雨足(あまあし)・雨脚
白い糸すじのように見える、地上に降り注ぐ雨。
伊豆の踊子〔1926〕〈川端康成〉一
「雨脚が細くなって、峰が明るんで来た」
(美しい日本語の辞典)
▷ 雨のことば辞典
あま-あし【雨脚・雨足】
(「雨脚(うきゃく)」の訓読)
(1)長くすじをひいて地に落ちる雨。
「雨脚が激しい」
(2)雨が降りながら通りすぎていくさま。また、その速さ。
「雨脚が早い」
(広辞苑)
あま-あし【雨脚(雨足)】
〘名〙
(1)雨が降りながら移動するときの、その動き。
「雨脚が速い」
(2)白い糸のように見えて降り注ぐ雨。
「強い雨脚が地面を打つ」
◆「雨脚(うきゃく)」を訓読した語。「あめあし」とも。
(明鏡国語辞典)
あまあし【雨脚・雨足」
・雨脚は次第に速くなってきた
The beat of the rain gradually quickend.
・雨足が強くなった
It has started raining harder.
・雨足が衰えた
The rain has 「eased off [letup]
(プログレッシブ和英中辞典)
あまあし【雨脚、雨足】
・夏の夕立は雨脚が速い。
A summer shower passes very rapidly.
・雨脚が激しくなった。
It has started raining harder [heavier].
The rain has begun to fall harder [more heavily].
(ジーニアス和英辞典)
人気の投稿(全期間)
-
「なる」 の改まった言い方。 「あい」 は接頭語。 「いかが 相成り ましょうか」 「五万円に 相成り ます」 「いたくお世話に 相成り ました」 など、改まった場での物言いとなる。 (美しい日本語の辞典) ▷ 美しい日本語の辞典 「な...
-
あたりきしゃりきくるまひき 「あたりまえ(当前)」をしゃれていう。近世以後、職人などが用いるぞんざいな語。「しゃりき」は「車力」、すなわち荷車ひきの意か。「りき」の音を繰り返して語呂(ごろ)をよくするために添えた語。 「あたりき、しゃりき、けつの穴ばりき」とも、「けつの穴...
-
あしらう 「あしえらう」の変化した語。応対すること。 現在では、「冷たくあしらう」「鼻であしらう」などの言い方で、いいかげんに他を待遇するの意を表すことが多い。 また、景物、料理、装飾などで、物を取り合わせる、配合する意を表す。 多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後...
-
あこがれる もとは「あくがる」で、本来いるべき場所を離れてさまようことをいった。 転じて、心が対象にひかれてさまよい出て行くような感じ、すなわち、何かに心がひかれて思いこがれることをいうようになった。 「 あこがれ の的」といえば、理想として思いを寄せる対象のこと。 ...
-
徒桜(あだざくら) はかなく散る桜。また、はかないもののたとえ。 親鸞聖人の歌とされる「あすありと 思ふ心の あだ桜(ざくら) 夜は嵐の 吹かぬものかは」が有名。 桜はあだな(かりそめではかない)もので今日咲いても明日はもう散っているかもしれない、という発想は古く、...