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2018-05-01

「天邪鬼(あまのじゃく)」の意味

あま-の-じゃく【天邪鬼】

〘名〙

1. 民話などに悪役として登場する鬼。天探女(あまのさぐめ)に由来するといわれるが、瓜子姫(うりこひめ)の話に見えるものなど変形は多い。あまのざこ。あまのじゃき。あまのじゃこ。あまんじゃく。〔俗語考(1841)〕


2. (形動) 何事でも人の意にさからった行動ばかりをすること。また、そのようなさまやそのような人。ひねくれ者。つむじまがり。

*評判記・赤烏帽子 (1663) 中村蔵人
「人のなせそといふことを、別而好まるるは、天のじゃくの氏子にはなきかとおほさる」


3. 仏像で、仁王や四天王の足元に踏みつけられている小悪鬼。また、毘沙門(びしゃもん)の鎧の腹についている鬼面の名。

*壒嚢鈔 (1445-46) 一〇
「毘沙門の鎧の前に鬼面あり。其名如何 常には是を河伯面と云。〈略〉或書に云。河伯面、是を海若(アマノジャク)と云」

・壒嚢鈔:
あいのうしょう

(精選版 日本国語大辞典)



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あま-の-じゃく【天邪久・天邪鬼】

1. 昔話に出てくる悪者。人に逆らい、人の邪魔をする。天探女(あめのさぐめ)の系統を引くといわれるが、変形が多い。あまんじゃぐめ。〈壒嚢鈔(10)〉

夏目漱石、夢十夜
「鶏(とり)の鳴く真似をしたものは天探女(あまのじゃく)である」

2. わざと人の言に逆らって、片意地を通す者。

3. 仁王や四天王の像がふまえている小鬼。

(広辞苑)



あまのじゃく 【天邪鬼】

a devil (whose image is shown being trampled upon by one of the two guradian deities place in a Buddhist temple gate)

〔性質〕
perverseness

〔人〕
a perverse person; a cross-grained person

・私の中のあまのじゃくが頭をもたげた 。
A perverseness within me raised its head.

・あなたはあまのじゃくだ。
You are perverse!
You're just being difficult!

(新和英大辞典)



あまのじゃく 【天の邪鬼】

(ひねくれ者)
perverse [twisted] person

・彼はあまのじゃくだ。
He is perverse [twisted].

・彼女の性格にはあまのじゃくなところがある。
There is something warped [perverse] in her personality.

(ジーニアス和英辞典)



あまのじゃく

(つむじ曲がり)
a contrary [a perverse] person.

・あまのじゃくな女でこちらが何を言ってもとにかく反対するのが楽しみなんだ。
She takes a perverse pleasure in upsetting everything I say.

(ウィズダム和英辞典)



あまのじゃく 【天邪鬼】

・彼はあまのじゃくで、ああ言えばこう言いたがる。
He is a contrary person, perversely inclined to disagree with others.

(オーレックス和英辞典)

2018-04-23

「遍く(あまねく)」の意味

あまねく【遍・普】

〘副〙(形容詞「あまねし」の連用形の副詞化)すべてにわたって広く。一般に。

*色葉字類抄(1177-81)
「洽聞 アマネク」

・色葉字類抄:
いろはじるいしょう

・洽聞:
こうぶん

(精選版 日本国語大辞典)



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あまねく【遍く・普く】

〘副〙(形容詞「あまねし」の連用形から)すべてにわたって、広く。

「全国にあまねく知られる」

(広辞苑)



あまねく【普く・遍く(周く)】

〘副〙広く全体に及ぶさま。広くすみずみまで。

「文名は普く天下に輝き渡る」

「陽光は遍く大地を覆う」

▶ 文語形容詞「あまねし」の連用形から。

[表記]
「普」は広く全部に行き渡る意(普及)。「遍」はまんべんなく広がる意(遍在・遍照)。「周」は欠け目なく行き届く意(周知・周到)。一般には「普」でまかなうことができる。

(明鏡国語辞典)



あまねく【遍く・普く】

〔広く〕
widely; extensively; far and wide; at large;

〔一般に〕
generally; universally;

〔すみずみまで〕
everywhere; all around; all over (the country); throughout (the land).

・あまねく探す。
make a through [wide] search; comb.

・彼は自動車産業を育て上げたことであまねく世界に知られている。
He is known throughout the world for having promoted [due to the fact that he has promoted] the growth of the automobile industry.

・この建築方法はあまねく全国に普及している。
This construction method has spread widely thoughout the whole country.

(新和英大辞典)



あまねく【遍く】

(広範囲に)
widely;

(幅広く)
broadly

・あまねく知られた事実
a widely [broadly] known fact

・彼の名はあまねく知れわたっている
His name has become widely known in the world.

(ジーニアス和英辞典)

2018-04-22

「天つ御空(あまつみそら)」の意味

[慣]あまつ御空(みそら)

大空。天空。あまつそら。

*万葉(8C後)一〇・ニ三ニニ
「はなはだも 降らぬ雪ゆゑ こちたくも 天三空(あまつみそら)は 曇らひにつつ」

(精選版 日本国語大辞典) 



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あま-つ-みそら【天つ御空】(名)

〔「み」は美称〕 空。天空。=天つ空・天の御空。

「ひさかたの(=枕詞) 天つみ空に 照る月の 失(う)せなむ日こそ わが恋止(や)まめ」〈万・12・3004〉

(旺文社古語辞典)

2018-04-21

「天つ空(あまつそら)」の意味

[慣]あまつ空(そら)

1. 天。空。大空。あまつみそら。

*古今(905-914)恋五・七五一
「久方の あまつそらにも すまなくに 人はよそにぞ 思ふべらなる 〈在原元方〉」


2. (空のように遠い、というところから)時間的・空間的にはるか遠い所。遠くかけ離れた世界。また、まったく縁がないこと。

*古今(905-914)恋一・四八四
「ゆふぐれは 雲のはたてに 物ぞ思ふ あまつそらなる 人をこふとて 〈よみ人しらず〉」


3. (雲の上というところから)宮中。禁中。朝廷。天皇。

*古今(905-914)雑体・一〇〇三
「人まろこそは うれしけれ 身はしもながら ことの葉を あまつそらまで きこえあげ すゑのよまでの あととなし 〈壬生忠岑〉」


4. (空に浮いているように)心がふわふわして落ち着かないさま。うわのそら。有頂天。

*万葉集 (8C後) 十二・二八八七
「立ちて居て たどきも知らず 吾が心 天津空なり 土は踏めども」

(精選版 日本国語大辞典)



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あまつ-そら【天つ空】

① 天空。大空。

古今和歌集(恋)
「久方の あまつそらにも 住まなくに」


② 宮中。禁中。

古今和歌集(雑体)
「言の葉を あまつそらまで 聞えあげ」


③ はるかに遠く、かけ離れた所。

古今和歌集(恋)
「あまつそら なる人を恋ふとて」


④ 心の落ちつかぬこと。うわのそら。

万葉集(12)
「我(あ)がこころ あまつそらなり 土は踏めども」

(広辞苑)

2018-04-15

「あまつさえ」の意味

あまっ-さえ【剰え】

〘副〙(「あまりさえ」の変化した語。古くは「に」を伴うこともある。現代では「あまつさえ」)

1. 物事や状況がそれだけでおさまらないで、さらによけいに加わる意を表わす。そればかりか余分に。その上。おまけに。あまりさえ。あまさえ。

*太平記(14C後)四
「越王を楼より出し奉るのみにあらず、剰(アマツサエ)越の国を返し与へて」

*仮名草子・伊曽保物語(1639頃)下
「つゐに飽き足る事なふて、あまっさへに宝をおとして其身をもほろぼすもの也」


2. (事態の異常なことなどに直面して)驚いたことに。あろうことか。あまさえ。

*土井本周易抄(1477)一
「剰(アマッ)さへ負る耳(のみ)ならず、尸(し)をのせてかへらうぞ」

*幼学読本(1887)〈西邨貞〉ニ
「しかるに彼れ等は少しも我れにしたしまずして、かへって我れを嫌ひ、あまつさへ、ややもすれば我れをころさんとす」

(精選版 日本国語大辞典)



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あまつさえ【剰え】アマツサヘ

〘副〙
(アマリサエの音便アマッサエの転)

前文をうけて、それだけでも並大抵でないのに、その上にさらに(悪いことが)加わる意を表す。そればかりか。その上に。あまさえ。

狂言、柿山伏
「この貴い山伏を最前から鳥類禽類に喩へをる。あまつさえ鳶ぢやと云うた」

日葡辞書
「アマッサエ」

「日は暮れて、あまつさえ雪までも降って来た」

▷ 近年はアマツサエが多いが、転ずる前の形のアマッサエも使う。

(広辞苑)



あまつ-さえ【剰え】-サヘ

〘副〙
〔古風な言い方で〕そのうえに。おまけに。多く、悪い事柄を累加する気持ちで使う。

「雨はますます激しく、あまつさえ風まで吹き出した」

▶ 「あまりさえ → あまっさえ → あまつさえ」と転じた。「あまっさえ」も使うが、「あまつさえ」が一般的。

(明鏡国語辞典)



あまつさえ アマツサヘ【剰(え)】

(副)
〔「余りさへ」の変化。古くは「あまっさへ」〕

許容の限界を超えていることの上に、さらに好ましくないことが付け加わったと判断する様子。

「暴言を吐き、あまつさえ殴りかかってくる始末だ」

(新明解国語辞典)



あまつさえ【剰え】

besides; moreover; in addition.

・彼は家々から金品を盗みだし、あまつさえ数人の市民の命まで奪った。
In addition to stealing money and things from many houses, he also murdered several residents.

(新和英大辞典)

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