。
*宇津保 (970-999頃) 藤原の君
「あまたの人のよろこびをなさむに」
*天草本伊曾保物語 (1593) ネテナボ帝王イソポに御不審の条々
「Greçia ノ クニカラ amatano ザウヤクヲ ヒキヨセタガ」
・伊曾保物語:
いそほものがたり(イソップ物語)
㋩ 多くのもの、人などの意で、格助詞「が」「に」等を伴う、名詞的用法。
*古今 (905-914) 夏・一三六
「あはれてふことをあまたにやらじとや 春におくれてひとり咲くらん 〈紀利貞〉」
*史記抄 (1477) 八
「諸呂とて、あまたが一同なれども、其中で呂産が首(かしら)ぢゃほどに」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ たくさんのタブー
あま-た【数多】
〘名・副〙
①(数量について)多く。たくさん。
允恭紀
「あまたは寝ずにただ一夜のみ」
「あまたの人」
「引く手あまた」
②(程度について)非常に。甚だしく。
万葉集(7)
「沖つ波 騒くを聞けば あまた悲しも」
(広辞苑)
あま-た【〈数多〉・〈許多〉】
〘名・副〙
〔やや古風な言い方で〕
数多く。たくさん。多数。
「あまたの候補者がひしめき合う激戦区」
「引く手あまたのエンジニア」
(明鏡国語辞典)
あまた【数多】
・引く手あまたである
receive invitations from many different quarters; be invited fere and there: be sought after
・実例をあまた示す
cite [give] numerous examples.
・当社はあまたある企業の中で、社員の厚生にもっとも配慮している会社だ。
Of all the various enterprises, our company gives the greatest consideration to the welfare of its employee.
・彼はあまたの先輩力士を追いこして横綱に昇りつめた。
Outstripping many older [senior] wrestlers, he has climbed all the way up to yokozuna ranking.
(新和英大辞典)
あまた
[数多・許多]
・彼らはあまたの困難を乗り越えてついにそのダムを完成させた
After overcoming a good [great] many difficulties, they have finally completed the dam.
《◆ a good [great] many は many よりも数の多さを強調; good よりも great の方がより強意的》
(ジーニアス和英辞典)
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