居住(いず)まい
すわっている姿勢。また、その態度。いざま。
「いずまいを正す(直す)」のかたちで、きちんとした姿勢ですわりなおす意に使うことが多い。
➝ たたずまい
*浮雲〔1887 〜 89〕〈二葉亭四迷〉二・一二
「吃驚(びっくり)した面相(かほつき)をして些(すこ)し飛上がって居住居(ゐずまゐ)を直ほした」
(美しい日本語の辞典)
[慣] いずまいを=正(ただ)す[=直(なお)す]
きちんとした姿勢ですわりなおす。
*雑俳・若とくさ(1790)
「おもひ出し 居すまゐ直す 肥た嚊」
・嚊:
かかあ(嬶)
▷ かあちゃん取扱説明書
いずまい【居住まい】
the way [how] one sits
・居住まいを正す
sit up;
sit (up) straight;
straighten up;
sit (up) properly;
straighten one's back
・居住まいをくずす
relax;
sit back;
sit in 「a relaxed [an informal] way
(新和英大辞典)
人気の投稿(全期間)
-
「なる」 の改まった言い方。 「あい」 は接頭語。 「いかが 相成り ましょうか」 「五万円に 相成り ます」 「いたくお世話に 相成り ました」 など、改まった場での物言いとなる。 (美しい日本語の辞典) ▷ 美しい日本語の辞典 「な...
-
あたりきしゃりきくるまひき 「あたりまえ(当前)」をしゃれていう。近世以後、職人などが用いるぞんざいな語。「しゃりき」は「車力」、すなわち荷車ひきの意か。「りき」の音を繰り返して語呂(ごろ)をよくするために添えた語。 「あたりき、しゃりき、けつの穴ばりき」とも、「けつの穴...
-
あしらう 「あしえらう」の変化した語。応対すること。 現在では、「冷たくあしらう」「鼻であしらう」などの言い方で、いいかげんに他を待遇するの意を表すことが多い。 また、景物、料理、装飾などで、物を取り合わせる、配合する意を表す。 多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後...
-
あこがれる もとは「あくがる」で、本来いるべき場所を離れてさまようことをいった。 転じて、心が対象にひかれてさまよい出て行くような感じ、すなわち、何かに心がひかれて思いこがれることをいうようになった。 「 あこがれ の的」といえば、理想として思いを寄せる対象のこと。 ...
-
徒桜(あだざくら) はかなく散る桜。また、はかないもののたとえ。 親鸞聖人の歌とされる「あすありと 思ふ心の あだ桜(ざくら) 夜は嵐の 吹かぬものかは」が有名。 桜はあだな(かりそめではかない)もので今日咲いても明日はもう散っているかもしれない、という発想は古く、...