怒りがむらむらと湧いてくること。
「心頭」は、胸のあたり、心の意。
*合巻・雷太郎強悪物語 〔1806〕 前
「元よりたんきの雷太郎、いかりしんとうにおこりて」
・合巻:
ごうかん
・雷太郎 強悪 物語:
いかずちたろう ごうあく ものがたり
(美しい日本語の辞典)
いかり心頭(しんとう)に発(はっ)する
激しくいきどおる。
*影の車 (1961) 〈松本清張〉
「才次郎は怒り心頭に発したようになって、桃世に喰ってかかるのだった」
▷ 〈あの頃映画〉影の車
(精選版 日本国語大辞典)
[慣] 怒り心頭に発する
[解] 激しく怒る。「怒り心頭におこる」とも。
(広辞苑)
いかりしんとうにはっする 【怒り心頭に発する】
[使い方]
激しく怒る。激怒する。
「無礼な振る舞いに怒り心頭に発する」
「怒り心頭に発し、憤然として席を立つ」
◆ 「心頭」はこころ、「に」は「〜において」、「発する」は、外へあらわれ出る意。心中の怒りが抑えられなくなることをいう
[誤用]
「に」を到達点を表す助詞と解し、怒りが心に到達するの意と考えて、「怒り心頭に達する」とするのは誤り。
「❌ 怒り心頭に達して家を飛び出す」
(明鏡 ことわざ成句使い方辞典)
▷ デラックスなマスク
◇ 怒り心頭に発する
fly into a rage;
make an angry outburst;
explode in anger.
(新和英大辞典)
◆ 怒り心頭に発する
● 怒り心頭に発して
in a rage [a fury]
・彼は怒り心頭に発した。
He flew into a rage [a fury].
He went wild with rage 〘at the news〙.
(ウィズダム和英辞典)