勇(いさ)み肌(はだ)
威勢がよく、強者をくじき弱者をいたわる任侠の気風。おとこ気ある侠客的な気性。また、その人。伝法肌。
・任侠:
にんきょう
・気風:
きふう
・侠客:
きょうかく
・伝法:
でんぽう
ちなみに、江戸の町火消しとして知られるいろは四十八組が誕生する顛末を描いた映画のタイトルが「勇み肌千両男」(1958年)であった。
・顛末:
てんまつ
*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802 〜 09〕四・下
「三人づれの旅人、是もゑどもの〔=江戸者〕と見へて、すこしいさみ肌のまき舌にて」
・東海道中 膝栗毛:
とうかいどうちゅう ひざくりげ
(美しい日本語の辞典)
▷ 東映任侠映画傑作 DVD コレクション 116号
いさみ-はだ【勇み肌】
おとこだての気風。任侠の風。競肌(きおいはだ)。
(広辞苑)
いさみはだ【勇み肌】
〔気質・気風〕〜の
manly; chivalrous; gallant; dashing; spirited; impetuous
・勇み肌の若い衆
gallant young lads;
upstanding young guys
(新和英大辞典)
いさみはだ【勇み肌】
● 勇み肌の男
a chivalrous(-spirited) man;
a gallant(-spirited) man
(ウィズダム和英辞典)
人気の投稿(全期間)
-
「なる」 の改まった言い方。 「あい」 は接頭語。 「いかが 相成り ましょうか」 「五万円に 相成り ます」 「いたくお世話に 相成り ました」 など、改まった場での物言いとなる。 (美しい日本語の辞典) ▷ 美しい日本語の辞典 「な...
-
あたりきしゃりきくるまひき 「あたりまえ(当前)」をしゃれていう。近世以後、職人などが用いるぞんざいな語。「しゃりき」は「車力」、すなわち荷車ひきの意か。「りき」の音を繰り返して語呂(ごろ)をよくするために添えた語。 「あたりき、しゃりき、けつの穴ばりき」とも、「けつの穴...
-
あしらう 「あしえらう」の変化した語。応対すること。 現在では、「冷たくあしらう」「鼻であしらう」などの言い方で、いいかげんに他を待遇するの意を表すことが多い。 また、景物、料理、装飾などで、物を取り合わせる、配合する意を表す。 多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後...
-
あこがれる もとは「あくがる」で、本来いるべき場所を離れてさまようことをいった。 転じて、心が対象にひかれてさまよい出て行くような感じ、すなわち、何かに心がひかれて思いこがれることをいうようになった。 「 あこがれ の的」といえば、理想として思いを寄せる対象のこと。 ...
-
徒桜(あだざくら) はかなく散る桜。また、はかないもののたとえ。 親鸞聖人の歌とされる「あすありと 思ふ心の あだ桜(ざくら) 夜は嵐の 吹かぬものかは」が有名。 桜はあだな(かりそめではかない)もので今日咲いても明日はもう散っているかもしれない、という発想は古く、...