泡のように溶けやすいやわらかな雪。
*万葉集 〔8C 後〕 八・一四二〇
「沫雪かは だれに降ると 見るまでに 流らへ散るは 何の花そも 〈駿河采女〉」
(補注)
沫雪がやわらかいところから「あわゆきの」のかたちで、「若(わか)やる」に、また、消えやすいところから「消(け)ぬ」にかかる枕詞として用いる。
・駿河 采女:
するがの うねめ
(美しい日本語の辞典)
▷ 白鶴 淡雪スパークリング
あわ-ゆき 【泡雪・沫雪】
① 泡のように溶けやすい雪。
万葉集 (8)
「-かはだれに降ると見るまでに」
② ナシの一品種。果実は黄褐色滑沢。水気が多く、甘くて佳香がある。
・滑沢: かったく
・佳香: かこう
③ 淡雪羹(あわゆきかん)の略。
④ 沫雪豆腐(あわゆきどうふ)の略。
(広辞苑)
あわゆき 【淡雪・泡雪】
light snow;
a 「slight [light] snowfall.
・春の淡雪
a light spring snowfall
・淡雪が降った。
There was a light fall of snow.
・淡雪のごとく消える
vanish [melt away] like light snow
(新和英大辞典)