いたく
程度のはなはだしいさま。ひどく。はなはだしく。ずいぶん。形容詞「いたい」の連用形から。
*竹取物語〔9C末〜10C初〕
「八月十五日ばかりの月に出で居て、かぐや姫いといたく泣き給ふ」
(美しい日本語の辞典)
▷ 竹取物語
いたく【甚く】
〘副〙
(「いたし」の連用形から)はなはだしく。ひどく。
「いたく感銘した」
「いたく疲れた」
(広辞苑)
いたく【甚く】
〘副〙
物事の程度がはなはだしいさま。大いに。非常に。ひどく。
「いたく悲しむ」
「いたく感激する」
▶ 文語形容詞「いたし」の連用形から。
[表記]
「痛く」とも書くが、一般にかな書きが多い。
(明鏡国語辞典)
いたく【甚く】
・いたく気に入る
be extremely pleased with sth
・その豪華な貢ぎ物を見て、王はいたくご満悦のご様子であった。
When he saw the magnificent tribute, the king showed extreme delight.
(新和英大辞典)
2021-05-23
「いたいけ」の意味
いたいけ
子どもなどの幼くてかわいらしいさま。また、弱々しくいじらしいさま。
「痛い気」の変化で、胸が痛むほどかわいいの意。
「いとけない」と混同して「いたいけない」ともいう。
*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉五・三
「水近い礫(こいし)の間には可憐(いたいけ)な撫子(なでしこ)が処々に咲いた」
・礫:
れき、つぶて、こいし
・可憐:
かれん
・処々:
しょしょ、ところどころ
(美しい日本語の辞典)
▷ ビートたけし - いたいけな夏
いたい-け【幼気】
① 小さくて愛すべきさま。美しく可愛らしいさま。
「七つになる子がいたいけな事言うた」(狂言歌謡)
② 子供などのいじらしくいたいたしいさま。あわれむべきさな。
「いたいけな遺児」
(広辞苑)
いたいけ
〜な
〔幼くてかわいらしい〕
adorable; sweet; young and helpless
〔幼くていじらしい〕
pitiful; touching
・いたいけな少女
an adorable girl of tender age
・震災遺児のいたいけな姿
the 「pitiful [touching] figure of an earthquake orphan
(新和英大辞典)
いたいけ(な)
・無心に遊ぶいたいけな子供たち
little children playing innocently
(ジーニアス和英辞典)
子どもなどの幼くてかわいらしいさま。また、弱々しくいじらしいさま。
「痛い気」の変化で、胸が痛むほどかわいいの意。
「いとけない」と混同して「いたいけない」ともいう。
*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉五・三
「水近い礫(こいし)の間には可憐(いたいけ)な撫子(なでしこ)が処々に咲いた」
・礫:
れき、つぶて、こいし
・可憐:
かれん
・処々:
しょしょ、ところどころ
(美しい日本語の辞典)
▷ ビートたけし - いたいけな夏
いたい-け【幼気】
① 小さくて愛すべきさま。美しく可愛らしいさま。
「七つになる子がいたいけな事言うた」(狂言歌謡)
② 子供などのいじらしくいたいたしいさま。あわれむべきさな。
「いたいけな遺児」
(広辞苑)
いたいけ
〜な
〔幼くてかわいらしい〕
adorable; sweet; young and helpless
〔幼くていじらしい〕
pitiful; touching
・いたいけな少女
an adorable girl of tender age
・震災遺児のいたいけな姿
the 「pitiful [touching] figure of an earthquake orphan
(新和英大辞典)
いたいけ(な)
・無心に遊ぶいたいけな子供たち
little children playing innocently
(ジーニアス和英辞典)
2021-05-16
「磯山風(いそやまかぜ)」の意味
磯山風(いそやまかぜ)
磯辺の山から吹いて来る風。
*十六夜日記〔1279 〜 82頃〕
「東路の 磯山かぜの たえまより 波さへ花の おもかげに立つ」
・東路:
あずまじ
(美しい日本語の辞典)
▷ 歴史を知れば3倍たのしい 鎌倉の古社寺
いそ-やま【磯山】
磯辺にある山。
新後撰和歌集(旅)
「清見潟 磯山づたひ 行き暮れて」
(広辞苑)
いそやま-あらし【磯山嵐】
〘名〙
磯辺の山から吹きおろす嵐。磯山颪(おろし)。
*玉葉(1312)秋下・七一四
「雲はるる 磯山あらし音ふけて 沖つ潮瀬に 月ぞかたぶく〈藤原冬平〉」
・玉葉:
ぎょくよう
・潮瀬:
しおせ
(精選版 日本国語大辞典)
いそべ【磯辺】
are along the shore
◆ 磯辺揚げ
isobeage(-tempura)
(ジーニアス和英辞典)
磯辺の山から吹いて来る風。
*十六夜日記〔1279 〜 82頃〕
「東路の 磯山かぜの たえまより 波さへ花の おもかげに立つ」
・東路:
あずまじ
(美しい日本語の辞典)
▷ 歴史を知れば3倍たのしい 鎌倉の古社寺
いそ-やま【磯山】
磯辺にある山。
新後撰和歌集(旅)
「清見潟 磯山づたひ 行き暮れて」
(広辞苑)
いそやま-あらし【磯山嵐】
〘名〙
磯辺の山から吹きおろす嵐。磯山颪(おろし)。
*玉葉(1312)秋下・七一四
「雲はるる 磯山あらし音ふけて 沖つ潮瀬に 月ぞかたぶく〈藤原冬平〉」
・玉葉:
ぎょくよう
・潮瀬:
しおせ
(精選版 日本国語大辞典)
いそべ【磯辺】
are along the shore
◆ 磯辺揚げ
isobeage(-tempura)
(ジーニアス和英辞典)
2021-05-09
「磯松風(いそまつかぜ)」の意味
磯松風(いそまつかぜ)
磯辺の松を吹き渡る風。
(美しい日本語の辞典)
いそ-まつかぜ【磯松風】
〘名〙
[1]
磯辺の松を吹きわたる風。
[2]
菓子の一種。小麦粉に砂糖、食塩、水を混ぜ、ふくらし粉を加えて木枠に流し込んで蒸し、紫蘇(しそ)の粉末を振りかけたもの。
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 正観寺 松風 24入
いそ-まつかぜ【磯松風】
小麦粉に砂糖・食塩・水をまぜ、ふくらし粉を加えて蒸し、気孔を密集させた菓子。シソの粉末などをふりかける。
(広辞苑)
まつかぜ【松風】
〔風〕
a wind 「among [in] the pines
〔風の音〕
the 「soughing [whisperings] of the wind 「among [in] the pines
・松風が立っていた。
Pines were singing in the wind.
(新和英大辞典)
磯辺の松を吹き渡る風。
(美しい日本語の辞典)
いそ-まつかぜ【磯松風】
〘名〙
[1]
磯辺の松を吹きわたる風。
[2]
菓子の一種。小麦粉に砂糖、食塩、水を混ぜ、ふくらし粉を加えて木枠に流し込んで蒸し、紫蘇(しそ)の粉末を振りかけたもの。
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 正観寺 松風 24入
いそ-まつかぜ【磯松風】
小麦粉に砂糖・食塩・水をまぜ、ふくらし粉を加えて蒸し、気孔を密集させた菓子。シソの粉末などをふりかける。
(広辞苑)
まつかぜ【松風】
〔風〕
a wind 「among [in] the pines
〔風の音〕
the 「soughing [whisperings] of the wind 「among [in] the pines
・松風が立っていた。
Pines were singing in the wind.
(新和英大辞典)
2021-05-02
「磯の鮑の片思い」の意味
磯の鮑の片思い
(いそのあわびのかたおもい)
相手はまったく無関心なのに、こちらだけ恋い慕っている状態をいう。片思い。
あわびの貝は二枚貝の片方のように見えるところから「かた」を導く序となっている。念のためにいうと、あわびは巻貝の一種であって二枚貝のかたわれではない。
(美しい日本語の辞典)
▷ 東野圭吾 - 片想い
いそのあわびのかたおもい【磯の鮑の片思い】
[使い方]
鮑の殻が二枚貝の片方だけのように見えることから、「片思い」をしゃれていう語。
「彼の恋は 磯の鮑の片思い に終わりそうだね」
◆
(1)アワビはミミガイ科の巻き貝。殻が皿の形をしているので、二枚貝が片方の殻を置き忘れてきたように見える。
(2)「鮑の(貝の)片思い」とも。
(明鏡 ことわざ成句使い方辞典)
[慣]鮑の片思い
[解](鮑が片貝であることから)自分が相手を思うだけで、相手が自分を思わないことにいう。「磯の鮑の片思い」とも。
浄瑠璃、国性爺合戦
「君は醋貝とすひつけど、我は鮑の片思い」
・国性 爺合戦:
こくせん やかっせん
・醋貝:
すがい(酢貝)
(広辞苑)
かたおもい【片思い】
one-sided [unreturned, unanswered, unrequited, unreciprocated] love
・けっきょく彼の片思いに終わった。
In the end his love 「was not requited [remined unrequited].
・この恋は私の片思いでいいの。
I'm content if this love of mine is 「unreciprocated [unrequited].
(新和英大辞典)
かたおもい【片思い】
one-sided [〘正式〙unrequited] love
・彼女への気持ちは片思いに終わった。
My love for her was 「not returned [one-sided, unrequited].
(ジーニアス和英辞典)
かたおもい【片思い】
one-sided [(報われない)〘書〙unrequited//] love
・彼の片思いだった。
He came to love [fell in love with] her, but she didn't love him [it was his one-sided love].
(恋が報われない)
His love was not returned.
(ウィズダム和英辞典)
(いそのあわびのかたおもい)
相手はまったく無関心なのに、こちらだけ恋い慕っている状態をいう。片思い。
あわびの貝は二枚貝の片方のように見えるところから「かた」を導く序となっている。念のためにいうと、あわびは巻貝の一種であって二枚貝のかたわれではない。
(美しい日本語の辞典)
▷ 東野圭吾 - 片想い
いそのあわびのかたおもい【磯の鮑の片思い】
[使い方]
鮑の殻が二枚貝の片方だけのように見えることから、「片思い」をしゃれていう語。
「彼の恋は 磯の鮑の片思い に終わりそうだね」
◆
(1)アワビはミミガイ科の巻き貝。殻が皿の形をしているので、二枚貝が片方の殻を置き忘れてきたように見える。
(2)「鮑の(貝の)片思い」とも。
(明鏡 ことわざ成句使い方辞典)
[慣]鮑の片思い
[解](鮑が片貝であることから)自分が相手を思うだけで、相手が自分を思わないことにいう。「磯の鮑の片思い」とも。
浄瑠璃、国性爺合戦
「君は醋貝とすひつけど、我は鮑の片思い」
・国性 爺合戦:
こくせん やかっせん
・醋貝:
すがい(酢貝)
(広辞苑)
かたおもい【片思い】
one-sided [unreturned, unanswered, unrequited, unreciprocated] love
・けっきょく彼の片思いに終わった。
In the end his love 「was not requited [remined unrequited].
・この恋は私の片思いでいいの。
I'm content if this love of mine is 「unreciprocated [unrequited].
(新和英大辞典)
かたおもい【片思い】
one-sided [〘正式〙unrequited] love
・彼女への気持ちは片思いに終わった。
My love for her was 「not returned [one-sided, unrequited].
(ジーニアス和英辞典)
かたおもい【片思い】
one-sided [(報われない)〘書〙unrequited//] love
・彼の片思いだった。
He came to love [fell in love with] her, but she didn't love him [it was his one-sided love].
(恋が報われない)
His love was not returned.
(ウィズダム和英辞典)
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