居酒屋(いざかや)
店先で気楽に酒を飲ませる酒屋。また、安酒を飲ませる店。
もと、味見に飲ませたものが一杯売りとなり、のち、簡単な料理を提供するようになったもの。
なお、ゾラに、貧しい労働者たちの悲惨を描く同題の長編小説(原題: L'Assommoir)があり、仏蘭西自然主義文学の先駆とされる。
*滑稽本・東海道中膝栗毛 - 発端〔1814〕
「居酒屋(ゐざかや)へはよったが、居飯屋(ゐめしや)へはよらなんだ」
(美しい日本語の辞典)
▷ 居酒屋 2019
いざかや ヰ- 【居酒屋】
庶民に安上がりで酒を飲ませる店。大衆酒場。飲み屋。
[かぞえ方]
一軒・一店
(新明解国語辞典)
いざかや 【居酒屋】
a tavern; a bar; a bistro; a sloon; a pub; 《口》 an alehouse; 《文》 a public house
・居酒屋で一杯やってから帰ろう。
Let's stop at a tavern for a drink before going home.
・居酒屋の主人
a barkeeper; a sloon kiiper; a 「public-house [pub] kiiper; a publican
(新和英大辞典)
いざかや 【居酒屋】
Japanese-style bar [〘英〙 pub]
・居酒屋で飲む
drink at a japanese-style bar [pub]
(ジーニアス和英辞典)
2020-12-27
2020-12-20
「いざ鎌倉(かまくら)」の意味
いざ鎌倉(かまくら)
さあ一大事が起こった、の意。
中世鎌倉幕府の頃、大事件が起これば諸国の武士が鎌倉に招集されたところからいう。
直接の出典としては、謡曲「鉢の木」で、佐野源左衛門常世が、宿を貸した回国の僧、実は執権北条時頼に向かって語る、「自然鎌倉に御大事あらば、〈略〉一番に馳せ参じ着到に付き」ということばが考えられる。
・謡曲:
ようきょく
・鉢木:
はちのき
・佐野 源左衛門 常世:
さの げんざえもん つねよ
・回国:
かいこく(廻国)
・執権:
しっけん
・北条 時頼:
ほうじょう ときより
・御大事:
おだいじ
・馳せ 参じ:
はせ さんじ
・着到:
ちゃくとう
(美しい日本語の辞典)
▷ 角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 5 いざ、鎌倉
いざかまくら【いざ鎌倉】
[使い方]
さあ大変だの気持ちを込めて、一大事や万一の場合のことをいう。
「いざ鎌倉というときは、すぐに知らせてくれ」
「大事件勃発(ぼっぱつ)の報を受けて、いざ鎌倉と駆けつけた」
「いざ鎌倉(というとき)に備えて、万全の策を練っておこう」
◆ 鎌倉幕府に一大事が起こると、諸国の武士は即座に鎌倉へ招集された。武士は「いざ鎌倉」と、押っ取り刀で馳(は)せ参じなくてはならない。
・押っ取り 刀:
おっとり がたな
(明鏡 ことわざ聖句使い方辞典)
[慣]いざ鎌倉(かまくら)
さあ一大事が起こった、の意。中世鎌倉幕府の頃、大事件が起これば諸国の武士が鎌倉に招集されたところからいう。
*滑稽本・七偏人(1857-63)二
「是でもいざ鎌倉(カマクラ)といふ時じたばたと跂(はね)まはる役に立(たた)うか」
・滑稽本:
こっけいぼん
・七偏人:
しちへんじん
(精選版 日本国語大辞典)
◇ いざ鎌倉
〔一大事が起こった場合〕
in case of emergency
〔いよいよ行動を起こす時〕
when the time comes
・いざ鎌倉という時、彼はきっと役に立つ人間です。
He's someone you're sure to find 「useful [helpful] when you're in serious trouble.
・いざ鎌倉に備えて国会議員は常に地元の利益を優先させる。
In the lead-up to an election, Diet menbers always put the interests of their constituents first.
(新和英大辞典)
さあ一大事が起こった、の意。
中世鎌倉幕府の頃、大事件が起これば諸国の武士が鎌倉に招集されたところからいう。
直接の出典としては、謡曲「鉢の木」で、佐野源左衛門常世が、宿を貸した回国の僧、実は執権北条時頼に向かって語る、「自然鎌倉に御大事あらば、〈略〉一番に馳せ参じ着到に付き」ということばが考えられる。
・謡曲:
ようきょく
・鉢木:
はちのき
・佐野 源左衛門 常世:
さの げんざえもん つねよ
・回国:
かいこく(廻国)
・執権:
しっけん
・北条 時頼:
ほうじょう ときより
・御大事:
おだいじ
・馳せ 参じ:
はせ さんじ
・着到:
ちゃくとう
(美しい日本語の辞典)
▷ 角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 5 いざ、鎌倉
いざかまくら【いざ鎌倉】
[使い方]
さあ大変だの気持ちを込めて、一大事や万一の場合のことをいう。
「いざ鎌倉というときは、すぐに知らせてくれ」
「大事件勃発(ぼっぱつ)の報を受けて、いざ鎌倉と駆けつけた」
「いざ鎌倉(というとき)に備えて、万全の策を練っておこう」
◆ 鎌倉幕府に一大事が起こると、諸国の武士は即座に鎌倉へ招集された。武士は「いざ鎌倉」と、押っ取り刀で馳(は)せ参じなくてはならない。
・押っ取り 刀:
おっとり がたな
(明鏡 ことわざ聖句使い方辞典)
[慣]いざ鎌倉(かまくら)
さあ一大事が起こった、の意。中世鎌倉幕府の頃、大事件が起これば諸国の武士が鎌倉に招集されたところからいう。
*滑稽本・七偏人(1857-63)二
「是でもいざ鎌倉(カマクラ)といふ時じたばたと跂(はね)まはる役に立(たた)うか」
・滑稽本:
こっけいぼん
・七偏人:
しちへんじん
(精選版 日本国語大辞典)
◇ いざ鎌倉
〔一大事が起こった場合〕
in case of emergency
〔いよいよ行動を起こす時〕
when the time comes
・いざ鎌倉という時、彼はきっと役に立つ人間です。
He's someone you're sure to find 「useful [helpful] when you're in serious trouble.
・いざ鎌倉に備えて国会議員は常に地元の利益を優先させる。
In the lead-up to an election, Diet menbers always put the interests of their constituents first.
(新和英大辞典)
2020-12-13
「いけぞんざい」の意味
いけぞんざい
ひどくなげやりにするさま。雑であるさま。粗末なさま。また、ひじょうに乱暴なさま。ひどく無礼なさま。ひどく無作法なさま。
*あらくれ〔1915〕〈徳田秋声〉六二
「仕事が いけぞんざい だと云って、如何(どう)かすると物差で伯母に手を打(ぶ)たれたりした」
・徳田 秋声(德田 秋聲):
とくだ しゅうせい
・物差:
ものさし
・伯母:
おば(父母の姉)
▷ あらくれ(1957年)
(美しい日本語の辞典)
いけ-ぞんざい
(イケは接頭辞)
ひどく粗略にするさま。甚だしく丁重を欠くさま。
「いけぞんざい な口をきく」
(広辞苑)
いけぞんざい
➝ ぞんざい
〜な〔雑な; 粗末な〕
slovenly; loose 《translation》; slipshod; sloppy 《behavior》; prefunctory; slapdash;
〔失礼な〕
impolite; rude; rough;
〔不注意な〕
careless; negligent; inattentive
・ぞんざいな言葉[口のきき方]
rude language; a rude way of speaking
・ぞんざいなお辞儀
a perfunctory bow
・ぞんざいな文
a slipshod style
・ぞんざいな仕事は許されない。
Sloppy work will not be permitted.
・言葉づかいがぞんざいだ。
She has a rough manner of speaking.
She is rough-spoken.
(新和英大辞典)
ひどくなげやりにするさま。雑であるさま。粗末なさま。また、ひじょうに乱暴なさま。ひどく無礼なさま。ひどく無作法なさま。
*あらくれ〔1915〕〈徳田秋声〉六二
「仕事が いけぞんざい だと云って、如何(どう)かすると物差で伯母に手を打(ぶ)たれたりした」
・徳田 秋声(德田 秋聲):
とくだ しゅうせい
・物差:
ものさし
・伯母:
おば(父母の姉)
▷ あらくれ(1957年)
(美しい日本語の辞典)
いけ-ぞんざい
(イケは接頭辞)
ひどく粗略にするさま。甚だしく丁重を欠くさま。
「いけぞんざい な口をきく」
(広辞苑)
いけぞんざい
➝ ぞんざい
〜な〔雑な; 粗末な〕
slovenly; loose 《translation》; slipshod; sloppy 《behavior》; prefunctory; slapdash;
〔失礼な〕
impolite; rude; rough;
〔不注意な〕
careless; negligent; inattentive
・ぞんざいな言葉[口のきき方]
rude language; a rude way of speaking
・ぞんざいなお辞儀
a perfunctory bow
・ぞんざいな文
a slipshod style
・ぞんざいな仕事は許されない。
Sloppy work will not be permitted.
・言葉づかいがぞんざいだ。
She has a rough manner of speaking.
She is rough-spoken.
(新和英大辞典)
2020-12-06
「いけずうずうしい」の意味
いけずうずうしい
小憎らしいほどずうずうしい。いやになるほど厚かましい。
*卒塔婆小町〔1952〕〈三島由紀夫〉
「五組の前後をいけ図々しくひろひつつ、中央のベンチに近づき」
・卒都婆 小町:
そとば こまち
▷ 『近代能楽集』ノ内「卒塔婆小町」
(美しい日本語の辞典)
いけ-ずうずうし・い ‥ヅウヅウシイ 【-図図】
〘形ロ〙 (「いけ」は接頭語)
小憎らしいほどずうずうしい。いやになるほど厚かましい。
*洒落本・廓節要(1799)
「源八どんは、モウうんざりしィす。いけずふずふしひッちやァおっせん」
・洒落本:
しゃれぼん
・廓 節要:
くるわ せつよう
▷ 廓節要(国立図書館コレクション)
(精選版 日本国語大辞典)
いけずうずうしい【いけ図々しい】
➞ ずうずうしい
ずうずうしい
impudent; forward; audacious; brazen; haveing a (lot of) nerve; unblushing; shameless; lost to (the sense of) shame; flip(pant)
・なんてずうずうしいやつだ。
What nerve [What cheek] she's got!
・ずうずうしいことを言うな。
Don't talk so 「fresh [impudently, cheekly].
・あいつはどこまでずうずうしいのだろう[ずうずうしいにもほどがある]。
Of all the verve! / He's shameless!
(新和英大辞典)
小憎らしいほどずうずうしい。いやになるほど厚かましい。
*卒塔婆小町〔1952〕〈三島由紀夫〉
「五組の前後をいけ図々しくひろひつつ、中央のベンチに近づき」
・卒都婆 小町:
そとば こまち
▷ 『近代能楽集』ノ内「卒塔婆小町」
(美しい日本語の辞典)
いけ-ずうずうし・い ‥ヅウヅウシイ 【-図図】
〘形ロ〙 (「いけ」は接頭語)
小憎らしいほどずうずうしい。いやになるほど厚かましい。
*洒落本・廓節要(1799)
「源八どんは、モウうんざりしィす。いけずふずふしひッちやァおっせん」
・洒落本:
しゃれぼん
・廓 節要:
くるわ せつよう
▷ 廓節要(国立図書館コレクション)
(精選版 日本国語大辞典)
いけずうずうしい【いけ図々しい】
➞ ずうずうしい
ずうずうしい
impudent; forward; audacious; brazen; haveing a (lot of) nerve; unblushing; shameless; lost to (the sense of) shame; flip(pant)
・なんてずうずうしいやつだ。
What nerve [What cheek] she's got!
・ずうずうしいことを言うな。
Don't talk so 「fresh [impudently, cheekly].
・あいつはどこまでずうずうしいのだろう[ずうずうしいにもほどがある]。
Of all the verve! / He's shameless!
(新和英大辞典)
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