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2021-01-31

「十六夜(いざよい)」の意味

十六夜(いざよい)

「いざよいの月(陰暦十六日の夜に出る月)」の略。特に、陰暦八月十六日の月。

満月に比べると翌晩十六日の月はやや遅く出るところから、「いざよい(とどこおる意の動詞「いざよう」の名詞形)」と呼んだもの。

秋の季語。

ちなみに、鎌倉時代の阿仏尼の日記「十六夜日記」は作者の旅立ちの日付が十月十六日だったところからの書名。

*源氏物語〔1001 〜 14頃〕葵
「かのいさよひのさやかならざりし秋の事など」

・阿仏尼:
あぶつに

(美しい日本語の辞典)



月の満ちかけをながめよう





いざよい イザヨヒ

(上代ではイサヨヒと清音)

① いざようこと。進もうとして進まないこと。ためらうこと。

万葉(14)
「青嶺(ね)ろに たなびく雲の いさよひに」


② (「十六夜」と書く)

ア. 「いざよいの月」の略。

イ. 陰暦16日。また、その夜。〈季・秋〉

(広辞苑)



いざよい 【十六夜】

〘陰暦16日の夜〙
the sixteenth night of a lunar month;

〘十六夜の月〙
the moon on the sixteenth night of the eighth lunar month

(ジーニアス和英辞典)



いざよい 【十六夜】

the sixteenth night (of the lunar month);
the night after the full moon

・いざよいの月
a moon sixteen days old;
a sixteen-day-old moon

・月はいざよいあたりか、風もなく穏やかな夜でした。
It was a calm night with no wind, and the moon just beginning to wane.

(新和英大辞典)

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