いけず
意地の悪いこと。心がねじけていること。たちが悪いこと。また、その人やさま。いかず。
関西地方の方言。
*大阪の宿〔1925〕〈水上滝太郎〉 八・六
「あの人酔ははったら、何時もあのやうに いけず しやはりまんのか」
・水上 瀧太郎:
みなかみ たきたろう / みずかみ たきたろう
(美しい日本語の辞典)
▷ るるぶ大阪ベスト '21
いけ-ず
(「行けず」の意から)
① 強情なこと。意地の悪いこと。また、そういう人。いかず。
② わるもの。ならずもの。
浄瑠璃、夏祭浪花鑑
「今も今とて いけず 達がわつぱさつぱ」
・夏祭 浪花 鑑:
なつまつり なにわ かがみ
(広辞苑)
いけず
〜な〔関西地方で意地が悪いこと、たちが悪いことの意〕
spiteful; malicious; nasty; mean
・あんないけずな男嫌いや。
I hate spiteful people like that!
I hate people who do mean things like that!
(新和英大辞典)
いけず
〚いじわる〛
(性質)
spitefulness, nastiness;
(人)
a nasty [a spiteful] person
〘話〙
a meanie
(ウィズダム和英辞典)
2020-11-22
「幾村雨(いくむらさめ)」の意味
幾村雨(いくむらさめ)
幾度か、また、幾度も降り過ぎる村雨。
(美しい日本語の辞典)
むら-さめ 【群雨・叢雨・村雨】
〘名〙
にわかに群がって降雨。激しくなったり弱くなったりして降る雨。にわか雨の類。
《季・夏》
*万葉(8C後)一〇・二一六〇
「庭草に 村雨(むらさめ)降りて こほろぎの 鳴く声聞けば 秋づけにけり」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 村雨 辰剛 - 僕は庭師になった
むらさめ 【村雨】
a passing 「shower [rain]
(新和英大辞典)
むらさめ 【村雨】
〘にわか雨〙
(occasional rain) shower
〘降ったりやんだりする雨〙
intermittent rain
(ジーニアス和英辞典)
幾度か、また、幾度も降り過ぎる村雨。
(美しい日本語の辞典)
むら-さめ 【群雨・叢雨・村雨】
〘名〙
にわかに群がって降雨。激しくなったり弱くなったりして降る雨。にわか雨の類。
《季・夏》
*万葉(8C後)一〇・二一六〇
「庭草に 村雨(むらさめ)降りて こほろぎの 鳴く声聞けば 秋づけにけり」
(精選版 日本国語大辞典)
▷ 村雨 辰剛 - 僕は庭師になった
むらさめ 【村雨】
a passing 「shower [rain]
(新和英大辞典)
むらさめ 【村雨】
〘にわか雨〙
(occasional rain) shower
〘降ったりやんだりする雨〙
intermittent rain
(ジーニアス和英辞典)
2020-11-15
「幾ばく(いくばく)」の意味
幾(いく)ばく
どれほど。どれくらい。
特に、それがわずかである場合に用いる。
「余命幾ばくもない」
「幾ばくかの金を包む」
などと使う。
*万葉集〔8C後〕九・一八〇七
「幾時(いくばく)も生けらじものを〈虫麻呂歌集〉」
*伊勢物語〔10C前〕七八
「御随身、舍人して取りにつかはす。いくばくもなくて持て来ぬ」
・御 随身:
み ずいじん
・舎人:
とねり / しゃじん
▷ 伊勢物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
(美しい日本語の辞典)
いくば-く 【幾何・幾許】
① どれほど。どんなに多く。
万葉集(8)
「我が背子と 二人見ませば 幾許か この降る雪の 嬉しからまし」
・背子: せこ
(女が、兄弟・恋人・夫など男を親しんでいう称)
② (「も」を伴い、否定・反語に用いる) なにほども。
万葉集(11)
「いくばくも降らぬ雨ゆゑ」
「余命いくばくもない」
(広辞苑)
いくばく 【幾許】
● いくばくもなく
before long; soon
● いくばくかの金
a small sum of [some, a little] money; what little money one has
・彼の余命はいくばくもない。
His days are numbered. / He doesn't have long to live. / He will die soon.
(ウィズダム和英辞典)
どれほど。どれくらい。
特に、それがわずかである場合に用いる。
「余命幾ばくもない」
「幾ばくかの金を包む」
などと使う。
*万葉集〔8C後〕九・一八〇七
「幾時(いくばく)も生けらじものを〈虫麻呂歌集〉」
*伊勢物語〔10C前〕七八
「御随身、舍人して取りにつかはす。いくばくもなくて持て来ぬ」
・御 随身:
み ずいじん
・舎人:
とねり / しゃじん
▷ 伊勢物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
(美しい日本語の辞典)
いくば-く 【幾何・幾許】
① どれほど。どんなに多く。
万葉集(8)
「我が背子と 二人見ませば 幾許か この降る雪の 嬉しからまし」
・背子: せこ
(女が、兄弟・恋人・夫など男を親しんでいう称)
② (「も」を伴い、否定・反語に用いる) なにほども。
万葉集(11)
「いくばくも降らぬ雨ゆゑ」
「余命いくばくもない」
(広辞苑)
いくばく 【幾許】
● いくばくもなく
before long; soon
● いくばくかの金
a small sum of [some, a little] money; what little money one has
・彼の余命はいくばくもない。
His days are numbered. / He doesn't have long to live. / He will die soon.
(ウィズダム和英辞典)
2020-11-08
「熱風(いきれかぜ)」の意味
熱風(いきれかぜ)
むんむんとむし暑い風。熱風(ねっぷう)。
(美しい日本語の辞典)
▷ トラック野郎 熱風5000キロ
いきれ 【熱】
〘名〙 (動詞「いきれる(熱)」の連用形の名詞化)
むされるような熱気やにおい。むしあつさ。
*俳諧・炭俵 (1694) 上
「門(もん)で押るる壬生の念仏 〈芭蕉〉 東風風(こちかぜ)に糞(こへ)のいきれを吹まはし〈芭蕉〉」
・炭俵:
すみだわら
(精選版 日本国語大辞典)
いきれ
(造語)
おおぜいの人の息・体温から発したり、生(オ)い茂った夏草から蒸散したりする熱気のために、暑くてむっとする状態。また、その熱気。
「人いきれ・草いきれ」
(新明解国語辞典)
いきれ 【熱れ】
stuffiness
● むっといきれのする部屋
a really stuffy room
(ウィズダム和英辞典)
むんむんとむし暑い風。熱風(ねっぷう)。
(美しい日本語の辞典)
▷ トラック野郎 熱風5000キロ
いきれ 【熱】
〘名〙 (動詞「いきれる(熱)」の連用形の名詞化)
むされるような熱気やにおい。むしあつさ。
*俳諧・炭俵 (1694) 上
「門(もん)で押るる壬生の念仏 〈芭蕉〉 東風風(こちかぜ)に糞(こへ)のいきれを吹まはし〈芭蕉〉」
・炭俵:
すみだわら
(精選版 日本国語大辞典)
いきれ
(造語)
おおぜいの人の息・体温から発したり、生(オ)い茂った夏草から蒸散したりする熱気のために、暑くてむっとする状態。また、その熱気。
「人いきれ・草いきれ」
(新明解国語辞典)
いきれ 【熱れ】
stuffiness
● むっといきれのする部屋
a really stuffy room
(ウィズダム和英辞典)
2020-11-01
「意気地(いきじ)」の意味
意気地(いきじ)
自分の意志や面目などをどこまでも守り通そうとする気持。このことばが変化して「意気地(いくじ)」ができた。
*浮世草子・好色訓蒙図彙 〔1686〕 上・人倫
「衆生にえんうすき御かたは、あげせんもさだまらず、はりもいきぢもさたなし」
・好色 訓蒙 図彙:
こうしょく きんもう ずい
・人倫:
じんりん
・衆生:
しゅじょう
(美しい日本語の辞典)
▷ 江戸のイラスト辞典 訓蒙図彙
いき-じ 【意気地】 ‥ヂ
事を貫徹しようとする気力。他にはりあって、自分の思うことを立て通そうとする気性。いじ。いくじ。いきはり。
(広辞苑)
いきじ 【意気地】
pride; pushiness (out of pride); insistence 《on one's own view》; willfulness.
・男の意気地
one's pride as a man; a man's pride
・私にも男の意気地がある。
I also have my pride as a man.
・意気地を通す
stick to one's views (out of pride)
(新和英大辞典)
自分の意志や面目などをどこまでも守り通そうとする気持。このことばが変化して「意気地(いくじ)」ができた。
*浮世草子・好色訓蒙図彙 〔1686〕 上・人倫
「衆生にえんうすき御かたは、あげせんもさだまらず、はりもいきぢもさたなし」
・好色 訓蒙 図彙:
こうしょく きんもう ずい
・人倫:
じんりん
・衆生:
しゅじょう
(美しい日本語の辞典)
▷ 江戸のイラスト辞典 訓蒙図彙
いき-じ 【意気地】 ‥ヂ
事を貫徹しようとする気力。他にはりあって、自分の思うことを立て通そうとする気性。いじ。いくじ。いきはり。
(広辞苑)
いきじ 【意気地】
pride; pushiness (out of pride); insistence 《on one's own view》; willfulness.
・男の意気地
one's pride as a man; a man's pride
・私にも男の意気地がある。
I also have my pride as a man.
・意気地を通す
stick to one's views (out of pride)
(新和英大辞典)
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