どれほど。どんなにか。いったいどのくらい。
*竹取物語 〔9C末〜10C初〕
「おほくの人の身をいたづらになしてあはざなる〔=大勢の男の身をだめにして、それでも結婚しない〕かくやひめは、いかばかりの女ぞ」
▷ まんがで読む 竹取物語・宇治拾遺物語
*多情多恨 〔1896〕 〈尾崎紅葉〉 後・一一
「其胸の切なさは幾許(いかばかり)かと思遣っては」
・多情 多恨:
たじょう たこん
▷ 多情多恨
(美しい日本語の辞典)
いか-ばかり 【如何許り】
〘副〙
① どれほど。どれくらい。万葉集(5)「いかばかり恋(こほ)しくありけむ松浦佐用姫(まつらさよひめ)」
② どれほどか。非常に。蜻蛉日記(中)「いかばかりうらさびしかるよの中を」
・蜻蛉 日記:
かげろう にっき
(広辞苑)
いかばかり
(→どれほど)
・悲しみはいかばかりかとお察しします。
I can only imagine how unbearable your grief is.
(ジーニアス和英辞典)
いかばかり 【如何ばかり】
・彼女の悲しみはいかばかりであろうか。
I can imagine just how sad she is.
(ウィズダム和英辞典)