いかもの食(ぐ)い
普通の人の食べないようなものを好んで、または、わざと食べること。また、その人。
転じて一般に、普通の人と違った趣味、または嗜好(しこう)をもつことをもいう。
類似のことばに「げてもの食い」があり、「いかもの」は、いかがわしいもの、まがいもの、「げてもの食い」の「げてもの」は、普通には異様と見られているもののこと。
(美しい日本語の辞典)
いかもの-ぐい 【如何物食い】 ‥グヒ
① 常人の食べないものを、わざとまたは好んで食べること。また、その人。〈日葡辞書〉
・日葡 辞書:
にっぽ じしょ
② 普通には相手にしない女と好んで通ずること。また、その人。
浮世草子、好色産毛
「てんぽ いかもの食い に、こむさくろくはおもへど」
・好色 産毛:
こうしょく うぶげ
▷ 西鶴と浮世草子研究〈第4号〉
③ 常人とちがった趣味・嗜好をもつこと。また、その人。
(広辞苑)
いかものぐい 【いか物食い】
〔悪食〕
eating 「strange [unusual, bizarre, forbidden] food;
〔悪食する人〕
an eater of 「strange [unusual, bizarre, forbidden] food;
〔特殊な好み〕
a strange preference 《for sth》;
《have》 strange [weird, bizarre] taste(s);
〔特殊な好みをもつ人〕
a person with a strange preference 《for sth》;
a person with 「strange [weird, bizarre] taste(s)
・あいつはいか物食いだからどんな虫でも平気で食べる。
He'll eat anything strange, so any sort of insect is fine with him.
・彼みたいな男に夢中になるなんて彼女はいか物食いだ。
To have fallen in love with a man like him, she must have weird taste.
(新和英大辞典)
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