雨雲(あまぐも)
雲の和名の一つ。積乱雲のこと。黒く、厚い雲で、空の低いところにあり、雨や雪を降らせることが多い。
枕草子〔10C終〕二五五・雲は
「雲は、白き。むらさき。黒きもをかし。風吹くをりのあま雲」
(美しい日本語の辞典)
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あま-ぐも【雨雲】
(1)雨の降る際に現れる雲。雨気(あまけ)を含んだ雲。
(2)俗に積乱雲のこと。
(広辞苑)
あま-ぐも【雨雲】
〘名〙
雨や雪を降らせる、低くたれこめた暗灰色の雲。
▼ 気象用語では「積乱雲」。
(明鏡国語辞典)
あまぐも【雨雲】
a rain cloud
〔気象用語〕
a nimbus (複 -bi, ~es)
nimbi, nimbuses
(プログレッシブ和英中辞典)
あまぐも【雨雲】
rain cloud
・雨雲が低く垂れこめている。
Rain clouds are hanging low.
(ジーニアス和英辞典)
2014-07-16
2014-07-11
「天雲(あまぐも)」の意味
天雲(あまぐも)
(古くは「あまくも」)空の雲。
万葉集〔8C後〕二〇・四二九六
「安麻久母(アマクモ)に 雁そ鳴くなる 高円の 萩の下葉は 黄葉(もみち)あへむかも〈中臣清麻呂〉」
(補注)「天雲の」は、枕詞。
(1)雲が、ゆくえ定めず空を漂うところから、「たどきも知らず」「たゆたふ」「ゆくらゆくら」「浮く」などにかかる。
(2)雲が、空のはるか遠いところにあるというところから、「奥処(おくか)も知らず」「はるか」「上(うわ)」などにかかる。
(3)雲が、ちぎれて離れ離れになるところから、「別れ」「外(よそ)」などにかかる。
(4)雲が、空を飛んで去ってしまうところから、「行く」「晴る」にかかり、飛び去っても再び戻って来るように見えるところから、「行き還(かえ)り」などにかかる。
(美しい日本語の辞典)
▷ 雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑
あま-ぐも 【天雲】
(古くは清音か) 天の雲。
万葉集 (3)
「天雲の雷 (いかずち) の上に」
あまぐも-の 【天雲の」
〘枕〙
「たゆたふ」 「行く」 「別る」 「よそ」 「おくかも知らず」 などにかかる。
(広辞苑)
あま-ぐも【天雲】(名)
〔上代は「あまくも」〕空にある雲。雲。
[万葉]10・2231
「天雲はれて月夜(つくよ)さやけし」
[訳]
空にある雲が晴れて月の光が明るく澄んでいる。
(全訳古語辞典)
(古くは「あまくも」)空の雲。
万葉集〔8C後〕二〇・四二九六
「安麻久母(アマクモ)に 雁そ鳴くなる 高円の 萩の下葉は 黄葉(もみち)あへむかも〈中臣清麻呂〉」
(補注)「天雲の」は、枕詞。
(1)雲が、ゆくえ定めず空を漂うところから、「たどきも知らず」「たゆたふ」「ゆくらゆくら」「浮く」などにかかる。
(2)雲が、空のはるか遠いところにあるというところから、「奥処(おくか)も知らず」「はるか」「上(うわ)」などにかかる。
(3)雲が、ちぎれて離れ離れになるところから、「別れ」「外(よそ)」などにかかる。
(4)雲が、空を飛んで去ってしまうところから、「行く」「晴る」にかかり、飛び去っても再び戻って来るように見えるところから、「行き還(かえ)り」などにかかる。
(美しい日本語の辞典)
▷ 雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑
あま-ぐも 【天雲】
(古くは清音か) 天の雲。
万葉集 (3)
「天雲の雷 (いかずち) の上に」
あまぐも-の 【天雲の」
〘枕〙
「たゆたふ」 「行く」 「別る」 「よそ」 「おくかも知らず」 などにかかる。
(広辞苑)
あま-ぐも【天雲】(名)
〔上代は「あまくも」〕空にある雲。雲。
[万葉]10・2231
「天雲はれて月夜(つくよ)さやけし」
[訳]
空にある雲が晴れて月の光が明るく澄んでいる。
(全訳古語辞典)
2014-07-09
「雨風(あめかぜ)」の意味
雨風(あめかぜ)
風が加わって雨の降ること。雨まじりの風。吹き降り。
和泉式部日記〔11C前〕
「雨かぜなどいたうふり吹く日しもおとづれ給はねば」
(美しい日本語の辞典)
▷ 気候文明史 世界を変えた8万年の攻防
あめ-かぜ【雨風】
(1)雨と風。また、雨を伴う風。
(2)酒好きでありながら、菓子などを好むこと。
雨風食堂 / 雨風胴乱 / 雨風祭
(広辞苑)
あめ-かぜ【雨風】
〘名〙
(1)雨と風。風雨(ふうう)。また、雨を伴った風。
(2)生活に支障をもたらす雨と風。また、辛い生活のたとえ。
「あばら屋だが雨風だけはしのげる」
「浮世の雨風に身をさらす」
(明鏡国語辞典)
あめかぜ【雨風】
〔雨と風〕
wind and rain
〔風を伴った雨〕
wind-driven [windswept] rain
・雨風をしのぐ
protect oneself from the weather
(プログレッシブ和英中辞典)
あめかぜ【雨風】
wind and rain 《◆語順に注意》
・雨風が激しくなってきた。
The wind and rain are getting harder.
・あばら屋だが雨風だけはしのげる。
This house may be shabby, but (at least) 「it can keep the rain out [we have a roof over our heads].
(ジーニアス和英辞典)
風が加わって雨の降ること。雨まじりの風。吹き降り。
和泉式部日記〔11C前〕
「雨かぜなどいたうふり吹く日しもおとづれ給はねば」
(美しい日本語の辞典)
▷ 気候文明史 世界を変えた8万年の攻防
あめ-かぜ【雨風】
(1)雨と風。また、雨を伴う風。
(2)酒好きでありながら、菓子などを好むこと。
雨風食堂 / 雨風胴乱 / 雨風祭
(広辞苑)
あめ-かぜ【雨風】
〘名〙
(1)雨と風。風雨(ふうう)。また、雨を伴った風。
(2)生活に支障をもたらす雨と風。また、辛い生活のたとえ。
「あばら屋だが雨風だけはしのげる」
「浮世の雨風に身をさらす」
(明鏡国語辞典)
あめかぜ【雨風】
〔雨と風〕
wind and rain
〔風を伴った雨〕
wind-driven [windswept] rain
・雨風をしのぐ
protect oneself from the weather
(プログレッシブ和英中辞典)
あめかぜ【雨風】
wind and rain 《◆語順に注意》
・雨風が激しくなってきた。
The wind and rain are getting harder.
・あばら屋だが雨風だけはしのげる。
This house may be shabby, but (at least) 「it can keep the rain out [we have a roof over our heads].
(ジーニアス和英辞典)
2014-07-08
「天翔る(あまかける)」の意味
天(あま)翔(かけ)る
神、霊魂、鳥などが大空を飛びかける。
「細雪」の褒貶〔1950〕〈山本健吉〉
「氏にあっては、芸術上の理想とは、実生活上の理想を離れて天翔(あまが)けるものではない」
(美しい日本語の辞典)
▷ 石原裕次郎シアター DVDコレクション 58号 『天と地を駈ける男』
あま-がけ・る【天翔る】
〘自四〙
(アマカケルとも)鳥または神、人の霊魂などが大空を飛び走る。
万葉集(5)
「天(あま)のみ空ゆ天翔り」
日葡辞書「アマカケル」
(広辞苑)
あま-がけ・る【天翔る】
〘自五〙
神霊・霊魂・霊鳥などが大空を飛び走る。また、すぐれた心の働きが奔放に現れる。
「天翔る精霊」
「天翔る詩魂」
▼ 「翔る」は「駆ける」と同語源。
(明鏡国語辞典)
あまがける【天翔る】
soar
・天翔る鷲(わし)
a soaring eagle
(プログレッシブ和英中辞典)
あまがける【天翔ける】
《文》 ride the skies
《文》 range the empyrean
(新和英大辞典)
神、霊魂、鳥などが大空を飛びかける。
「細雪」の褒貶〔1950〕〈山本健吉〉
「氏にあっては、芸術上の理想とは、実生活上の理想を離れて天翔(あまが)けるものではない」
(美しい日本語の辞典)
▷ 石原裕次郎シアター DVDコレクション 58号 『天と地を駈ける男』
あま-がけ・る【天翔る】
〘自四〙
(アマカケルとも)鳥または神、人の霊魂などが大空を飛び走る。
万葉集(5)
「天(あま)のみ空ゆ天翔り」
日葡辞書「アマカケル」
(広辞苑)
あま-がけ・る【天翔る】
〘自五〙
神霊・霊魂・霊鳥などが大空を飛び走る。また、すぐれた心の働きが奔放に現れる。
「天翔る精霊」
「天翔る詩魂」
▼ 「翔る」は「駆ける」と同語源。
(明鏡国語辞典)
あまがける【天翔る】
soar
・天翔る鷲(わし)
a soaring eagle
(プログレッシブ和英中辞典)
あまがける【天翔ける】
《文》 ride the skies
《文》 range the empyrean
(新和英大辞典)
2014-07-07
「雨足が早い」の意味
雨足(あまあし)が早(はや)い
雨が降りながら通り過ぎていく速度が速いこと。
「雨足」単独では、地上に降り注ぐ雨が白い糸筋のように見えるさまや、積乱雲などから雨が降っているのを遠くから見たときに雲が筋になって落ちているように見える部分のことをさす。
杜甫、白居易等の唐詩に用いられる「雨脚」を日本で訓読し、平安時代の仮名文学で「あめのあし」という語形が生まれ、それが後世変化したもの。
(美しい日本語の辞典)
▷ 雨のことば辞典
・雨足は次第に速くなってきた
The beat of the rain gradually quickened.
(プログレッシブ和英中辞典)
・雨脚が速い。
The rain is passing rapidly.
(新和英大辞典)
・夏の夕立は雨脚が速い。
A summer shower passes very rapidly.
(ジーニアス和英辞典)
・夏の夕立は雨足がはやい。
A summer shower comes and gose very quickly.
(ウィズダム和英辞典)
雨が降りながら通り過ぎていく速度が速いこと。
「雨足」単独では、地上に降り注ぐ雨が白い糸筋のように見えるさまや、積乱雲などから雨が降っているのを遠くから見たときに雲が筋になって落ちているように見える部分のことをさす。
杜甫、白居易等の唐詩に用いられる「雨脚」を日本で訓読し、平安時代の仮名文学で「あめのあし」という語形が生まれ、それが後世変化したもの。
(美しい日本語の辞典)
▷ 雨のことば辞典
・雨足は次第に速くなってきた
The beat of the rain gradually quickened.
(プログレッシブ和英中辞典)
・雨脚が速い。
The rain is passing rapidly.
(新和英大辞典)
・夏の夕立は雨脚が速い。
A summer shower passes very rapidly.
(ジーニアス和英辞典)
・夏の夕立は雨足がはやい。
A summer shower comes and gose very quickly.
(ウィズダム和英辞典)
2014-07-02
「雨足・雨脚」(あまあし)の意味
雨足(あまあし)・雨脚
白い糸すじのように見える、地上に降り注ぐ雨。
伊豆の踊子〔1926〕〈川端康成〉一
「雨脚が細くなって、峰が明るんで来た」
(美しい日本語の辞典)
▷ 雨のことば辞典
あま-あし【雨脚・雨足】
(「雨脚(うきゃく)」の訓読)
(1)長くすじをひいて地に落ちる雨。
「雨脚が激しい」
(2)雨が降りながら通りすぎていくさま。また、その速さ。
「雨脚が早い」
(広辞苑)
あま-あし【雨脚(雨足)】
〘名〙
(1)雨が降りながら移動するときの、その動き。
「雨脚が速い」
(2)白い糸のように見えて降り注ぐ雨。
「強い雨脚が地面を打つ」
◆「雨脚(うきゃく)」を訓読した語。「あめあし」とも。
(明鏡国語辞典)
あまあし【雨脚・雨足」
・雨脚は次第に速くなってきた
The beat of the rain gradually quickend.
・雨足が強くなった
It has started raining harder.
・雨足が衰えた
The rain has 「eased off [letup]
(プログレッシブ和英中辞典)
あまあし【雨脚、雨足】
・夏の夕立は雨脚が速い。
A summer shower passes very rapidly.
・雨脚が激しくなった。
It has started raining harder [heavier].
The rain has begun to fall harder [more heavily].
(ジーニアス和英辞典)
白い糸すじのように見える、地上に降り注ぐ雨。
伊豆の踊子〔1926〕〈川端康成〉一
「雨脚が細くなって、峰が明るんで来た」
(美しい日本語の辞典)
▷ 雨のことば辞典
あま-あし【雨脚・雨足】
(「雨脚(うきゃく)」の訓読)
(1)長くすじをひいて地に落ちる雨。
「雨脚が激しい」
(2)雨が降りながら通りすぎていくさま。また、その速さ。
「雨脚が早い」
(広辞苑)
あま-あし【雨脚(雨足)】
〘名〙
(1)雨が降りながら移動するときの、その動き。
「雨脚が速い」
(2)白い糸のように見えて降り注ぐ雨。
「強い雨脚が地面を打つ」
◆「雨脚(うきゃく)」を訓読した語。「あめあし」とも。
(明鏡国語辞典)
あまあし【雨脚・雨足」
・雨脚は次第に速くなってきた
The beat of the rain gradually quickend.
・雨足が強くなった
It has started raining harder.
・雨足が衰えた
The rain has 「eased off [letup]
(プログレッシブ和英中辞典)
あまあし【雨脚、雨足】
・夏の夕立は雨脚が速い。
A summer shower passes very rapidly.
・雨脚が激しくなった。
It has started raining harder [heavier].
The rain has begun to fall harder [more heavily].
(ジーニアス和英辞典)
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