潔(いさぎよ)しとせず
あることを自分の考え、信念に照らして好ましいと思わない。不満に思って受け入れない。
*虞美人草〔1907〕〈夏目漱石〉一一
「相手に合槌(あひづち)を打つ事を屑(いざぎよし)とせざる時に」
・虞美人草:
ぐびじんそう
▷ 虞美人草
(美しい日本語の辞典)
[慣]潔しとせず
[解]自分の良心や誇りから、受け入れにくい。自ら許し得ない。
「官につくを 潔しとせず」
(広辞苑)
● 潔しとしない
・彼は弱者に対して権力を振るうことを潔しとしなかった。
He scorned [disdained] exercising his power over the weak.
・他人から援助を受けることを潔しとしない
be too proud to accept help from others
(ジーニアス和英辞典)
人気の投稿(全期間)
-
「なる」 の改まった言い方。 「あい」 は接頭語。 「いかが 相成り ましょうか」 「五万円に 相成り ます」 「いたくお世話に 相成り ました」 など、改まった場での物言いとなる。 (美しい日本語の辞典) ▷ 美しい日本語の辞典 「な...
-
あたりきしゃりきくるまひき 「あたりまえ(当前)」をしゃれていう。近世以後、職人などが用いるぞんざいな語。「しゃりき」は「車力」、すなわち荷車ひきの意か。「りき」の音を繰り返して語呂(ごろ)をよくするために添えた語。 「あたりき、しゃりき、けつの穴ばりき」とも、「けつの穴...
-
あしらう 「あしえらう」の変化した語。応対すること。 現在では、「冷たくあしらう」「鼻であしらう」などの言い方で、いいかげんに他を待遇するの意を表すことが多い。 また、景物、料理、装飾などで、物を取り合わせる、配合する意を表す。 多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後...
-
あこがれる もとは「あくがる」で、本来いるべき場所を離れてさまようことをいった。 転じて、心が対象にひかれてさまよい出て行くような感じ、すなわち、何かに心がひかれて思いこがれることをいうようになった。 「 あこがれ の的」といえば、理想として思いを寄せる対象のこと。 ...
-
徒桜(あだざくら) はかなく散る桜。また、はかないもののたとえ。 親鸞聖人の歌とされる「あすありと 思ふ心の あだ桜(ざくら) 夜は嵐の 吹かぬものかは」が有名。 桜はあだな(かりそめではかない)もので今日咲いても明日はもう散っているかもしれない、という発想は古く、...