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2020-09-27

「怒り心頭に発する」の意味

怒り心頭に発する(いかりしんとうにはっする)

怒りがむらむらと湧いてくること。

「心頭」は、胸のあたり、心の意。

*合巻・雷太郎強悪物語 〔1806〕 前
「元よりたんきの雷太郎、いかりしんとうにおこりて」

・合巻:
ごうかん

・雷太郎 強悪 物語:
いかずちたろう ごうあく ものがたり

(美しい日本語の辞典)



いかり心頭(しんとう)に発(はっ)する

激しくいきどおる。

*影の車 (1961) 〈松本清張〉
「才次郎は怒り心頭に発したようになって、桃世に喰ってかかるのだった」

〈あの頃映画〉影の車



(精選版 日本国語大辞典)



[慣] 怒り心頭に発する

[解] 激しく怒る。「怒り心頭におこる」とも。

(広辞苑)



いかりしんとうにはっする 【怒り心頭に発する】

[使い方]
激しく怒る。激怒する。

「無礼な振る舞いに怒り心頭に発する」
「怒り心頭に発し、憤然として席を立つ」

◆ 「心頭」はこころ、「に」は「〜において」、「発する」は、外へあらわれ出る意。心中の怒りが抑えられなくなることをいう

[誤用]
「に」を到達点を表す助詞と解し、怒りが心に到達するの意と考えて、「怒り心頭に達する」とするのは誤り。

「❌ 怒り心頭に達して家を飛び出す」

(明鏡 ことわざ成句使い方辞典)



デラックスなマスク





◇ 怒り心頭に発する

fly into a rage;
make an angry outburst;
explode in anger.

(新和英大辞典)



◆ 怒り心頭に発する

● 怒り心頭に発して
in a rage [a fury]

・彼は怒り心頭に発した。
He flew into a rage [a fury].
He went wild with rageat the news〙.

(ウィズダム和英辞典)

2020-09-20

「いかもの食い」の意味

いかもの食(ぐ)い

普通の人の食べないようなものを好んで、または、わざと食べること。また、その人。

転じて一般に、普通の人と違った趣味、または嗜好(しこう)をもつことをもいう。

類似のことばに「げてもの食い」があり、「いかもの」は、いかがわしいもの、まがいもの、「げてもの食い」の「げてもの」は、普通には異様と見られているもののこと。

(美しい日本語の辞典)



いかもの-ぐい 【如何物食い】 ‥グヒ

① 常人の食べないものを、わざとまたは好んで食べること。また、その人。〈日葡辞書〉

・日葡 辞書:
にっぽ じしょ


② 普通には相手にしない女と好んで通ずること。また、その人。

浮世草子、好色産毛
「てんぽ いかもの食い に、こむさくろくはおもへど」

・好色 産毛:
こうしょく うぶげ

西鶴と浮世草子研究〈第4号〉



③ 常人とちがった趣味・嗜好をもつこと。また、その人。

(広辞苑)



いかものぐい 【いか物食い】

〔悪食〕
eating 「strange [unusual, bizarre, forbidden] food;

〔悪食する人〕
an eater of 「strange [unusual, bizarre, forbidden] food;

〔特殊な好み〕
a strange preference 《for sth》;
《have》 strange [weird, bizarre] taste(s);

〔特殊な好みをもつ人〕
a person with a strange preference 《for sth》;
a person with 「strange [weird, bizarre] taste(s)

あいつはいか物食いだからどんな虫でも平気で食べる。
He'll eat anything strange, so any sort of insect is fine with him.

・彼みたいな男に夢中になるなんて彼女はいか物食いだ。
To have fallen in love with a man like him, she must have weird taste.

(新和英大辞典)

2020-09-13

「いがみあう」の意味

いがみあう

獣が互いにいきりたち、ほえたりかみついたりしあう。

転じて、人が互いに敵意を持つ。争い合う。喧嘩する。

*浮雲 〔1887 〜 1889〕 〈二葉亭四迷〉 三・一七
「顔を視れば鬩(いが)み合ふ事にしてゐた母子(おやこ)ゆゑ」

浮雲(新潮文庫)



(美しい日本語の辞典)



いがみ-あ・う ‥アフ 【啀合】

〘自ワ五(ハ四)〙

[1] 獣が互いにいきりたち、ほえたりかみついたりしあう。

*寛永刊本蒙求抄 (1529頃) 三
「ただ猿と犬といがみやう所を云たぢゃぞ」

・蒙求抄:
もうぎゅうしょう

*浮世草子・魂胆色遊懐男 (1712) 一
「犬のやりくり猫のいがみあふを見て」

・魂胆 色遊 懐男:
こんたん いろあそび ふところおとこ


[2] 人が互いに敵意を持つ。争い合う。喧嘩する。

*滑稽本・七偏人 (1857-63) 三
「何だかべらぼうと舌戦(イガミ)あって居るのヲ」

・七偏人:
しちへんじん

妙竹林話 七偏人(上)



(精選版 日本国語大辞典)



いがみあう 【いがみ合う】

〘長期的に激しく反目する〙
feud (with O / over O)

〘対立する〙
be at odds (with O / over O)

(Oと / Oのことで)

・彼らは土地の所有権をめぐっていがみ合っている
They are feuding [at odds] over the ownership of the land.

・遺産をめぐって兄弟同士がいがみ合っている
The brothers are at odds over their inheritance.

(ジーニアス和英辞典)



いがみあう 【いがみ合う】

(口論する) quarrel;
(争う) fight

・その兄弟はいつもいがみ合っている。
Those brothers are alwaus quarreling with each other.

(不和である)
Those brothers are always at odds with each other.

(ウィズダム和英辞典)

2020-09-06

「伊香保風(いかほかぜ)」の意味

伊香保風(いかほかぜ)

上野国(群馬県)伊香保の山(榛名山)から吹いてくる風。

・上野国:
こうずけのくに

・榛名山:
はるなさん

(美しい日本語の辞典)



旅行ガイド(ことりっぷ 伊香保・草津 群馬)





いかほ 【伊香保】

群馬県北群馬郡の地名。榛名山北東斜面にあり、古くから温泉地として知られる。いかお。

(精選版 日本国語大辞典)



マニマニ 草津 伊香保 四万 軽井沢(2020年版)





いかほ 【伊香保】

① 群馬県渋川市、榛名山東斜面にある温泉町。中心街は石段で整備されている。泉質は硫酸塩泉・単純温泉。

② 上野国の歌枕。榛名山の西南麓のあたり。

→いかほ-の-ぬま 【伊香保の沼】
上野国の歌枕。榛名湖の古称という。

(広辞苑)

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