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2021-02-28

「いすかの嘴(はし)」の意味

いすかの嘴(はし)

物事がくい違って思うようにならないこと。イスカ(鳥の一種)の上下のくちばしが左右にくい違って合わないところからいう。

しかし、当のいすかにしてみれば、くいちがったくちばしこそ松かさの中の種子をついばむのに適しているのであり、別に思うようにならないわけではない。

(美しい日本語の辞典)



鳥のくちばし図鑑 たべる・はこぶ・つくる





[慣]いすかの嘴(はし)

(鶍の上下のくちばしが左右にくい違って合わないところから)物事がくい違って思うようにならないこと。

*寛永刊本蒙求抄(1529頃)七
「世界と我といすかのはしにすりちがうて候ほどにぞ」

・寛永:
かんえい

・刊本:
かんぽん

・蒙求抄:
もうぎゅうしょう

*歌舞伎・千歳曾我源氏礎(1885)三幕
「得心させんと思ひしも、鶍の嘴と喰違ひ」

・千歳 曾我 源氏礎:
せんざい そが げんじのいしずえ
ちとせ そが げんじのいしずえ

・得心:
とくしん

(精選版 日本国語大辞典)



いすか-の-はし【鶍の嘴】

(鶍のくちばしが交叉していることから)物事がくいちがって思うようにならないことのたとえ。

浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵
「する事なすこと、鶍の嘴ほど違ふ」

(広辞苑)

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